鈴木麻純のレビュー一覧
-
微ホラー・ミステリー・主人公の成長譚・日常オムニバスのどこに腰を落ち着けるべきか、探り探りしているんだろうなぁという印象。
今市子さんの『百鬼夜行抄』的な展開を目指してるのかな。
文章はわりに読みやすかった。ヒロインの国香さんがしょっぱな非常に印象悪かったのだけれど、読み終わる頃にはある程度好感も持...続きを読むPosted by ブクログ -
遺品から死者の場景的なものが観えるという超能力を持った遺品蒐集家という名のロイヤルニートの話。1話では探偵ぽいことをやってるものの2話からメンタルの弱さが露呈。生きてる人間は苦手だという主人公の成長物語的なものにもなりそうな。3話で敵?ぽい人に必至に抗弁する主人公がかわくて。これからに期待。Posted by ブクログ
-
昼は朝廷の役人、夜は閻魔王宮第三冥官という、人でありながら二つの世界に生きる小野篁が、京を襲う怪異に立ち向かう、平安ファンタジーです。
生真面目で融通のきかない篁と、そんな篁を放っておけない上流貴族の道楽者・真冬とのコンビが、愉快でした。Posted by ブクログ -
小野篁が閻魔大王の冥官となったいきさつが書かれているけど、伝説でもこのように伝えられているのかな。小野篁が結構狷介な性格で、その親友のへらへらしている藤原真冬との掛け合いは対照的で面白いといえるかもしれないが、怪異自体は最終的にちょっと小粒になってしまったなあ。Posted by ブクログ
-
もっと霊的な要素があるのかと思ってましたが
そう言うお話では無かったです。
読み進めていく中で主人公が変わっていく様子が
ほのぼのとしました。
主メンバーのキャラも良かったです。
続きがあればまた読みたいです。 -
オカルトの対応を都でやってるって発想がなかなか、面白いけど伏線が安倍清明ってそこですか?って感じです。続きが出てないの?
-
帰宅途中に出会った男性は、人外だった。
死んでしまうほど血を吸われたあげく、吸血鬼の下僕。
しかも死なないようにしてやったのをありがたく思え、と
上から目線で言われるわけで…。
そのまま言いつけてやればいいのでは? な展開です。
ここまで善良に育っていると、社会に出た時
確実に食い物にされてさよう...続きを読むPosted by ブクログ -
読書録「ラスト・メメント兵士と死」3
著者 鈴木麻純
出版 角川ホラー文庫
p94より引用
“便利屋は供給過多で成功する人の方が稀な
業界である。誰でも開くことはできるが、開
業をしてもしばらくは仕事がないというのは
当たり前。営業努力と多岐にわたる技術の習
得、そして仕事の積み重ねによる信頼関...続きを読むPosted by ブクログ -
読書録「ラスト・メメント死者の行進」3
著者 鈴木麻純
出版 角川ホラー文庫
p80より引用
“「人が語る故人というのは、信頼できな
いってことです。強い感情と過去への未練が、
勝手な故人像を造る。記憶に残った部分だけ
が誇張されている、と言った方が分かりやす
いかな」”
目次から抜粋引用
“...続きを読むPosted by ブクログ -
読書録「ラスト・メメント商人と死」3
著者 鈴木麻純
出版 角川ホラー文庫
p203より引用
“実際、彼ら古美術商というのは横の繋がり
で商売をしているようなところがある。彼は、
それらしい情報が入ったらすぐに連絡をする
からと言ってくれたのだった。”
趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と...続きを読むPosted by ブクログ