鈴木麻純のレビュー一覧

  • ラスト・メメント 死者の行進

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    遺品をめぐる青年のお話。

    裏表紙のあらすじからもっと遺品に重点をおいて話が進んでいくのかと思っていたのですが、それよりも残された人々の思いや取り巻く人々に着目されているように感じました。
    こんな感じで進むなら続編も読んでみたいなぁ。
    ホラー文庫だけれどホラー要素はないです。

    この著者さんの文章、デビュー作よりうんと読みやすくなった印象です。個人的な感想ですが。

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    2013年09月01日
  • 蛟堂報復録1

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    文体は「ああ、女性のライトノベル作家っぽい〜」という感じ。
    多用される『顔を顰める』という表現は好きになれなかったし主人公には溺愛する恋人の存在は必要ないと思ったけど、内容と後味の悪さが私は好きです。





    以下お返事

    nyancomaruさん
    コメントありがとうございます^^

    私は後味悪いとは思わなかったんですけど、ある口コミサイトでみなさん一様に「後味が悪い」と書いていたので、そうなのかなあ、と。
    必ずしもハッピーエンドで終わるわけではない、とだけ言っておきます。

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    2013年06月16日
  • 蛟堂報復録7

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    ネタバレ

    正直太郎くんがそれほど強くないにしても異能を持ってたことを忘れてたんだけど、彼が今後の鍵になってくるのかな、と。

    少しづつ尊さんや過去のことが明らかになってきてわかったことも増えたけど謎もそれなりに増えた気がする。

    取り敢えず今は比奈さんの容態が心配。
    太郎くんには頑張って欲しいな!!

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    2013年06月09日
  • ラスト・メメント 死者の行進

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    微ホラー・ミステリー・主人公の成長譚・日常オムニバスのどこに腰を落ち着けるべきか、探り探りしているんだろうなぁという印象。
    今市子さんの『百鬼夜行抄』的な展開を目指してるのかな。
    文章はわりに読みやすかった。ヒロインの国香さんがしょっぱな非常に印象悪かったのだけれど、読み終わる頃にはある程度好感も持てて来たし。

    全編読み終わってから表紙に戻って、「あれっ 和泉ってこんな感じだったんだ…」と驚いた。
    どちらかというともう少し、残念なイケメンっぽいイメージだったので……その辺あんまり上手い事雰囲気掴めてないかも。

    今後に期待、というわけで続けて2巻読みます。

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    2013年05月12日
  • ラスト・メメント 死者の行進

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    ネタバレ

    遺品から死者の場景的なものが観えるという超能力を持った遺品蒐集家という名のロイヤルニートの話。1話では探偵ぽいことをやってるものの2話からメンタルの弱さが露呈。生きてる人間は苦手だという主人公の成長物語的なものにもなりそうな。3話で敵?ぽい人に必至に抗弁する主人公がかわくて。これからに期待。

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    2013年02月07日
  • 蛟堂報復録2

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    1巻から読み始めたかったのだけど、2巻からしかなかったので2巻から読み始めました。
    主人公が思ったより子供っぽいというか可愛らしい一面を持ってて微笑ましかった。
    まあ、それは恋人の前だからか。
    本筋は報復をテーマにしているのですっきりハッピーエンドという訳ではない。
    かといって、ずっと心にもやもやが残るのではなく、胸がじくじく痛む感じ。
    『泣いた赤鬼』は「もうあの頃の二人には戻れない」の文を見てぼろぼろ泣いてしまった。
    もしかしたら報復を果たした春樹も赤鬼の立場になっってしまったのかなとも思いました。

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    2012年08月07日
  • 六道の使者 閻魔王宮第三冥官・小野篁

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    昼は朝廷の役人、夜は閻魔王宮第三冥官という、人でありながら二つの世界に生きる小野篁が、京を襲う怪異に立ち向かう、平安ファンタジーです。

    生真面目で融通のきかない篁と、そんな篁を放っておけない上流貴族の道楽者・真冬とのコンビが、愉快でした。

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    2012年03月08日
  • 呪症骨董屋石川鷹人

