グレゴリ青山のレビュー一覧
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グレちゃんは大好きなのに、読み逃していた一冊。いやー、やっぱり面白いわ。得意のアジア・インド方面ではなく、国内のあちこちに出かけていったときのことが中心。ありきたりの観光客視点とは違う(当然だが)、独特のものの見方がとてもいい。
美術館でインド映画関連のコレクションを展示したときのこととか、竹中英太郎の足跡を訪ねて筑豊に行ったときのことなど、自分の好きなものを熱く語っているのが印象深い。他のどれもこれも楽しいのだけど、その中で一番グレちゃんらしい!と思ったのが、プロローグ。いるよいるよこういうオバチャン、と笑いながら読んでいって、ラストのエピソードにじわっときた。同時にグレちゃんが「激安パンツ」二枚持っているのに笑ってしまった。稀有な観察眼でとらえたものを、軽妙に描くスタンスが好きだなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作「グだくさんのグ!!」でもフィギュアスケート好きについては描いていたけど、今回は丸々一冊フィギュアスケート。最初から最後まで濃ゆい。
出されたお菓子の「モロゾフ」に反応して、途端にフィギュア話が始まってしまうっていうのもスケオタならではだし。
何より写真を撮るとなったらエデンの東やマンボのポーズを次々に全力で決め出すスケオタ達の姿が面白かった。かなりのカオス空間。
「みをつくし料理帖」好きとしては物語中に登場するふきが宮原知子という著者のイメージも興味深かったな(栗鼠のような前歯とか頑張り屋なところが似てるらしい)。更にはふきが喜ぶ時に飛び跳ねるあれが、宮原選手だったら三回転ジャンプだって言ってるのには笑った。江戸時代だっつーの。
これ読んでると私なんか、にわかフィギュアスケートファンって感じだけど。
著者とフィギュアとみをつくしについて、熱く語り合いたいなぁ。
絵はだいぶクセがあるけど、このテンションと関西のノリが好ましい。
フィギュアスケート愛に溢れた楽しい一冊。 -
Posted by ブクログ
「すげぇもん見せようか?!」
と、
両手をおにぎりの形に丸めてやってきた息子。
この小さな手の中に納まるくらいの「すげぇもん」って一体何かな?
「ほらっ!」
「えっ?何これ?鼻〇ソ?!」
「ちげぇよ!消しゴムのカスで作った玉だよっ。」
小学生の頃の息子は、
チビ鉛筆だの、消しゴムのカス製鉄球だの、
とにかく拘って、ヘンなものばかり作っていた。
他人からみれば、くっだらないものでも、
本人からすると、
消しゴムを必死でこすってカスを集めるという地道な作業を繰り返し、長い月日をかけて完成したソレは
立派な美術品のごとく、であったのだろう。
グレゴリさんの日常に密接している拘りも、
そんな熱い気持で語られるから、読んでいて面白かった。
<好き>という気持はホントに大事なんだなぁ。
他に、今日あったこんな事、昔出会ったあんな人、
エピソードも楽しいコミックエッセイ。 -
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グレゴリさんの身辺ネタマンガを集めたもの。ちょうどフィギュアスケート全日本選手権をコーフンして見た後だったので、四大陸選手権観戦記がとても面白かった。
グレゴリさんが言うとおり、フィギュアのトップ選手ってどうしてああいう緊張にたえられるのか?と思う。失敗と成功がこれほどくっきりしているスポーツもあんまり多くないんじゃないかなあ。そのドキドキと、すばらしい滑りを見せた選手の輝きが臨場感たっぷりに伝わってきて、うんうんそうだよね!と楽しんだ。
それと、グレゴリさんの絵が浅田真央ちゃんや鈴木明子さん、羽生結弦君などなどの選手たちの雰囲気をすごくよくつかんでいて、特に高橋大輔さんの似てること!これには感嘆した。もう一つ、「テレビで放送があれば、NHKなら放送される時間に見て、長いCMといらん解説がうっとおしい民放は録画して」見る、というのにも大きくうなずく。「いかがでしたか国分さん」(テレビ音声)「じゃかーしぃわ」(グレゴリさんのツッコミ)あはは、まったく。 -
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京都生まれのグレゴリさんによる京都「ねうちもん」ガイド。あ〜、こういうのを読むと「また京都で暮らしたい!」という思いがふつふつとわき上がってくる。
学生時代を過ごした街に、今また大学生の娘が住んでいるので、時々遊びに行く。大学近辺は小綺麗になったような気もするが、基本的に30年前とあんまり変わってないというのが泣かせる。語学のクラスの子とたまり場にして入り浸ってた店がそのまままだあって、行くたびに今度こそ入ろうと思うのだけど、まだその勇気が出せないでいる。
京都には他の土地にはない懐の深さがあると思う。それは住んでみてこその味わいであって、ああ本当にもう一度京都で暮らしたいなあ。 -
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面白い。一度行ったところを再訪するというのは、ある意味度胸が必要なもの。せっかくのいい思い出が、再訪することによってなくなるかもしれない、思い出は思い出のまましまって置けばよかった・・なんて後悔することにならないとも限らないからである。僕にとって、ベルリンがそうだったかもしれない。最初にベルリンに行ったのはまだドイツが東西に分裂していた頃で、東ベルリンの整然さと、西ベルリンのなんとも猥雑な雰囲気が奇妙におかしくて、どちらの街も魅力的だった。10年後に訪れたベルリンはなぜか知らないがときめかなかったなー。
グレゴリ青山は、なんと言ったらいいんだろう、蔵前「旅行人」仁一グループのひとりといったほうがわかりやすいかもしれない。この本はコミックである。不思議な絵である。でもグレゴリ青山の絵は、不思議とバックパッカーの空気みたいなものをかもし出しているんだよなー。タイ、ミャンマー、ベトナム、マレーシア、韓国を再訪し、バリに初めて旅する。マレーシアと韓国では、昔会った人と再会する。多分これが再訪する一番の面白さなんだろう。人は変わっていく、あるいは変わらずにいる。それぞれの時を持ち寄って再会するというのはなんとも楽しいものである。なんてことを思いながら、僕はあの宿の親父はどうしてるんだろうかとか、港で鯖サンドを売っていたあの兄弟はどうしているだろうかと、2度と再会することのありえない他人の人生に思いを馳せるのであった。旅行に行きたいのに行けない、机上のバックパッカーはこの本を読んで、少しだけ自分を慰めて、楽しんだ気になるしかないのである。でも、これ読んだととにかく旅立ちたくなるなー。(