牛島信明のレビュー一覧

  • ドン・キホーテ 後篇二

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    ドンキホーテの狂気を楽しむために周囲の人が彼の話に乗ってあげるのが定番のパターンですが、なんと今回は前編を読んでファンになったとおる公爵夫妻が、費用をかけて彼の冒険をお膳立てするという展開に。面白くないはずがありません。

    特にサンチョがついに領主になるくだりが最高です。サンチョがいつの間にか諺キャラになって知性がアップしていましたが、その彼が村民の相談を受けるシーンは特に好きです。

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    2022年07月05日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    後編に入っても安定した面白さです。ドン・キホーテの理路整然とした語り口から、騎士道物語に話が進むといっきに狂気に陥る様に、読者の自分も登場人物たちも、驚く同時に興味を引かれます。

    前編の内容が作中で本として出版されているという設定にも驚きました。メタ視点の見事さもここまできたかと。それと今回からサンチョの知能指数が急上昇しているのがまたおかしいですね。

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    2022年06月19日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    冒険の本筋よりも作中作や登場人物が語るエピソードが多めですが、それらが抜群に面白いです。特に恋愛が絡む話は、やはり時代を超えた普遍性がある気がします。

    出会った人々がドンキホーテの様子を見て驚く→人柄を説明されて納得→茶化して楽しむ、という流れが定番化されていくのが可笑しいです。

    相変わらずのサンチョですが、やけに的確で現実的な指摘を主人にしたかと思うと、やはり根本のところでは妄想に憑かれていて、なんとも憎めないウザ可愛さがあります。

    後編も非常に楽しみです。

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    2022年06月01日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    ドンキホーテの周囲の人たちが、彼の異常さを理解した上でそれに乗っかって話をするくだりや、相変わらずのサンチョとの漫才が面白くて、声を出して笑ってしまいました。
    新たな登場人物たちの恋愛話と、劇中で読まれる小説「愚かな物好きの話」が本当に面白い。展開がうますぎます。

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    2022年05月02日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    前書きからして、当時の文学作品を皮肉ったメタ構造になっていてすごいです。
    どんなに酷い目にあってもあれやこれやと言い訳して騎士である妄想を崩さないドンキホーテが可愛く見えてきてしまいました。半分ボケ、半分ツッコミみたいな従士サンチョとの掛け合いはまるでコントのようで、笑えます。
    個人的には司祭が本を仕分けるシーンが好きです。お前も騎士道物語好きすぎじゃん、人のこと言えないじゃん、と思わずツッコみたくなります。そして、ひいてはそれを書いてるセルバンテス自身も同じだという構図が面白いです。

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    2022年04月25日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    旅の途上でいろんな人とのつながりができていく様はRPGのようですが、全然ファンタジーではなくだいたい主人公が突っ込んでいって叩きのめされます。
    ドン・キホーテの無謀な行動や言動がとても可笑しいんだけど、本人は大真面目で真っ直ぐだからなんか尊敬の念も湧いてきたりもする。
    登場人物がなんだかんだみんないい人でどこか可愛げがあっていいですね。

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    2021年10月21日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    少年の様な妄想を現実世界に押し広げる、現代の厨二病に似ているように感じた。物語として歴史がある作品で非常に続きが気になる

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    2021年07月23日
  • ドン・キホーテ

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    全世界で聖書を除く歴代発行部数NO.1(5億部)
    岩波文庫版6冊もあって無理なので岩波少年文庫版で。
    真面目領主キハーダは騎士道物語読みすぎで
    50才すぎついに自分が騎士
    ドン・キホーテ・デ・ラ・ラマンチャとなり
    ちょっとお馬鹿なサンチョパンサ、ロバのロシナンテと想いを寄せる姫を求めて騎士道の旅に。
    風車を巨人と想い挑む場面は超有名。

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    2021年02月21日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    本の読み過ぎで、現実と虚構の区別がつかなくなったおじさんの冒険譚。
    有名な名著ですが、読んだことなったので今回読んでみました。
    400年前の小説ですが、結構笑えます。 騒動に巻き込まれた修道士が、「まるで背中に悪魔が憑りついてでもいるかのように、十字を切りながら」って言回しが好き。
    あと、12章あたりの山羊飼いの話になってそれまで喋りまくってた主人公があまりセリフがなくなって脇役化してたのがなぜか好きです。

