グレゴリ青山のレビュー一覧
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京都に生まれ京都で育った著者による京都案内、というか日常の京都についての本。文もコミックも面白い。観光には役立たないけどね。
・料亭でバイトした時の中居長や女将のいけずぶりが、いかにも京都らしい。懐石の客には新しい葉っぱの茶で、弁当の客には出がらしだとはね。
・「はる」「よる」「もっさい」とかの京都語の実態
・京都には王将が多くて、繁盛しているとか。
・高級なお茶などめったに飲まず、常は番茶なそうな。
・鯖寿司やお好み焼き、ひやしあめ、水無月の話
・京都の近所の人のうわさ話は応仁の乱まで遡る。
・映画館事情
・地元のものは案外観光地には行っていないとか。今回、あらためて行ってみての珍道中記 -
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11月1-3日、京都を旅した。2日目は市内のこの本をガイド本にすることに決めていた(遺跡博物館は休館日だからである)。ところが、あいにくの雨!しかもある目的地に着いたところで、大失敗に気がつく。
以下は、旅レポートから(関連するところだけ)転載。(文庫本の感想は既に書いたので、新たに単行本に書いています。レポートには本来写真をつけていますが、こちらにはつきません。想像で補ってください。以下書名は「さんぽ」に統一。因みに本書は「深ぼり京都さんぽ」だが、文庫本は「京都深ぼりさんぽ」。微妙に題名を変えている^_^;)
(略)
二条城。国宝、二の丸御殿。ともかく豪華な造り。中は撮影禁止のために写 -
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グレちゃんは大好きなのに、読み逃していた一冊。いやー、やっぱり面白いわ。得意のアジア・インド方面ではなく、国内のあちこちに出かけていったときのことが中心。ありきたりの観光客視点とは違う(当然だが)、独特のものの見方がとてもいい。
美術館でインド映画関連のコレクションを展示したときのこととか、竹中英太郎の足跡を訪ねて筑豊に行ったときのことなど、自分の好きなものを熱く語っているのが印象深い。他のどれもこれも楽しいのだけど、その中で一番グレちゃんらしい!と思ったのが、プロローグ。いるよいるよこういうオバチャン、と笑いながら読んでいって、ラストのエピソードにじわっときた。同時にグレちゃんが「激安パン -
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グレゴリさんの本はほぼ読んでると思うけど、これは「字が多いから」と未読だった(本好きとは思えぬ理由だわ-)。読んでみたらばこれが大正解。
著者のアジア指向は、「失われた日本」への郷愁も色濃くあるんだなあ。考えてみれば当然のことかもしれないが、「妄想パスポートで行く日本映画」の章にはそれがはっきり出ている。今の日本では、時代の流れがあまりにもはやくて、数十年前には確かにあったものの影さえなかなか見つけられない。アジアの街角にはそうした気配がまだ残っている(いた)ということなんだろう。古い邦画を見て、自分たちはこの人たちと同じ日本人なのだろうか?と嘆息するグレちゃんの気持ちを私も共有する。
こ -
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ネタバレ前作「グだくさんのグ!!」でもフィギュアスケート好きについては描いていたけど、今回は丸々一冊フィギュアスケート。最初から最後まで濃ゆい。
出されたお菓子の「モロゾフ」に反応して、途端にフィギュア話が始まってしまうっていうのもスケオタならではだし。
何より写真を撮るとなったらエデンの東やマンボのポーズを次々に全力で決め出すスケオタ達の姿が面白かった。かなりのカオス空間。
「みをつくし料理帖」好きとしては物語中に登場するふきが宮原知子という著者のイメージも興味深かったな(栗鼠のような前歯とか頑張り屋なところが似てるらしい)。更にはふきが喜ぶ時に飛び跳ねるあれが、宮原選手だったら三回転ジャンプだ -
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「すげぇもん見せようか?!」
と、
両手をおにぎりの形に丸めてやってきた息子。
この小さな手の中に納まるくらいの「すげぇもん」って一体何かな?
「ほらっ!」
「えっ?何これ?鼻〇ソ?!」
「ちげぇよ!消しゴムのカスで作った玉だよっ。」
小学生の頃の息子は、
チビ鉛筆だの、消しゴムのカス製鉄球だの、
とにかく拘って、ヘンなものばかり作っていた。
他人からみれば、くっだらないものでも、
本人からすると、
消しゴムを必死でこすってカスを集めるという地道な作業を繰り返し、長い月日をかけて完成したソレは
立派な美術品のごとく、であったのだろう。
グレゴリさんの日常に密接している拘りも、
そんな -
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グレゴリさんの身辺ネタマンガを集めたもの。ちょうどフィギュアスケート全日本選手権をコーフンして見た後だったので、四大陸選手権観戦記がとても面白かった。
グレゴリさんが言うとおり、フィギュアのトップ選手ってどうしてああいう緊張にたえられるのか?と思う。失敗と成功がこれほどくっきりしているスポーツもあんまり多くないんじゃないかなあ。そのドキドキと、すばらしい滑りを見せた選手の輝きが臨場感たっぷりに伝わってきて、うんうんそうだよね!と楽しんだ。
それと、グレゴリさんの絵が浅田真央ちゃんや鈴木明子さん、羽生結弦君などなどの選手たちの雰囲気をすごくよくつかんでいて、特に高橋大輔さんの似てること!これ -
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京都生まれのグレゴリさんによる京都「ねうちもん」ガイド。あ〜、こういうのを読むと「また京都で暮らしたい!」という思いがふつふつとわき上がってくる。
学生時代を過ごした街に、今また大学生の娘が住んでいるので、時々遊びに行く。大学近辺は小綺麗になったような気もするが、基本的に30年前とあんまり変わってないというのが泣かせる。語学のクラスの子とたまり場にして入り浸ってた店がそのまままだあって、行くたびに今度こそ入ろうと思うのだけど、まだその勇気が出せないでいる。
京都には他の土地にはない懐の深さがあると思う。それは住んでみてこその味わいであって、ああ本当にもう一度京都で暮らしたいなあ。