たかぎなおこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わかっていてもついホロッとする愛犬物語。過剰な擬人化や美化がなく、ほどよく抑えた描き方になっているのがいいなあ。
たかぎなおこさん自身の小学生時代から、東京でイラストレイターとして食べていこうと苦闘していた時期までが重ね合わされていて、そこも共感を誘う。
たかぎさんの描かれるものはいつもそうだが、家族や周囲の方たち、つかの間知り合う人たちへの視線が優しい。ムクの亡骸を引き取りに来たペット寺の住職さんの 「ああムクちゃんよかったねえ~ いっぱいいっぱいかわいがってもらったねえ~」 という言葉にはジーンとくるし、そういうエピソードをさりげなく織りまぜていくところが良さだと思う。 -
Posted by ブクログ
たかぎなおこさんと愛犬ムクのお話。
ムクにじ〜っと見つめられた(睨まれた?)10歳のたかぎさん。
まさに運命の出会い。
ゴミをあさるし、脱走するし、何回も遊びに来ている友達にも吠えまくるムク。
お父さんの帰宅は熱烈大歓迎なのにたかぎさんには素っ気なかったり‥。
でも慣れない東京での一人暮らしで恋しく思うのはいつもムクのこと。
可愛いなぁ‥。
切ないなぁ…。
こんな本を読んでしまったら犬を飼えなくなるよ。
ムクと過ごした16年間は、小学生からイラストレーターとして仕事をするまでのたかぎさんの基礎を作った日々だったはず。
今まで読んだ作品もムクがいなければ生まれなかったのかもしれないな‥なん