牛島信明のレビュー一覧

  • ドン・キホーテ 前篇一

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    少年の様な妄想を現実世界に押し広げる、現代の厨二病に似ているように感じた。物語として歴史がある作品で非常に続きが気になる

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    2021年07月23日
  • ドン・キホーテ

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    全世界で聖書を除く歴代発行部数NO.1(5億部)
    岩波文庫版6冊もあって無理なので岩波少年文庫版で。
    真面目領主キハーダは騎士道物語読みすぎで
    50才すぎついに自分が騎士
    ドン・キホーテ・デ・ラ・ラマンチャとなり
    ちょっとお馬鹿なサンチョパンサ、ロバのロシナンテと想いを寄せる姫を求めて騎士道の旅に。
    風車を巨人と想い挑む場面は超有名。

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    2021年02月21日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    本の読み過ぎで、現実と虚構の区別がつかなくなったおじさんの冒険譚。
    有名な名著ですが、読んだことなったので今回読んでみました。
    400年前の小説ですが、結構笑えます。 騒動に巻き込まれた修道士が、「まるで背中に悪魔が憑りついてでもいるかのように、十字を切りながら」って言回しが好き。
    あと、12章あたりの山羊飼いの話になってそれまで喋りまくってた主人公があまりセリフがなくなって脇役化してたのがなぜか好きです。

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    2020年07月20日
  • ドン・キホーテ

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    本書は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス(1547~1616年)が発表した『ドン・キホーテ』(前編1605年、後編1615年)を、およそ1/6ほどに短縮した抄訳である。物語は、騎士道物語の読み過ぎで、現実と物語の区別がつかなくなった郷士(アロンソ・キハーノ)が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せ馬のロシナンテに跨って、農夫のサンチョ・パンサを従者として引き連れて冒険の旅に出かけるもの。ドン・キホーテは、自分を取り巻くあらゆる事象を騎士道物語的な設定と認識し、次々とトラブルを引き起こすが、それ以外の点では至って理性的で思慮深い人物、また、サンチョ・パ

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    2020年05月30日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    第五十章の「人はその本性が寛容であろうとも、貧しくてはその美徳を、つまり雅量を他人に対して示すことができぬし、また、感謝の念も、ただ心の中で思っておるだけのものであれば、それは実践のない信仰と同じで死物に過ぎぬからでござる。」というドンキホーテのセリフが心に残りました。

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    2020年05月03日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    セルバンテス 「 ドンキホーテ 」22章〜34章 

    見方を変えて 再読中。ドンキホーテ=イエスキリスト という見方で 読んでみた。しっくりくる。セルバンテスが コンベルソなら、あえて 異端者を主人公にするはずない。


    この巻は 前巻より 性悪説なメタ小説や性悪説なセリフが多い。性悪説な世界で 繰り返し袋叩きにされるドンキホーテは、キリストのイメージと重なる。


    しかし、ドンキホーテ=キリスト だと、サンチョの神性の意味が薄まる。ドンキホーテとサンチョの一体説でもいいかもしれない。前篇最終巻は ドンキホーテ+サンチョ=キリスト」な感じで読もうと思う。



    それにしても、サンチョはいい事を

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    2019年11月15日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    セルバンテス 「 ドンキホーテ 」1章〜21章。


    見方を変えて 再読中。ドンキホーテを 騎士修道会への批判として読んでみた。


    レコンキスタの中心的存在であり、植民地主義につながったスペインやイベリア半島の騎士修道会を 敬虔なキリスト教徒から見た異端性をベースに批判した本として読んでみた。


    架空作者をアラビア人、架空翻訳者をモーロ人と設定し、セルバンテス自身を編集者として 、メタ小説化したのは、キリスト教徒である セルバンテスが 同じ キリスト教徒の騎士修道会を直接批判することを避けるための仕組みではないか?


