さやかのレビュー一覧

  • 一鬼夜行 鬼やらい 下

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    一鬼夜行シリーズ(?)第二作目は彦次や深雪とのなかなか縮まることのない距離や硯の精の過去にスポットを当てたストーリー。
    百目鬼の話は何だか消化不良だったが、続編に繋がると思えばこんなもん?相変わらず素直になれない喜蔵に世話を焼く小春達の掛け合いがよかった。キャラクターがイキイキとして面白い。

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    2011年09月01日
  • 一鬼夜行 鬼やらい 下

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    とてもよかった。
    不思議な世界なのに、違和感なく読めた。
    硯の過去の話が泣けて。
    ある意味、硯の過去の話が一番よかったかも。
    あれで1作できたような気がしないでもない。

    喜蔵が変わってきてうれしい限り。

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    2011年08月27日
  • 一鬼夜行 鬼やらい 下

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    キャラクターの個性もしっかりしてきたシリーズ2作目。上下巻。
    行方不明の幼馴染、お役目だといってまた目の前に現れた小春、不思議に人好きのする男に、妹と再会を果たすもなかなか一緒に暮らそうの一言が言い出せずにいる喜蔵と、その周辺で起こる妖しい事件。

    硯の神の話にじんわり。

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    2011年08月14日
  • 一鬼夜行 鬼が笑う

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    一鬼夜行シリーズ第六弾・第一部完結の「鬼が笑う」。

    過去の出来事から孤独と孤立を選び、己だけで生きていくことを選んだ喜蔵。突然現れた小春との日々が、少しずつ解きほぐしてゆく中、意固地になっているかのように思えます。
    一方、猫又の長者との決戦が近い小春も、喜蔵たちを危険に巻き込まないために孤立を選びます。

    互いに他者との関わりを断とうとする二人。その思いの根っこは違うけども、同じ行動をとってしまう彼らが、「鬼が笑う」で経験した出来事によってどう変化するのか。
    喜蔵の変化の方が大きくわかりやすく、やっとここまで来たか、という感想になる。彼が過去の出来事でどんな傷を負ったのかは描かれていても、こ

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    2025年04月14日
  • 一鬼夜行 鬼の祝言

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    一鬼夜行シリーズ第五弾「鬼の祝言」。
    タイトルから想像したのは、ついに喜蔵と綾子の縁結びが叶ったのか。ということは、これでシリーズも終幕なのか、でした。

    いやいや、それはないでしょうという結末。

    祝言の相手として登場したのは、家の因縁に囚われでいる初という女性。彼女がなぜに喜蔵を選んだのかは終盤で明かされるわけですが、ここが別れ話になってしまうのはいいとします。こう言っては何ですが、初自身の記憶感情はどうあれ、読者としてはぽっと出の女性に靡くのは違うよね、というところです。
    いくら金持ちだからって、引き出物が豪華だからって、フローラ選ぶのは違わないか?というのに近い。
    しかし、その後の顛末

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    2025年02月12日
  • 一鬼夜行 枯れずの鬼灯

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    一鬼夜行シリーズ第四弾「枯れずの鬼灯」。

    物語のキーとなる妖怪としてアマビエが登場するのですが、コロナ禍以前の2012年初版なので今ほど知名度高くなかったのではないかな。コロナ禍の妖怪界隈におけるアマビエブームは、熱狂というものだったように思います。あれで一気に認知度上げたと思います。真VVにも出演しましたし。
    ただ、コロナ禍でのアマビエのイメージで読み進めると、なかなか面食らう役回りだと思います。

    まあ、だいぶ真VVのキャッチーなアマビエイメージがついてしまっている自分なので、正常な判断ではないのですが、不穏さが漂っているんですよね。
    ひょうきんな意味合いも感じられる妖怪という種族でなく

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    2025年01月31日
  • 一鬼夜行 花守り鬼

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    花見の席で巻き込まれた怪異の数々。
    喜蔵に小春、深雪に綾子の女衆に彦次、平吉、高市と全員集合で愉快な花見と洒落込んだはずが、一人また一人と酒席から消えてゆく様は、なかなかの恐怖。
    消えた先で各々が、個人個人の過去や内面と向き合ってゆきます。