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    骨董品による、殺人事件。

    連続短編で、何か別シリーズの続編、のようです。
    人間関係がちょっと謎なだけで
    読むのに支障はなかったです。
    骨董屋は変だし、主人公(?)は淡々と。
    その上司は昼行燈、のような気もしなくも…。

    最終的に、すべてを引き起こした人物が登場しますが
    その話に出て来た『もの』も
    どこかで聞いたような気がします。

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    2023年11月17日
  • 六道の使者 閻魔王宮第三冥官・小野篁

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    小野篁が閻魔大王の冥官となったいきさつが書かれているけど、伝説でもこのように伝えられているのかな。小野篁が結構狷介な性格で、その親友のへらへらしている藤原真冬との掛け合いは対照的で面白いといえるかもしれないが、怪異自体は最終的にちょっと小粒になってしまったなあ。

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    2022年11月23日
  • 呪症骨董屋石川鷹人

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    ネタバレ

    呪われた骨董品が巻きおこす事件たち。そんな事件を担当する警察官の律華と律華の先輩の九雀。
    専門家の呪症管理者と共同で捜査に当たることになるが、骨董屋、石川鷹人はクセの強い人物で。
    潔癖なまでに正義感が強く、周囲から浮きがちな律華。
    人当たりは良いけど合コン連敗中な九雀。
    呪症骨董品に取り憑かれたような変人の石川。
    意見の合わない律華と石川に緩衝材のような九雀の3人が事件を追うごとに連携を深めて。

    合コンに参加した大学生たちが次々に鳥に襲われて、ついに死体が。
    視線を感じると警察に相談に来たOLの謎めいた死の真相。
    干からびて老衰死で見つかる10代の少女たちの遺体。

    このタイトルなのに、主役

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    2022年02月11日
  • ラスト・メメントシリーズ 全3冊合本版

    購入済み

    面白かった

    もっと霊的な要素があるのかと思ってましたが
    そう言うお話では無かったです。
    読み進めていく中で主人公が変わっていく様子が
    ほのぼのとしました。
    主メンバーのキャラも良かったです。
    続きがあればまた読みたいです。

    #深い

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    2022年02月02日
  • 真夜中のオカルト公務員

    購入済み

    えっ続きは?

    オカルトの対応を都でやってるって発想がなかなか、面白いけど伏線が安倍清明ってそこですか?って感じです。続きが出てないの?

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    2019年05月15日
  • 重犯罪予測対策室

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    内部調査で出向いた先は、超能力を使って、の
    犯罪予測対策部?!

    その部署にたどり着くまでに事件に巻き込まれ
    ついて紹介された人間についていけば巻き込まれ。
    警察は怪我が多いかも知れませんが、これほどなのは
    ちょっとどうかと思います。
    事件が終わるごとに、ひとつ怪我…。

    4人いる部内ですが、実質動いているのは3人。
    これがまた個性が強くて、無理、という感じ。
    これに付き合える主人公がすごいのか…。
    とはいえ、親の七光り状態の彼を見てしまうと
    残り2名が普通の人、にも見えますが。

    何だかこう…因果関係が、少ない人数でやりくりした
    という感じです。

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    2018年12月07日
  • 宵闇の王国~路地裏の吸血鬼と俺の事件録~

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    帰宅途中に出会った男性は、人外だった。

    死んでしまうほど血を吸われたあげく、吸血鬼の下僕。
    しかも死なないようにしてやったのをありがたく思え、と
    上から目線で言われるわけで…。
    そのまま言いつけてやればいいのでは? な展開です。
    ここまで善良に育っていると、社会に出た時
    確実に食い物にされてさようなら、予想ができます。

    素直に、良い方向に考えて進むのはいい事です。
    けれど友人に告白する場合は、少しぐらい駄目な方向を
    考えた方が身の安全かと。
    秘密は持ちたくない、というのは分かりますが
    さすがにこれは…。
    とはいえ、もし不老不死ならば、現状維持は
    3年ぐらいでしょうか?

