業田良家のレビュー一覧

  • 機械仕掛けの愛 2

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    祝、手塚治虫短編賞。1巻から引き続き、人間社会で働くロボットを通して人間のあり様を描いていく。もとは「新・自虐の詩 ロボット小雪」から続く流れだが、当時は社会制度への視点が強かったのに対して、より個人単位の視点へと回帰している。業田良家の作品は、荒唐無稽であればあるほど核心に迫る鋭さをもつわけだが、それはこの作品でも変わらない。

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    2013年09月14日
  • 機械仕掛けの愛 1

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    業田良家さんの著書をまともに読むのは意外にも初めて。
    「ロボット」という、人に近いけど人でないものを題材に、
    時に温かく時に哀しいストーリーが描かれます。

    …人間って、結構ひどいことしてますね(^^;。

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    2012年08月02日
  • 源さん刑事(下)

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    ネタバレ

    捜査するだけの刑事に限界を感じて今度は検事に転身して罪を裁こうという源さんのアグレッシブさに圧倒された。
    さすがに無理なんじゃないの、と読者が思うところを(時には力技で)やり遂げてしまう心意気があっ晴れだ。
    いじめ問題など難しいテーマにも突っ込んでいるがきちんと勧善懲悪を貫いているのが素晴らしいと思う。
    源さんを読んでいると、フィクションだからこそ描ける理想と願望が叶う瞬間にたくさん巡り会えてスカっとする。

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    2011年12月30日
  • 源さん刑事(上)

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    ネタバレ

    ステテコ総理こと源さんが、今度は刑事に転身。
    女性絡みの事件しか担当しなかったりと相変わらず好き放題やってるが、それでもこの世の不正はきちんと正すところが爽快だ。
    そして前編で源さんが成立を目指していた『国会議員性根叩き直し法案』が可決していたことも分かってスッキリ。
    しかもその部分だけが小さく手書きでサラっと流されているのがニクい演出だと思った。

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    2011年12月30日
  • 世直し源さん(2)

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    ネタバレ

    現実世界の人物が名を変えて登場して閣僚になってるのにまず笑った。
    顔なんかはそのまんまだし、いいのかこれ?とツッコミたくなる。
    コルハチョフとか南野タケシとか本当に下らないんだけど、何だかいける気がしてくるのが源さんマジックだ。
    大手の三友グループ(これもどこかで聞いたことがある)に単身乗り込んでいってわざとワイロを受け取り、さっさと自首して三友を破滅に追い込んでく流れも最高に面白い。
    大手企業がこうも簡単に潰れるっていうのはマンガでギャグだからできると思うんだが、そのマンガでしか見れない話をばんばん見せてくれるのが業田先生の持ち味ってところなのだろうか。

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    2011年12月24日
  • ゴーダ哲学堂 空気人形

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    哲学的テーマを織り込んだ全11話の連作短編集。どの作品もドライで切ないんだけど、作者の人間愛が感じられます。映画化された「空気人形」に勝るとも劣らない秀作ぞろい。損得勘定ロボットの話とか好き。

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    2011年08月23日
  • 神様物語

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    「関係ないって言うな!」という台詞にぐっとくる。自虐の詩読み直したくなった。業田良家はいい仕事する。

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    2011年01月29日
  • 新・自虐の詩 ロボット小雪

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    内容は大分違っていますが、名作「自虐の詩」の名を関するからには、読まずにはいられません。

    前半を読んでいる時はどうしようかと思いましたが、後半は業田良家節全開で良かったです。

    富を作り出す3つの方法の件や、P181の「火の鳥未来編」を彷彿とさせる結論は流石。

    80点。

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    2010年12月16日
  • 新・自虐の詩 ロボット小雪

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    第一話目を読んであの結末は想像できない。まさかの展開に打ちのめされた。業田義家独特の冷静な人間への視点も胸に刺さる。

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    2010年06月06日
  • ゴーダ哲学堂 空気人形

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    映画空気人形を先に観て買ったけど、ふとした時に何度も読み返してしまう作品です。
    哲学堂なんていうからちょっと構えたけど内容は読みやすかった。

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    2010年02月06日
  • 世直し源さん(1)

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     自虐の詩で有名ですが、こっちの漫画もいいですね
    ほかにも、源さんがその後刑事・検事になる源さん刑事
    っちゅうのもあります。

