牛島信明のレビュー一覧

  • ドン・キホーテ 前篇一

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    ネタバレ

    超有名な古典文学だが、読んでみると意外と軽く読めるものだった。
    正直読む前はうっすらとドン・キホーテという人物はさぞや立派な騎士なのだと勝手に思いこんでいたが、読んでみるとただの狂人の騎士ごっこだし周りに迷惑かけるしで笑える場面が多く意外だった。
    「ドン・キホーテ」以前の騎士道物語に対するセルバンテスの思いというか、同じような作品が乱立されていることに対するアンチテーゼ的な作品でもあるのかなと感じた。
    もっと重い作品だと思っていたので読破するのにそれなりの覚悟をしていたのだがこれならサクサク読めそうで続きが楽しみ。

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    2024年03月17日
  • ドン・キホーテ

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    人の思い込みは面白い
    友情物語、1人親友がいればいい
    迷惑をかけるとはどういうことか?
    周りの優しさ
    受け止めてあげる、心
    弱者と強者
    親切心
    人柄の良さ
    騎士道物語
    中世
    ブレイキングバッド
    グリーンブック
    最高のふたり
    グッドウィルハンティング
    スペインの小説
    笑える
    暖かい
    短い
    読み継がれている
    犯罪者
    弱いものを助ける
    思い込みでもいい、弱いものを助ける人柄すごい
    突き進むのってすごいわ

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    2023年12月10日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    『ドン・キホーテ後編』最終巻。
    セルバンテスは『ドン・キホーテ前編』で終わるつもりだったのだが、贋作が出回ったために反論のためもあり『後編』を書いた。そのため後編では贋作を否定する供述も多い。
    さらに『後編』では「『機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(つまり『前編』)が出版されて世の中に出回っている」ということになっている。そのためドン・キホーテが会う人々は、ドン・キホーテは今出版されている本の主人公だと知っていて、本当にドン・キホーテは狂気と教養を持っているのかを確かめたり、騎士道舞台を設置してドン・キホーテをからかったりする。
    この後編は「本の主人公のドン・キホーテは実在し

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    2023年08月25日
  • ドン・キホーテ 後篇二

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    『ドン・キホーテ後編』は、『ドン・キホーテ前編』が実際に出版されているという設定で、ドン・キホーテ主従は人に知られた存在になっている。

    ❐読者と登場人物の対面!?
    そんな『ドン・キホーテ』の読者である侯爵夫妻(名前は不明)は、ドン・キホーテとサンチョ・パンサと出会って「本で書かれている本人だ!果たしてあのなりきりコスプレ旅が本当の出来事なのか、そしてドン・キホーテは本当に狂人なのか」と興味津々、城に招待する。城では侯爵夫妻も使用人たちも彼らを本物の遍歴の騎士として歓待する。前編でのドン・キホーテは、宿屋を「城だ」と妄想していたんだが、その妄想が叶ってしまったわけだ。
    ここでサンチョ・パンサの

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    2023年08月23日
  • ドン・キホーテ 後篇二

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    ここまで前編とは違って、ひどい事件には巻き込まれていない。
    しかし、からかわれ続けている。人格のまっすぐさは相当なもの。

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    2023年08月23日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    前編までの本がすでに出版されて、評判になっているという設定で後編の物語は始まる。物語の中に現実が混入する、込み入った入れ子構造になっている。

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    2023年01月25日
  • ドン・キホーテ 後篇二

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    ドン・キホーテが冒険を他の騎士の冒険だと自ら納得させてすんなり諦めたり、サンチョを置いて逃げ出して、後ろから銃で撃たれたらどうしようと冷や汗をかいたりと、これまでの遍歴の騎士関連の行動ではあまりみられなかった危機感を抱くようになっていて、狂気が薄れているのを感じる。

    ドン・キホーテとサンチョで旅に出てからの経過年数の時間軸が異なったり、「前篇のドゥルシネーア」についてドン・キホーテが言及したり、原作者(という設定の)シデハメーテが読者に文句を言ったりと、これまで以上にメタ構造を利用した一冊になっている。

    大半が、前篇を読んでいる公爵と公爵夫人が、騎士と従士を面白がるためにからかい倒す話で、

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    2022年11月01日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    遍歴の騎士を「演じている」ドン・キホーテがこのセリフを言うところに面白みがある、気がする。
    あと2冊か。

    191
    舞台の上と同じことが、この世の実生活においても起こっているのじゃ。現実の世界でも、ある者は皇帝を演じ、またある者は教皇になっている。要するに、舞台に登場させることのできるあらゆる役柄、あらゆる人物が、この世で演じられているのよ。

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    2022年10月26日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    前篇の最終巻ということで、どう終わるのか期待しながら読んだ。ドン・キホーテもサンチョもどんどん知的になっていく。
    オルテガに共通する貴族性に関する記述もあって楽しめた。

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    さらに言えば、真の貴族性というのは美徳のなかに在るものですからー