    満開の桜がもつ綺麗さ儚さと、表裏一体で同居する危うさと恐れ。それを感じる「花守り鬼」。
    高市と桃爺の出会いと別れ、その後の顛末だけで終わっていれば喜劇であったろうに。人の過去を抉り出し掘り返すような話は勘弁願いたかったですね。綾子の過去がそれです。

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    2025年01月31日
  • 一鬼夜行

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    百鬼夜行から零れ落ちてしまった鬼、小春と、人間なのに鬼のような顔をしている喜蔵のお話。
    とにかく小春のキャラがいい。やんちゃで人をくってって小面憎くていつもお腹を減らしていて、ヒトではないのでヒトよりも少し高い位置からヒトを見ている。
    河童の弥々子は妙にリアルで、河童がほんとに居たらこんな感じかもって思わせました。
    喜蔵の周りで起こる妖怪騒動といってもそんなに大事件はなく、ヒトとヒト、ヒトと妖怪の関わり、情とつながりがお話のメインです。
    表紙の絵はちょっと優しすぎて喜蔵のイメージと違う気がしましたが、小春はきっとあんな感じ!もし続編が出たらぜひ読みたいです。

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    2022年12月14日
  • 一鬼夜行

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    明治初期、強面で人嫌いの若商人・喜蔵の家の庭に、小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼」と主張する小春と、喜蔵は嫌々同居することとなる。

    かなり巻を重ねているシリーズの1作目ですが、今回初読で、作家さんも初めての方。ほかにも感想で書いている方いらっしゃいますが、なぜか序盤すごく読みづらく苦戦してしまいました。慣れるとすらすら読めるんですが。
    今調べたら漫画も出ているようで、試し読みで「強面の喜蔵」がすごい美青年でびっくりしました(笑)

    メインのストーリーとしては、人間と妖怪の人情噺です。
    妖怪よりも妖怪らしい、強面不愛想な喜蔵が、鬼の小春と共に妖怪がらみの事件にに

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    2022年10月10日
  • 一鬼夜行 雨夜の月

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    一鬼夜行シリーズ 7作目。
    小春たち3兄弟が猫又を目指し、人の首を取ろうとしていた頃の物語。

    はぁ~やっぱり今作も温かくて良い話。
    兄椿と弟義光が人間と暮らした話も切なくて心に残る。
    弟2人に嘘を吹き込んで面白がっていた椿が、情を交わさないはずの人間と暮らすうち変わっていく様子が印象的だった。
    「かわその恋」も短いながらも素敵なエピソードにまとまっていた。

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    2019年10月13日
  • 一鬼夜行 鬼が笑う

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    一鬼夜行シリーズ 6作目。そして第1章完結。
    猫又長者との戦いのために喜蔵の元を去った小春
    そんな小春が心配でしょうがない喜蔵や深雪達。

    6作目までくると喜蔵もだいぶ変わったなぁと思う
    1人の時って周りに煩わされることもないし現状それで何も不満を感じてないのに、人の温かさに触れた後また1人に戻ると寂しく感じるんだよねぇ
    第2章も読むのが楽しみです

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    2019年09月04日
  • 一鬼夜行

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    ある日突然空から降ってきた妖怪と、妖怪のように人相の悪い人間の物語。

    読み進めるにつれて、登場人物の魅力が増してきて、読むのが止まらなくなりました。

    それぞれの生き方が大切にされるエンディングで、最後まで楽しく読むことができました。

    心を澄まして、妖怪の存在に意識を向けたくなりました。

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    2018年08月11日
  • 一鬼夜行 枯れずの鬼灯

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    シリーズ4弾目。
    久し振りに手に取った一鬼夜行シリーズ。

    忘れていた人物や設定もあったものの、読み進めていくうちに思い出す。
    小春やっぱり可愛い。深雪ちゃんは相変わらず料理の腕は上がらず。
    読んでいる最中は、うーんイマイチかなぁと思うのだけれども、ラストの小春と喜蔵が別れるシーンになると、また二人のコンビが読みたくなり
    続きを読んでしまう。
    二人共もっと素直になれば良いのに!

