赤根洋子のレビュー一覧

  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    人体実験から現代のサイエンステクノロジーがどのようにして誕生してきたのかを説明している本です。
    寄生虫などちょっと気持ち悪い話もありましたが、様々な分野に渡って話が展開され、ワクワクするような話もありました。
    読み終わった後は、現代の医学に自らの身体を使って貢献してきた人々に感謝の気持ちが出てきました。
    少し冗長な感じもありますが、全体的におもしろい本でした。

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    2020年04月27日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    残虐なヤツかなと思ったら勇気ある科学者たちの話だった。
    今ある治療、知識に関しては誰かが体を張った結果を享受しているんだな、そう感じる一冊。
    結構な挑戦をしまくってるので、うげえ……となりながら読みました。

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    2020年03月16日
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学

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    ナヴァロは米大統領補佐官。米中貿易戦争を主導する張本人です。ヤバい人というイメージに反して、本書は知的な地政学の書。貿易戦争の背後には、中国の軍事力発展を阻止する狙いがあるようです。

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    2019年09月12日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    面白く、また知的好奇心を刺激してくれるいい本です。
    “人体実験”というと、新薬の開発であったり、戦時中の非人道的なものをイメージしていたのですが、それだけでなく人体実験にはその目的や動機によって様々なケースがあることに気づかされました。
    その目的には医療、医学的なもの以外にも、人間がどこまでの高さ、深さ、速さに耐えられるのか、などといったものも含まれ、一口に被験者といっても実験者が自ら被験者となる自己実験もあれば、被験者がなんの実験か知らされぬままの悲惨なケースもあり。自己実験者の動機も単純な好奇心や、自説を立証するための探究心であったり、人類の進歩への使命感だったり様々です。
    とはいえ、実験

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    2019年07月07日
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学

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    戦前石油の80パーセントをアメリカに依存。
    心理戦、メディア戦、法律戦。
    農産物の自給率は対外的な依存という面で大きい。

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    2019年06月09日
  • 科学の発見

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    ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた科学史。古代ギリシアにおける物理学・天文学の発展からアリストテレス、プトレマイオス、ローマ帝国時代、アラブ世界へ。コペルニクス、ケプラー、ガリレオと進んで革命者ニュートンが登場する。ワインバーグの歴史に関する博識と、文章のわかりやすさにびっくりしました。
    ワインバーグの視点は、今から見ると間違ったこともあるけど、それぞれの時代の知識で解明できることとそうでないことを見極めること、また、自分の考えや理想に理論を合わせるような科学的でない態度は許せない、ということかなと思いました。

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    2019年04月17日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

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    米中の東シナ海、南シナ海を巡る戦争(のようなもの)について、
    いくつかの象徴的な事件を具体的に紐解いている。

    オバマ政権の対中政策がいかに愚策だったのか、
    そのもどかしさを感じずにはおれない、そんな内容となっている。

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    2018年08月26日
  • 科学の発見

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    アリストテレスは何かと賢人として持ち上げられるが、その主張はなにかしっくり来なかった。ものには目的があるといわれてもまあ、そういう見方もしてもいいかくらいの説得力しか私にはなかった。
    それはアリストテレスの理論が科学ではなかったからだ。
    プトレマイオスの天動説は理論としては間違いだったことがはっきりしているが、当時の観測結果には則しており科学としては妥当なものだった。むしろコペルニクスの地動説は未熟さゆえによく天体を説明できなかった。
    理論をたてて観察によって実証するプロセスは普遍的な知にとって不可欠だ。

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    2018年04月25日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

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    日本海、西太平洋で以前より一層過激な行動に出ている中国軍。その最前線で対峙するアメリカ海軍がどのような状況にあるのかを、過去に発生した事件(艦艇のニアミスや、航空機の異常接近など)の詳細な内容と、軍高官へのインタビューから描く本。
    かつてソ連と対峙した時には「冷戦」と呼ばれていましたが、その当時はアメリカ、ソ連ともに最前線での小さなトラブルや事件が本格的な戦闘へ拡大しないようにお互いが守るべき暗黙のルールがありました。
    ところが昨今の中国軍の振る舞いには、そのような暗黙のルールは存在せず、アメリカ軍からみると「何をしでかすかわからない」という危機感があり、アメリカ軍がそのように考えざるを得なく

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    2018年04月18日
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

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    アメリカ人軍事ジャーナリストが、主にオバマ政権下の太平洋艦隊周辺の取材を基に、太平洋を舞台に繰り広げられている、冷たい戦争でも熱い戦争でもない「暖かい戦争」を書く。
    海南島事件、カウペンス事件、インペッカブル事件など、陸から遠く離れた太平洋上で起きている米中の危険な摩擦の実態がよくわかる。
    原題"Buckrush"は、中国との衝突を避けようとするオバマ政権下で米海軍が強いられてきた「後進」のことだが、これまでみてきた中国の振る舞いから見える彼らの本質を知った以上、次に衝突しそうな事案が生起した際、後進するのは米海軍ではないだろうとする。
    海自の艦艇や空自の戦闘機も、中国軍に

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    2018年02月18日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    民間での実用が先行して規制が後追いしているドローン。これだって
    首相官邸屋上のヘリポートに誰も気づかないうちにドローンが停まって
    いた事件がなければ、誰かが怪我をするまで考えなかったのだろうな。

    アメリカでもホワイトハウスの敷地内に落下し、警戒態勢が敷かれた
    のは記憶に新しい。

    無人機ドローン。現在は民間での活用やそれに伴う規制がニュースに
    なることが多いが、元を辿れば軍事技術の民間転用だ。

    戦争はイノベーションの母である。こうして毎日のように利用している
    インターネットも、害虫を退治する殺虫剤も、ドローン同様に軍事技術
    の研究からの産物だものね。