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    2020年07月20日
  • ドン・キホーテ

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    本書は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス(1547~1616年)が発表した『ドン・キホーテ』(前編1605年、後編1615年)を、およそ1/6ほどに短縮した抄訳である。物語は、騎士道物語の読み過ぎで、現実と物語の区別がつかなくなった郷士(アロンソ・キハーノ)が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せ馬のロシナンテに跨って、農夫のサンチョ・パンサを従者として引き連れて冒険の旅に出かけるもの。ドン・キホーテは、自分を取り巻くあらゆる事象を騎士道物語的な設定と認識し、次々とトラブルを引き起こすが、それ以外の点では至って理性的で思慮深い人物、また、サンチョ・パンサは、無学ながら、時に機知に富んだ言い回しを使って、奇行を繰り返す主人に現実的な忠告しつつも、それを聞き入れられずに災難に巻き込まれる人物として描かれている。
    2002年にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54ヶ国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得するなど、今日に至るまで、文学界はじめ様々な分野に影響を与えてきた作品であるが、なぜ、17世紀初頭のスペインでこの物語が生まれたのか、セルバンテスはこの物語で何を表現したかったのかは、本書のあとがきに書かれていて、大変興味深い。
    スペインでは、15世紀末から16世紀前半にかけて、レコンキスタ(ヨーロッパ大陸からのイスラム勢力の駆逐)を完成させる一方、新大陸を発見し、そのほとんどを植民地にして、国家として隆盛を極めていった。16世紀半ばから17世紀前半までの約80年間はスペインが史上最も繁栄した黄金世紀と呼ばれ、その繁栄の様は「太陽の沈まない国」と形容された。しかし、細かく見ると、1588年のアルマダ海戦で、スペインの無敵艦隊がイングランドに敗れた頃から、その衰退の兆しは見え始めており、『ドン・キホーテ』はそうした時期に書かれているのだ。つまり、スペインが、カトリックによる世界制覇という、身の程をわきまえない願望にとらわれて、無茶な戦争を繰り返し、次第に身をすり減らして衰えていく姿と、その中で翻弄された自分の人生を、『ドン・キホーテ』という愛情の籠った風刺として描いたのである。
    また、全く同じ時期に、イングランドにはシェイクスピアがおり、1605年には4大悲劇のひとつ『リア王』が書かれている。
    (大人としては)そうした歴史的な背景も踏まえて読むと、この世界でもっとも有名な物語のひとつを、更に楽しみながら読めるように思う。
    (2020年5月了)

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    2020年05月30日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    第五十章の「人はその本性が寛容であろうとも、貧しくてはその美徳を、つまり雅量を他人に対して示すことができぬし、また、感謝の念も、ただ心の中で思っておるだけのものであれば、それは実践のない信仰と同じで死物に過ぎぬからでござる。」というドンキホーテのセリフが心に残りました。

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    2020年05月03日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    セルバンテス 「 ドンキホーテ 」22章〜34章 

    見方を変えて 再読中。ドンキホーテ=イエスキリスト という見方で 読んでみた。しっくりくる。セルバンテスが コンベルソなら、あえて 異端者を主人公にするはずない。


    この巻は 前巻より 性悪説なメタ小説や性悪説なセリフが多い。性悪説な世界で 繰り返し袋叩きにされるドンキホーテは、キリストのイメージと重なる。


    しかし、ドンキホーテ=キリスト だと、サンチョの神性の意味が薄まる。ドンキホーテとサンチョの一体説でもいいかもしれない。前篇最終巻は ドンキホーテ+サンチョ=キリスト」な感じで読もうと思う。



    それにしても、サンチョはいい事を言う。「退却は逃げじゃない〜危険が希望より大きい時に それを待ち構えるのは利口ではない〜明日に備えて今日のところは自重する」「人はそれぞれ自分のパンを食べれればいい〜人間はそれを吊す釘さえない所に塩豚を求めたがる」




    性悪説
    *下賎な連中に恩恵をほどこすは大海に水を注ぐようなもの
    *下種な連中は 約束を守っても何の得にならないと分かると〜平気で反故にする
    *思いがけない時に〜人がつまづいて倒れるようなものを出す
    *フェルナンドの愛憎劇、「愚かな物好きの話」の悲劇

    狂気の模倣
    重要なのは原因もなく狂態を演じること〜理由もなくこんなことするなら、理由があったらどんなことになるだろうと思わせる



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    2019年11月15日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    セルバンテス 「 ドンキホーテ 」1章〜21章。


    見方を変えて 再読中。ドンキホーテを 騎士修道会への批判として読んでみた。


    レコンキスタの中心的存在であり、植民地主義につながったスペインやイベリア半島の騎士修道会を 敬虔なキリスト教徒から見た異端性をベースに批判した本として読んでみた。


    架空作者をアラビア人、架空翻訳者をモーロ人と設定し、セルバンテス自身を編集者として 、メタ小説化したのは、キリスト教徒である セルバンテスが 同じ キリスト教徒の騎士修道会を直接批判することを避けるための仕組みではないか?


