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スペインが誇る世界文学の大古典。セルバンテス(1547-1616)の代表作。全6冊の最終巻。
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Posted by ブクログ
訳者による解説は必読。この物語の卓越性が余すところなく触れられている。 物語という形式の万能さを本作品は示している。 最後の終わり方も見事。物語が物語で終止符を打つなんて華麗すぎる。
狂気が薄れていく主人公と、 狂気を帯びていく登場人物たち。 読む前は長すぎると思ってたけど、 読み終えると全部必要な物語だったと思える。 折に触れて読み返したい。 p305 人を愚弄する者たちも愚弄される者たちと同じく狂気にとらわれていると思う p407 「ああ、旦那様!」と、サンチョが泣き...続きを読むながら叫んだ。「どうか死なねぇでくださいよ。それより、おいらのいうことを聞いて長生きしておくんなさい。
ラストになると、もう読者は間違いなくドン・キホーテとサンチョのことが好きになっているはずです。彼は確かに狂気を抱いていますが、誠実で、利他的で、知的で、ユーモラスで、魅力に溢れています。そのキャラの魅力と、メタ視点の構造が合間って、とんでもない傑作です。タイトルを知っているだけで人生終わらなくて本当...続きを読むに良かったです。
狂っているように見えても、人間にとって大事なのはそこじゃない。ドン・キホーテが持っていた誠実さと真剣さと優しい心、それ故にみんな彼が大好きなのです。なんと愛おしきおじさんでしょうか。 サンチョと司祭さんや学士さんたちと一緒に羊を追いかけている様子は想像しただけで幸せでいっぱいになります。 …見たかっ...続きを読むたなぁ。
遂に本編をもって、一連のドン・キホーテ作品が完結してしまう。 この事実はシリーズを通じて読んだ方にのみ訪れる寂寞の足音を痛感させるものだった。 ドン・キホーテは自らの狂気から目覚め、正気のうちに死ぬのだ。そしてこのことは、私たちが愛したのは、彼の狂気そのものではなく礼節と正義の心であったことを...続きを読む知らしめる。この主人公の旅は誰の心にも潜む狂気を暴いていく正義の旅だったことを知らしめるのである。
全六巻に及ぶ冒険譚も遂に完結。ドン・キホーテはもはや旅籠を城と見間違えず、豚の群れを合戦場と勘違いすることもない。サンチョだって知己に富んだ発言が所々で顔を出す。もはや狂気に囚われているのは彼らを愚弄する側であり、それを期待する読者の方なのだ。故郷に帰ることで遂に魔法から解放され、自らの名前を取り戻...続きを読むすラストは感動的ですらある。著者の目論見通り騎士道物語は時代遅れのものとなり、中世は葬られ近代が始まる。小説は決して虚構なだけでなく、現実を更新するものなのだ。笑って泣けて批評精神に満ち溢れた、永遠の大傑作。
ドン・キホーテが騎士との決闘に負けて故郷に帰り、正気に戻って死ぬまでの話である。公爵のいたずらは入るものの、死はあっけなく終わってしまう。
サンチョは夢であった島の領主を投げ出し、ドン・キホーテも一騎打ちに敗れて羊飼いになる決心をするが、正気に戻って死んでしまう。 偽作 ドン・キホーテ続編でドン・キホーテを精神病院に送り込んだ人物まで出てくるし、最後にはドン・キホーテ自身が物語の登場人物だということを自覚している。ニョルニールのように村...続きを読むに戻ってくるドン・キホーテはあるいは神話をなぞっているのかもしれない。SFとファンタジーの元祖なんだな。
全6巻の感想をまとめて。 長編作品ということでなかなか挑戦する気持ちになれなかった作品だったけど、いざ読んでみるとテンポの良い冒険譚に引き込まれ、最後まで楽しく読むことができた。 ドン・キホーテが本物の騎士ではなく、騎士道物語に影響された騎士であることが物語の最大かつ重要な特徴で、前編では彼の狂人...続きを読むっぷりが物語を呼び、後編では彼の思い込みが物語を育むといった具合に、この特徴が物語の魅力の大部分を占めていたし、自分自身もとても気に入ったポイントだった。 作中には何組かのカップルが登場し、いずれも問題を抱えてドン・キホーテの騎士道精神を刺激するが、それぞれが読み応えのあるストーリーで良かった。冒険の移り変わるボリュームやテンポ感もちょうど良く、長編にも関わらずあっという間に読み進めることができた。
創作である騎士道物語を現実にあった存在だと思い込み、自身も遍歴の騎士となった狂人ドン・キホーテの最後の冒険。 従士サンチョ・パンサと共にその狂人ぶりを周りから揶揄われ、笑われながらの旅。当人たちはいたって真面目に旅を続けているつもりでも、その滑稽さはやはり可笑しく、しかし少し虚しさも感じた。 前編の...続きを読む出版が1605年、後編が1615年と、およそ400年前に出版された本作だが全く古臭さを感じない。メタ的な表現が多数盛り込まれていたり、一見喜劇として書かれている中にも登場人物に当時のスペイン国民の精神性がよく表されており、現代でこれほど評価されているのも頷ける作品だった。
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