【感想・ネタバレ】ラスト・メメント 兵士と死のレビュー

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Posted by ブクログ

読書録「ラスト・メメント兵士と死」3

著者 鈴木麻純
出版 角川ホラー文庫

p94より引用
“便利屋は供給過多で成功する人の方が稀な
業界である。誰でも開くことはできるが、開
業をしてもしばらくは仕事がないというのは
当たり前。営業努力と多岐にわたる技術の習
得、そして仕事の積み重ねによる信頼関係の
構築が必須とも言われる。”

 趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と
した、長編小説。シリーズ第三弾。
 曽祖父が描いた作品を集めている比良原貴
士、思ったように進まない蒐集と死ぬまで評
価されずに終わった曽祖父とを重ねて、モヤ
モヤとするのだった…。

 上記の引用は、便利屋稼業についての一節。
便利屋が必要とされるであろう、人の多い都
市部だと、人の流れが早くて、出来た信頼関
係が長く続かないような気がします。
どんな業種でも、仕事を長く続けるのは難し
いですね。
 何かに強くこだわると、他の人との諍いを
避けて通ることは出来ないのだろうな、と思
わざるをえない話の内容です。あまり気持ち
の良いものでもないので、気分良く読み終わ
りたい方には、おすすめできない一冊です。

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2018年02月01日

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