    イスラム教徒のアラビア人やモーロ人なら騎士修道会を批判することに違和感

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    2019年11月18日
  • ドン・キホーテ

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    先日読んだ本に触発され海外古典にも目を向けようと思い立ち、有名な割に内容があまり知られていないドンキホーテを読んでみることにしました。
    が、岩波文庫版で全6巻という超長編だということが判明した途端、一気に読む気が失せました・・・
    なのでとりあえず妥協策として岩波少年文庫の方を読んでみることに。(1冊にまとまっているからなんと1/6の量!)

    騎士道物語の読み過ぎで妄想にとらわれ、自身も遍歴の騎士として旅をし、その行く先々で嘲笑されるドンキホーテと従者サンチョの物語です。
    レビューを読むと皆、「こんなにユーモアのある話だったなんて」「声に出して笑いました」などと面白い話に満足をしているようでした

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    2018年05月18日
  • ドン・キホーテ

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    ネタバレ

    『ドン・キホーテ』ってどんなお話しだっけ?読んだことなかったので読んでみました。
    騎士道物語を読み過ぎて本の中で読んだ魔法、戦い、決闘、愛のささやき、ありもしない馬鹿げたことが真実だと思慮分別をすっかりなくした紳士アロン・ソキハーノが自ら騎士(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)になって物語の冒険を実際に行う
    イカれた(* ̄m ̄)爺さんの話しwww
    イカれた話しはどんな展開になるんだろうかとちと不安だったけど(笑)
    むちゃくちゃだけどwww 紳士だから筋の通った話しをして感心させてたり、
    学はないけど正直者で機転のきいた従者のサンチョ・パンサ
    ドン・キホーテ主従に悪ふざけをする公爵夫妻
    紳士を正

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    2018年03月18日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    2015.6.30 pm23:25
    ガーディアン必読1000に入っていて、難しいのかと気構えていたが、全くそんなことなかった。面白い。読みやすい。そして笑える!
    本で読んだ騎士道物語をいつでも信じて、突っ走る主人公に笑わせられっぱなしだった。物語が進むにつれ、従者のつっこみも冴えていってる気がする。家で読んでて良かった。ほんと。
    これが全6冊のうちの1冊と考えると、まだまだ先は長いけれど、こんなに面白いなら早く読めそう。久しぶりにこんな笑える本に会ったかもしれない。堅苦しいことは考えないで、とりあえず楽しみながら読もう。続きが気になって仕方ない。夏のうちに読み終えられたらいいな。

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    2015年06月30日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    ネタバレ

    「ー」

    名前は有名であるが、読んだ者は少なかろう作品。
    主人公の本名がドン・キホーテでないことすら知らなかった。騎士道に関する本をたくさん読み、自分もそのような騎士になりたいと思ったおじいちゃんの話。途中で、同じ村の男を部下として引き連れる。

    本で読んだ騎士のようになるために、多くの者と戦う。しかし、その相手は、ドン・キホーテに悪意がない者たちばかりであった。一方的に攻撃された側はたまらないであろう。そして、たまに勝つからより問題は深刻になる。

    2巻も1巻のように続くのであれば、読破するのはしんどそうだ。

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    2015年01月06日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    後篇全3巻、読み終わったー。

    前篇は自分を遍歴の騎士と妄想したドン・キホーテとその残念な従士サンチョ・パンサが行く先々で騒動を引き起こす快活な物語だった。批評性を持ち合わせているものの基本は愉快な話であった。
    ところが後篇に入ると状況はがらりと変わる。二人がふたたび旅に出て、騒動に出会うことに同じ。しかし、前篇において騒動の震源であった彼らは、この後篇では哀れな被害者となる。後篇に登場する人々は皆、「ドン・キホーテ前篇」を読み、ドン・キホーテの妄想癖とサンチョ・パンサの調子の良さを知っている。だから二人の非常識な行動を楽しもうと、人々は策を弄し罠を仕掛け二人を騙し陥れる。二人は周囲の人々の好