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    2017年04月29日
  • 一鬼夜行

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    江戸から明治へと移り早5年。初めて参加する百鬼夜行に浮かれていた子鬼の『小春』は、突如商家の庭先へ落ちてしまう。その家の主は、妖怪よりも恐ろしい顔をした『喜蔵』という男で…
    ジャイブ小説大賞受賞作。

    長く続いた江戸の風情を色濃く残しながらも西洋の文化が混在する、人と妖とが違和感なく混在できる時代。
    明るく快活で、一見人の幼子のようにしか見えない妖怪と、無愛想で人に心を開かない若い男が同居するはめになる。そこに町の人や他の妖怪も巻き込んで怪奇を解決していく…となれば、おのずと進む方向は見えて来る感じ。二人が絆を繋ぎ、特に喜蔵がどう変わって行くかを描くのかという点に尽きると思う。で、そんな話。

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    2017年01月28日
  • 一鬼夜行 鬼の祝言

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    一鬼夜行シリーズ 5作目。
    ”鬼”の祝言から展開する今回のお話。
    いつもの面々とドタバタやりつつも、喜蔵と小春の絆や信頼感はより強くなっていたし、毎回終盤の展開がどうしてこんなに素敵で温かいんだ。
    初と桂男がいい味出してた。やっぱりこのシリーズ好きだ!

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    2019年05月18日
  • 一鬼夜行

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    ネタバレ

    百鬼夜行から落っこちた妖怪の小春。
    小春が落ちた庭の主(妖怪より妖怪らしい悪人面)古道具屋の喜蔵。
    牛鍋屋の深雪。
    女河童の弥々子。
    顔だけが取り柄の情けない色魔(喜蔵の元親友)彦次。
    喜蔵の夢に現れる件

    喜蔵の家に小春が居候することになってから妖怪絡みの変事が次々起こる。

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    2015年12月26日
  • 一鬼夜行

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    強面で人間嫌いな青年が、百鬼夜行からはぐれた小鬼と同居することになって少しずつ変わってゆく物語。
    最初はいまいちと思ったが、読み進むにつれキャラにも好感が持てるようになって面白かった。しかしどこか淡白で、それが持ち味なのかもしれないが個人的にはちょっと物足りない感じ。

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    2015年09月29日
  • 一鬼夜行 鬼が笑う

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    読みも読んだりシリーズ5弾の6冊完結版、全体を通してみれば「面白かった!」となるのだがそれと同じくらいに「え、これで終わりなの!」という感も強いのが正直なところなのである。
    前の巻では広げた大風呂敷を纏めに締め上げるところで結び目からこぼれる云々の例えをしたのだが今回は風呂敷が破れてしまったような気がする…巻を追うごとに登場した結末への鍵を握るであろう人と妖たちはいったいどこへ行ってしまったのだろう(最終巻でも更に登場した猫たちはスピンオフにつながるようだが…)
    最後は酷評になってしまったがこの作家さんはあらゆる面で上手いと思う、それだけに企画を膨らませ過ぎたことが残念でならない
    第二部へ

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    2015年09月27日
  • 一鬼夜行 花守り鬼

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    シリーズ第3弾4冊目…そろそろ物語の行方を定める時期に来ているのだがエメルさんの生真面目さというかサービス精神の旺盛さというかそんかところが裏目に出てしまったような気がする。
    話を盛り上げ深みを増していくために登場人物の過去を遡るのはよくある手法なのだがそれをサブのキャラクターまで拡げてしまうのはいかがなものだろう、言い換えればそれらは伏線ともなるだけにこれから収拾していくためにはかなり難しくなると老婆心ながら思うのだが…
    よきお手本の鬼平犯科帳のようにシンプルに一話完結としていくほうが読み手もわかりやすい、書き手も描きやすい、そしてなにより主人公が活きてくる

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    2015年08月31日
  • 一鬼夜行 花守り鬼

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    シリーズ3作目。
    前作から少し時間が経って読んだので
    忘れていた箇所もありましたが、面白く読む事が出来ました。

    桜が沢山咲く所には妖怪が集まる。
    何だか頷けてしまう。
    桜って一瞬だけブワーっと咲いて、いつの間にかに散ってしまって
    何だか夢の中の出来事みたいな感覚、私もわかるなぁ。

    綾子の話は結構衝撃的で、これからどうなってしまうのかと気になってしまいますね。
    次作も楽しみだなぁ。

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    2015年08月27日