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    2009年10月04日
  • 機械仕掛けの愛 1

    無料版購入済み

    ___φ(。_。*)

    . . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜ . . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜

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    2022年12月12日
  • 機械仕掛けの愛 ママジン 1

    無料版購入済み

    王道のロボットものでしょうが…

    続編、の冒頭部分でしたね。
    ただ、どこまで業田さんの独自色を出せるかがキーポイントになるのでしょうね。
    人とは何か?という根源的な問いに対する回答ってそうそう容易には出ないでしょうからね。
    鉄腕アトムの頃から、こういうテーマってありますし、普遍的な題材だろうとは思います。

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    2022年12月11日
  • 機械仕掛けの愛 2

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    あまりピンと来なかったかな。(350)
    [more]
    (目次)
    ロボット心中……………………5
    町を守る………………………27
    ハッピー先生最後の授業……51
    緑の枯れ草……………………75
    ポンタの宅配便…………………99
    尋問官ギロン…………………123
    丘の上の阿呆…………………147
    ロムニーのコップ………………171
    オオミルハナ…………………195

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    2018年10月12日
  • 自虐の詩 上

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    すぐちゃぶ台をひっくりかえす無職で大酒のみでなおかつギャンブル狂のろくでなし、イサオとそんなイサオにベタぼれの幸江の物語。上巻は幸江の不幸の連続をこれでもか、と描いていてちょっとげんなり。典型的共依存の関係にイライラするが、下巻では驚愕の展開があるらしいので、それに期待。

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    2018年09月04日
  • 新・自虐の詩 ロボット小雪

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    近未来設定なのか、ロボットが人間の世界に当然存在している世界。家族の一人一人にロボットの恋人がいたりする世界を書いている。主人公は男子高校生で主人公の恋人ロボットが小雪。

    タイトルに「新・自虐の詩」とあるが、「自虐の詩」には、あまり似ていない。「自虐の詩」はどちらかというと当初の設定から大きくはみだし、登場人物たちが勝手に命を持ち、自立的に動きだし、筆者も読者も思ってもみなかった展開に発展し、人間関係の深みを見せつつ結果、ダイナミックな人生ドラマとなる感動があったが、この漫画はどちらかというと筆者が天からの視点で思想先行で描いた印象がある。

    志向としてはあまりギャグにこだわりもなく、四コマ

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    2017年12月29日
  • 機械仕掛けの愛 3

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    3巻。人間社会で使役されるロボットたちを通じて格差の存在を描いてきたが、3巻はさらにを一歩進んだ。例えば第6話の自由ロボットの話などは、主人から自分自身を買い戻す解放奴隷の事例が下敷きになっている。格差だけでなく差別にまでその射程が広がっている。
    仮想的な社会システムを描くことで現実社会の矛盾や問題を浮き彫りにする、これそこSFの力なんだよな。

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    2016年03月06日
  • ゴーダ哲学堂 空気人形

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    ネタバレ

    是枝監督、ペ・ドゥナ主演「空気人形」の原作、というよりは原案だろう。

    わたしを愛してください
    ネガティブ・シンキング
    情熱
    空気人形
    真実
    怒り
    フォークソング
    人類の代表
    私の花
    損得ロボ
    キャラクター子熊さん

    以上11話のオムニバス。
    各話に筋が通り群像劇になっているが、やはり58p 59pの官能の場面は別格だ。
    吹き込む息、溜まる空気、幽かな喘ぎ。

    もうひとつ。

    街を行く人々よ。
    オレは気づいたのだ、
    とんでもないことに。
    あなたたちだって、百年もたてば
    そっくり
    入れかわってしまう。
    今生きている
    全世界
    六十億の人々が
    そっくり違う人に
    入れかわって
    しまうんだ。

    とんでも

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    2015年10月11日
  • 機械仕掛けの愛 3

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    これまでの2作に比べて、読後感がややあっさりした感じ。
    非人間を描くことにより、人間をあぶり出す、業田良家の哲学好きです。

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    2015年05月15日
  • 機械仕掛けの愛 1

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    業田良家の新作は、ゴーダ哲学堂から新・自虐の詩と続く非人間もの。人とともに暮らす人ならざる者というのは、弱者やマイノリティーの隠喩であることは明らかで、そうした人々への視線はやはり業田良家の良さなんだな。

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    2012年08月15日