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    2022年10月26日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    スルスル読んだ。娯楽として良い。笑っちゃう。しかしアーサー王を先に読破するべきか?マザーグースや聖書、シェイクスピアなんかと同じように、騎士道物語や千夜一夜とか、根本に知ってて然るべきものがあるんだな。

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    2022年10月16日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    理性と狂気。先が気になる。

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    どうか、せめてわしが素っ裸になってやる一ダースか二ダースの狂態だけは見ていってもらいたい、ものの半時間ほどでやってしまうゆえ。

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    2022年10月09日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    正直あと5冊あると思うと長いが、普通に面白い。
    たまに正気に戻りかけてるから今後どう展開するか気になる。

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    それゆえ、こうしたもろもろの苦難がすべて騎士の武者修行にはつきものであるということを、想像・・・・・・いや、どうしてまた想像などと言ってしまったのであろう、そう確信しているのに・・・・・・、

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    2022年10月02日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    前篇1からさらに面白いエピソード満載でした。
    カルデニオやドロテーアなど新たな登場人物が、複雑で意外な相関関係で次の巻でどうまとまってくるのか楽しみです。
    作中作も面白かった。

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    2022年08月20日
  • ドン・キホーテ

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    好きなアーティストのドンキホーテをモチーフにした楽曲を聴いたのををきっかけに、「そういえば読んだことないな」と思って読んでみました。
    久々に海外の物語小説を読んだのですが、なんか不思議な感覚にさせられる話でした。自分の見てる世界や、周りの見てる世界がどう違うのか、何が正しくて何が正義なのか、正しいことは正義とイコールなのか、色んなことを考えさせられました。
    後書きを読んで、実際はもっと長編だということを知って仰天しました。いつか余裕があったら読んでみたいです。

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    2022年07月10日
  • ドン・キホーテ 後篇二

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    ドンキホーテの狂気を楽しむために周囲の人が彼の話に乗ってあげるのが定番のパターンですが、なんと今回は前編を読んでファンになったとおる公爵夫妻が、費用をかけて彼の冒険をお膳立てするという展開に。面白くないはずがありません。

    特にサンチョがついに領主になるくだりが最高です。サンチョがいつの間にか諺キャラになって知性がアップしていましたが、その彼が村民の相談を受けるシーンは特に好きです。

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    2022年07月05日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    後編に入っても安定した面白さです。ドン・キホーテの理路整然とした語り口から、騎士道物語に話が進むといっきに狂気に陥る様に、読者の自分も登場人物たちも、驚く同時に興味を引かれます。

    前編の内容が作中で本として出版されているという設定にも驚きました。メタ視点の見事さもここまできたかと。それと今回からサンチョの知能指数が急上昇しているのがまたおかしいですね。

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    2022年06月19日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    冒険の本筋よりも作中作や登場人物が語るエピソードが多めですが、それらが抜群に面白いです。特に恋愛が絡む話は、やはり時代を超えた普遍性がある気がします。

    出会った人々がドンキホーテの様子を見て驚く→人柄を説明されて納得→茶化して楽しむ、という流れが定番化されていくのが可笑しいです。

    相変わらずのサンチョですが、やけに的確で現実的な指摘を主人にしたかと思うと、やはり根本のところでは妄想に憑かれていて、なんとも憎めないウザ可愛さがあります。

    後編も非常に楽しみです。

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    2022年06月01日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    ドンキホーテの周囲の人たちが、彼の異常さを理解した上でそれに乗っかって話をするくだりや、相変わらずのサンチョとの漫才が面白くて、声を出して笑ってしまいました。
    新たな登場人物たちの恋愛話と、劇中で読まれる小説「愚かな物好きの話」が本当に面白い。展開がうますぎます。

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    2022年05月02日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    前書きからして、当時の文学作品を皮肉ったメタ構造になっていてすごいです。
    どんなに酷い目にあってもあれやこれやと言い訳して騎士である妄想を崩さないドンキホーテが可愛く見えてきてしまいました。半分ボケ、半分ツッコミみたいな従士サンチョとの掛け合いはまるでコントのようで、笑えます。
    個人的には司祭が本を仕分けるシーンが好きです。お前も騎士道物語好きすぎじゃん、人のこと言えないじゃん、と思わずツッコみたくなります。そして、ひいてはそれを書いてるセルバンテス自身も同じだという構図が面白いです。

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    2022年04月25日
  • ドン・キホーテ 前篇三

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    旅の途上でいろんな人とのつながりができていく様はRPGのようですが、全然ファンタジーではなくだいたい主人公が突っ込んでいって叩きのめされます。
    ドン・キホーテの無謀な行動や言動がとても可笑しいんだけど、本人は大真面目で真っ直ぐだからなんか尊敬の念も湧いてきたりもする。
    登場人物がなんだかんだみんないい人でどこか可愛げがあっていいですね。

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    2021年10月21日