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    2018年07月05日
  • ラスト・メメント 兵士と死

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    読書録「ラスト・メメント兵士と死」3

    著者 鈴木麻純
    出版 角川ホラー文庫

    p94より引用
    “便利屋は供給過多で成功する人の方が稀な
    業界である。誰でも開くことはできるが、開
    業をしてもしばらくは仕事がないというのは
    当たり前。営業努力と多岐にわたる技術の習
    得、そして仕事の積み重ねによる信頼関係の
    構築が必須とも言われる。”

     趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と
    した、長編小説。シリーズ第三弾。
     曽祖父が描いた作品を集めている比良原貴
    士、思ったように進まない蒐集と死ぬまで評
    価されずに終わった曽祖父とを重ねて、モヤ
    モヤとするのだった…。

     上記の引用は、便利屋稼業についての

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    2018年02月01日
  • ラスト・メメント 商人と死

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    読書録「ラスト・メメント商人と死」3

    著者 鈴木麻純
    出版 角川ホラー文庫

    p203より引用
    “実際、彼ら古美術商というのは横の繋がり
    で商売をしているようなところがある。彼は、
    それらしい情報が入ったらすぐに連絡をする
    からと言ってくれたのだった。”

     趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と
    した、長編小説。シリーズ第二弾。
     少ない参列者に見送られ、骨董商の男が
    荼毘に付されていた。その上、一番付き合い
    が深かったであろう彼の妻でさえ、隣の男に
    まとわりつこうとしていた…。

     上記の引用は、主人公が探しものを頼んだ
    場面での一節。
    何事もその道に通じた人の集まりというのは、
    情報の

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    2018年02月01日
  • ラスト・メメント 死者の行進

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    読書録「ラスト・メメント死者の行進」3

    著者 鈴木麻純
    出版 角川ホラー文庫

    p80より引用
    “「人が語る故人というのは、信頼できな
    いってことです。強い感情と過去への未練が、
    勝手な故人像を造る。記憶に残った部分だけ
    が誇張されている、と言った方が分かりやす
    いかな」”

    目次から抜粋引用
    “幼児と死
     元老院議員と死
     貴婦人と死”

     趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と
    した、短編連作小説。
     緑美しい初夏、山歩きに向かない身なりで
    主人公・高坂和泉は著名な写真家の別荘を目
    指していた…。

     上記の引用は、亡くなった写真家について
    の、彼に関わる人達の持つ人物像について、
    主人

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    2018年02月01日
  • 蛟堂報復録1

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    短編集。
    「赫夜姫」感想
    自分に好意を寄せてくれている男がいる。
    一緒に食事をして映画を観る。くれると言うからプレゼントだって受けとる。
    してもらうばかりでは気がひけるから、たまには寝てやることもある。
    好きでもないのにデートをした。プレゼントを拒まなかった。
    だから不実だと責められても仕方がないのか。千尋には理解できない。
    一緒にいたいと言ったのは相手。
    欲しいと言ったら勝手にプレゼントをくれたのも相手。
    強要したことなんて一度もなかったのに。
    何故恨まれなくちゃならないのか。
    自分に都合のいい解釈をしながら生きている。
    たまに誰かとぶつかることがあっても、いつだって悪いのは相手で自分じゃな

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    2017年02月27日
  • 蛟堂報復録9

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    ネタバレ

    最終巻。なんだろうな、話の内容的にはすっきりわかったって感じに書かれているけど、自分の感情的にはなんか、あれ??物足りないって感じ。
    なんだろう、あんだけ、対立してあーだこーだやってたけど、あっさりまとまっちゃった感だろうか。
    丑雄の奥さんがきになる。
    番外編の「ルンペルシュティルツヒェン」が面白かった。
    比奈と辰史ラブラブやし(笑)太郎たちが自分たちで解決しようとしているけど、やっぱり最後辰史、容赦なくやるよね。「茨の姫と塔の龍」では辰史のちょいストーカーじみた感じいいねぇ。最後、12回分のところ最高です。

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    2016年11月15日
  • 蛟堂報復録8

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    ネタバレ

    比奈との出会いがどんなだったのかわかった。必死で説得している辰史がなんかだんだん、キャラこんな!?必死すぎじゃないかと思ったけど、まぁそこはだんだん面白くなってきた。2話目は、自分は一人っ子なので同じ感情は正しく理解できないかもけど、同級生のいとこに対してはそんな感情を抱いたことはあるかも。殺そうとまではしないけど。せつねいね。そして、丑雄、やっぱり嫌い。なんなんだ、言い返したくなる。

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    2016年11月15日