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    2014年07月27日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    前篇から10年を経て書かれた後篇。とりあえず1巻め。
    もともとドン・キホーテは、愁い顔の騎士ドン・キホーテの数奇な冒険をモーロ人がアラビア語で記録し。それをセルバンテスがスペイン語へ翻訳した、という体で描かれている。原著者であるモーロ人が感想を述べたり、あるいは翻訳者たるセルバンテスがそれにコメントしたりと、ある種のメタフィクション性を備えていた。
    後篇では、この構造がさらに進行し複雑化している。つまり、当の「ドン・キホーテ 前篇」が物語中でも出版されていて、そして登場人物のうち何人かは作品を既に読みドン・キホーテたちの奇行を知っている。
    そのような状況で、愁い顔の騎士改めライオンの騎士ドン・

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    2014年07月27日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    みんな知ってるラ・マンチャの男ドン・キホーテの物語。まずは前篇第1巻。金盥の兜の話も、風車に立ち向かう話もこの1冊目で出てくる。前篇3冊後篇3冊2500ページの大長編なので先は長い。

    しかし、ロシナンテはロバじゃなくて馬なのね。電波少年世代はみんなロバだと思ってるよね。

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    2014年06月25日
  • ドン・キホーテ

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    昔の作品なのに楽しく読めました

    現在でも小説の読み過ぎで頭がおかしい人が出てきてもおかしくない

    そこに普遍性を感じました

    周りの狂人(主人公)に対する態度が暖かくて微笑ましかったです

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    2014年06月17日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    【読書その89】スペインの文豪、セルバンテスの名作「ドン・キホーテ」。恥ずかしながらこれまで読んだことがなく、ディスカウントショップの方しか経験がありませんでした。この手の古典を読むと割と難しくわかりづらいケースが多いのですが、この本についてはわかりやすかったし、正直セルバンテスの要所要所でのジョークが織り交ぜられており面白かった。

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    2014年04月03日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    物語は前篇から1ヶ月後の話なのだが、後篇が出版されたのは実に10年後なんだとか。世間では既に前篇の話が出版され、ドンキホーテの(愉快な)活躍ぶりが広まっている上に前篇の矛盾点について語り出したりとメタフィクショナルな度合いは更に上昇。ドン・キホーテは相変わらず騎士道精神に囚われているものの良識的な面がクローズアップされ、サンチョは時に田舎者とは思えない含蓄に富んだ台詞を発したりする。読者はこれまでドン・キホーテの振る舞いに散々笑わせてもらってきたが、本当に笑われているのは読者なのかもしれないと思えてきた。

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    2013年04月07日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    二巻では劇中劇やら小説内小説やら出てきており、サンチョの悪態は止むことなくドン・キホーテも負けじと狂人を装うため下半身剥き出しで宙返りを始めたりとやりたい放題。新たな登場人物も自らの悲劇を語った思いきや、揃って狂人ジジイを笑いにかかる。喜劇は悲劇より強し。「ミコミコン王国のミコミコーナ姫」というネーミングセンスがツボに入りすぎて腹痛い。この本自体も架空のアラビア人作者シデ・ハメーテ・ペネンヘーリが執筆したものとされており、セルバンテス自身は第二の作者として物語の責任をぶん投げたりとアイロニーは止まらない。

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    2013年04月05日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    近代文学の起源だとかノルウェーブッククラブが選んだ史上最高の文学百選で1位を獲得したとか、読む前から本書に対する威厳を感じていたのだけど読んでみれば何のことはない、徹底したシニシズムとサーカスティックな諧謔精神に満ち溢れた、脱権威的な爆笑滑稽物語。だいたい公爵に捧げる献辞からして他人の献辞からの丸パクリだし、序文に至っては「そもそも序文って何なのよ」とメタい揶揄を語り出す。そして物語に入れば騎士道精神に囚われたジジイが金ダライを被ったりと「ドリフか!」と突っ込みたくなるエピソードがてんこ盛り。これは凄い。

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    2013年04月04日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    ドン・キホーテもこれで完読。公爵家を離れてからドン・キホーテの存在感はどんどん希薄になっていく様が何とももの悲しい。

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    2013年02月26日