    イスラム教徒のアラビア人やモーロ人なら騎士修道会を批判することに違和感はない。

    ドンキホーテは 騎士道物語を読んで理性を失っているといているが、ドンキホーテのタイトルは「機知に富んだ郷士ドンキホーテ」であることの意味は 騎士修道会の騎士としては機知に富んだ郷士であるが、異教徒や敬虔なキリスト教徒から見ると 理性を失っている狂人に見えるという意味では?


    ドンキホーテ=騎士修道会の象徴=キリスト教の異端者
    サンチョ、ドンキホーテを嗤う人たち=敬虔なキリスト教徒
    ドンキホーテが悪魔に見える人たち=異教徒?


    「重要なのは真理であって、その母たる歴史は 時間のライバル、出来事の保管所、過去の証人、現在の手本、未来の警告」
    歴史を物語によって作り変える歴史修正主義への批判

    黄金時代
    *あの時代に生きた人々は 君のもの、私のもの という言葉を知らなかった=あらゆるものが共有
    *当時はすべてが平和であり すべてが友愛と調和からなっていた
    *正義は本来の領域にしっかり位置を占めていた

    聖職者と騎士
    *聖職者は心静かな安らぎのなかで 地上の幸福を祈り求める
    *騎士は野天に身を置き、耐えがたい陽光、寒気にさらされながら、腕の力と剣先によって地上の幸福を実現しそれを守る
    *騎士=神の代理人→神の正義を実現する腕


    ドンキホーテ、結構いいこと言う
    「恐怖心がもたらすものの一つに、人の感覚を狂わせ、物事をありのままに見ないようにすることがある」

    「人並み以上のことをしなければ、人に優ることはできない〜良いことも悪いこともそうそう長続きはしない」


    風車=オランダ→ドンキホーテ=スペイン説を前提とすると、狂人ドンキホーテは レコンキスタから植民地主義に進んだ 狂ったスペインを象徴しているのか?

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    2019年11月18日
  • ドン・キホーテ

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    先日読んだ本に触発され海外古典にも目を向けようと思い立ち、有名な割に内容があまり知られていないドンキホーテを読んでみることにしました。
    が、岩波文庫版で全6巻という超長編だということが判明した途端、一気に読む気が失せました・・・
    なのでとりあえず妥協策として岩波少年文庫の方を読んでみることに。(1冊にまとまっているからなんと1/6の量!)

    騎士道物語の読み過ぎで妄想にとらわれ、自身も遍歴の騎士として旅をし、その行く先々で嘲笑されるドンキホーテと従者サンチョの物語です。
    レビューを読むと皆、「こんなにユーモアのある話だったなんて」「声に出して笑いました」などと面白い話に満足をしているようでしたが、私はむしろ、急に意味なく攻め込まれる相手に同情したり、逆に騎士道に則った行動を哀しく感じたり、嘲笑される二人を切なく思ったりと、楽しく嗤う気持ちになれませんでした・・・

    ただ、ドンキホーテに対するサンチョのつっこみや、ことわざを用いながらする会話などは意外と奥が深く、現代にも通じる教訓じみたコトバもあり、意外に感動しました。
    サンチョは普段はマヌケだけどたまに機転がきくし、真理を突いた会話をしたり、性格もかわいくて、サンチョ大好きです。彼がいるので☆増やしました。。

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    2018年05月18日
  • ドン・キホーテ

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    ネタバレ

    『ドン・キホーテ』ってどんなお話しだっけ?読んだことなかったので読んでみました。
    騎士道物語を読み過ぎて本の中で読んだ魔法、戦い、決闘、愛のささやき、ありもしない馬鹿げたことが真実だと思慮分別をすっかりなくした紳士アロン・ソキハーノが自ら騎士(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)になって物語の冒険を実際に行う
    イカれた(* ̄m ̄)爺さんの話しwww
    イカれた話しはどんな展開になるんだろうかとちと不安だったけど(笑)
    むちゃくちゃだけどwww 紳士だから筋の通った話しをして感心させてたり、
    学はないけど正直者で機転のきいた従者のサンチョ・パンサ
    ドン・キホーテ主従に悪ふざけをする公爵夫妻
    紳士を正気に戻そうとする同じ村の学士(サンソン・カラスコ)
    ドン・キホーテの話しは出版され、ドン・キホーテの狂態や従者のサンチョのご愛嬌な話しを楽しみにしていたり・・・
    とても面白い物語でした
    おだやかで、人に善意をもって接する、人びとに愛されていた善人アロンソ・キハーノ(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)のお話し楽しかった♪
    原作の1/6