    搭乗するパイロッ

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    2017年08月22日
  • 偽装死で別の人生を生きる

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    学資ローンの返済を悲観して…とはなんたる不純、と最初は少々腹を立てながら読んだが、よくよく計算してみると相当な額。

    そして最後には、筆者の成長が見ることが出来てああよかった、とホッとした。

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    2017年08月15日
  • 科学の発見

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    詩的な自然哲学者たちに何より欠けていると思われるのは、必ず実証を求めるというこの態度なのである。
    現代の科学者の考え方とはむしろ、「超自然的な存在の介入を想定せずにどこまで行けるか考えてみよう」というものである。科学はこのような方法でしか研究できない。
    キリスト教徒が迫害されたのは、ローマの宗教を公然と否定したからだった。
    もう一つの要因は、キリスト教が教会での立身出世の機会を、知的な若者に提供したことだった。

    歴史的に見れば、この(測定結果の)不確実性に注意が払われるようになったのはつい最近のことである。

    自然哲学者たちはもはや、自然がその原理を偶然明かしてくれるのを待ってはいなかった。

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    2017年05月03日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    本屋さんで欲しい本を見つけた後、他になんか面白そうなものないかなあ、とあてもなく棚を見ているときに見つけた。タイトルを見て、面白そうとタイトル買い。
    こういう予定にない本に出会えるから本屋さんはやめられない。

    性病、麻酔、薬、食物、寄生虫、病原菌など全17章にわたって様々な人体実験の歴史について書かれている。

    科学者が自分の予想の確認や新しく創り出す際において、人体実験は欠かせない。勿論、人間に行う前に動物などを用いて実験するだろうが、最終的に人間に使うものなどの確認のためには人体実験せざるを得ない。
    本書ではその人体実験の被験者に果敢にも自らなるという科学者がたくさん載っている。
    実験が

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    2017年01月27日
  • 科学の発見

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    最近出たワインバーグさんの本

    古典力学,科学的手法がいかにして
    確立されていったか
    という話

    山本義隆さんの本とか板倉聖宣さんの本を
    読んでる自分にとってはそんなに新鮮さはなかったかな

    他の本は比較的,歴史の記述という点に焦点が
    置かれている気がするのに対して
    この本は,ワインバーグさんの主観的な見方も
    随所に見られる点が特徴かな
    それが一番最初にかかれている
    「本書は不遜な歴史書だ」に現れている

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    2017年01月13日
  • 科学の発見

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    ネタバレ

    ちなみに表紙はルーブル所蔵の「天文学者」by フェルメール。センス良過ぎ。
    「はじめに」から、ホイッグ史観上等と社会構成主義者に啖呵切り。あーらら、面白くなりそう。後出しジャンケン並に卑怯者扱いされる(コトもある)ホイッグ史観だけど、分かっちゃってる私らが自分の手足を縛るマネしても限界あると思うんですけどね、ってことでワインバーグに一票。
    「科学に影響を与えてきた5つの分野ー詩、数学、哲学、テクノロジー、宗教」と打ち上げた割にはあまり絡まないトコもあるのはご愛嬌。ベーコンやデカルトまでは頑張ってみたけど、現代哲学は手に余るよなあ。ダーウィンとかひとかすりだしw
    無神論者でない科学者達が己の宗教

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    2017年03月13日
  • 科学の発見

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    ネタバレ

    科学者を現代の目で批判的に分析したものである。デカルトが過大評価されたというのも、どうもそんな気がしていたということを解説してくれた本である。
     2022年に再読したが、どうもすらすら読めたが、内容は忘れていたのはなぜだろうか。

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    2016年10月07日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    祖国のために無人機の開発を始めたが国有企業イスラエル航空産業と利害が一致せず新たな拠点をアメリカに求めた天才エンジニアのエイブ・カレム。エール大学出身で自ら飛行機を操縦する冒険野郎にして逆張りで財をなした投資家のニール兄弟。ドローンの開発は米軍が主導したというよりも彼らイノベーターが推し進めたものだった。インターネットやGPSを開発したことでも知られる国防高等研究計画局DARPAが資金提供したとは言え、空軍はパイロットのいない航空機を重視せず、海軍と陸軍がバラバラに開発をしていた。

    1989年冷戦の終結とともにブッシュ大統領は5年以内に640億ドルの軍事費削減を承認した。オスプレイなどの計画

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    2016年03月02日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    アメリカにおいて軍事用無人機がその性能を認められ広まり始めるまでを描いた良書。
    佐藤優が巻末に無人機の本としては最良と書いているので本当にそうなんだろう。
    なお本書の無人機は遠隔操縦であり自立判断のAI系とは異なるので、そちらに興味がある方にはお薦めしない。

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    2015年09月23日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    数年前に貧者の兵器とロボット兵器というドキュメンタリーがすごく印象に残り、ロボット兵器に関心を持っていたので読んだ。無人機の技術の進歩や実験中の失敗以上に米軍やイスラエル軍内部の問題に翻弄され、煮え湯を飲まされる技術者たちが描かれているのがとても印象に残った。やっぱり、官僚政治の問題ははどんな国でもあり得るのだと思った。ユーゴスラビアやアフガニスタンの戦争で実績を得た無人機がこれからの戦争に利用される事は明白だが、米国以外の国も利用することになるのは当然なのでどこの国がこの兵器使ったの?って問題にならないかが不安になる。

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    2015年07月06日