さやかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一鬼夜行シリーズ2作目。
硯の精の妖生の話がとにかく良かった。今作の最大の泣き所じゃなかろうか。
しかしながら、今作の騒動の張本人、多聞の目的は結局何だったんだろう。やっぱり暇つぶしの遊びだったのかなぁ、、、。青鬼が小春をわざわざ遣ったわりには、大した騒動になってなかったような。まぁ、結果的に、喜蔵と深雪が一緒に暮らすキッカケになったから良いんだけども。騒動の結末としては少々中途半端に感じてしまった。
すでに3作目が出ているみたい。喜蔵と小春のコンビはもちろん、彼らを取り巻く人物、妖怪たち、皆好きなので、このままシリーズ続行を熱望。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ丁度桜が咲き始めたころに読んだので臨場感満載で読めました。
いつもの喜蔵、小春、深雪、彦次に加え前巻登場した平吉、高市と綾子も加わってお花見のお話。
多聞一行にちょっかいだされたり桜で気の緩んだ妖怪に絡まれたり綾子の秘密が明らかになったり、盛りだくさんでした。
荻の屋の付喪神たちの出番が少なかったのは寂しかったですが、いつもより喜蔵が優しい感じがして喜蔵も成長してるんだなあとしみじみ思いましたw
表にだす性格は厳しいけれどたまに内の優しさが見える兄と表面的には穏やかで優しいけど心の内は誰にも頼らない強い決意のある妹という対比がはっきり見えて、それゆえ歩み寄れない二人が切ないです。
最後の喜蔵の -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻で中々厳しい意見を書いたのだが、下巻で素晴らしき巻き返しっぷりを見せてくれた!
本当に上下巻セットで買っておいてよかった。
一緒に買っていなかったら、下巻を読まなかったかもしれない。
下巻では硯の精の今までが語られるのだが、この話がすごく切なくて泣ける。
ベタと言われてしまえばそれまでなのだが、泣けるものは泣ける。
憎ったらしい印象の硯の精だったのだが、下巻でがらりと素晴らしき妖怪に私の中でランクアップした。
さらに、喜蔵が動き出すので物語も大きく進展し、まさに大詰め。
下巻は一息に読み終えた。
仲間外れ巻のあった上巻から一転、すばらしき下巻。
これはもう『一鬼夜行』も買うしかないと