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    2018年03月18日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    2015.6.30 pm23:25
    ガーディアン必読1000に入っていて、難しいのかと気構えていたが、全くそんなことなかった。面白い。読みやすい。そして笑える!
    本で読んだ騎士道物語をいつでも信じて、突っ走る主人公に笑わせられっぱなしだった。物語が進むにつれ、従者のつっこみも冴えていってる気がする。家で読んでて良かった。ほんと。
    これが全6冊のうちの1冊と考えると、まだまだ先は長いけれど、こんなに面白いなら早く読めそう。久しぶりにこんな笑える本に会ったかもしれない。堅苦しいことは考えないで、とりあえず楽しみながら読もう。続きが気になって仕方ない。夏のうちに読み終えられたらいいな。

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    2015年06月30日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    ネタバレ

    「ー」

    名前は有名であるが、読んだ者は少なかろう作品。
    主人公の本名がドン・キホーテでないことすら知らなかった。騎士道に関する本をたくさん読み、自分もそのような騎士になりたいと思ったおじいちゃんの話。途中で、同じ村の男を部下として引き連れる。

    本で読んだ騎士のようになるために、多くの者と戦う。しかし、その相手は、ドン・キホーテに悪意がない者たちばかりであった。一方的に攻撃された側はたまらないであろう。そして、たまに勝つからより問題は深刻になる。

    2巻も1巻のように続くのであれば、読破するのはしんどそうだ。

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    2015年01月06日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    後篇全3巻、読み終わったー。

    前篇は自分を遍歴の騎士と妄想したドン・キホーテとその残念な従士サンチョ・パンサが行く先々で騒動を引き起こす快活な物語だった。批評性を持ち合わせているものの基本は愉快な話であった。
    ところが後篇に入ると状況はがらりと変わる。二人がふたたび旅に出て、騒動に出会うことに同じ。しかし、前篇において騒動の震源であった彼らは、この後篇では哀れな被害者となる。後篇に登場する人々は皆、「ドン・キホーテ前篇」を読み、ドン・キホーテの妄想癖とサンチョ・パンサの調子の良さを知っている。だから二人の非常識な行動を楽しもうと、人々は策を弄し罠を仕掛け二人を騙し陥れる。二人は周囲の人々の好きなように弄られ翻弄される。もちろんドン・キホーテもサンチョ・パンサも自らが騙されていることには気づきもしない。
    ここまでくると、善良な魂を持つのはドン・キホーテとサンチョ・パンサの方ではないかとすら思えてくる。前篇でも狂気と正常との境界はごく曖昧であったが、後篇に至っては狂気と正常とは逆転してしまう。
    そして終盤、一騎討ちに敗れたドン・キホーテは失意のまま病の床につく。そこで突然彼は正気に戻り、自らの遍歴が妄想の賜物であったことに気づく。やがて自らの狂気を強く悔いながら死ぬ。あまりに哀れなドン・キホーテの最後。

    前篇後篇あわせて2500ページの長大な作品だが、読むだけの価値はある掛け値なしの傑作。日本語訳もこなれていながら格調高いし(訳の精度はわからないけど)、ドレの挿絵もいい。ほんと面白かった。

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    2014年07月27日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    前篇から10年を経て書かれた後篇。とりあえず1巻め。
    もともとドン・キホーテは、愁い顔の騎士ドン・キホーテの数奇な冒険をモーロ人がアラビア語で記録し。それをセルバンテスがスペイン語へ翻訳した、という体で描かれている。原著者であるモーロ人が感想を述べたり、あるいは翻訳者たるセルバンテスがそれにコメントしたりと、ある種のメタフィクション性を備えていた。
    後篇では、この構造がさらに進行し複雑化している。つまり、当の「ドン・キホーテ 前篇」が物語中でも出版されていて、そして登場人物のうち何人かは作品を既に読みドン・キホーテたちの奇行を知っている。
    そのような状況で、愁い顔の騎士改めライオンの騎士ドン・キホーテとその従士サンチョ・パンサは再び旅に出る。その時、いかなることが起こるのか。ドン・キホーテの狂気を事前に知り了解している人々は、騎士たちにどんな反応を示すのか。
    前篇との最大の違いはここにある。

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    2014年07月27日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    みんな知ってるラ・マンチャの男ドン・キホーテの物語。まずは前篇第1巻。金盥の兜の話も、風車に立ち向かう話もこの1冊目で出てくる。前篇3冊後篇3冊2500ページの大長編なので先は長い。

    しかし、ロシナンテはロバじゃなくて馬なのね。電波少年世代はみんなロバだと思ってるよね。

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    2014年06月25日