上村裕香のレビュー一覧
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ネタバレずっと読みたかった本やっと読めた!
全身政治家って短編読んだ時にこの人の文章ええわあってなってたから、ついに読んだけどもめっちゃええですね。
泣いてんじゃねぇよの途中からあまりの逃げ道の無さになぜか希死念慮が湧いてくる恐ろしさ。子供時代どうやってやり過ごしてきたか思い出しそうになってしまうパワーがありますね。
読んでいて作中と距離感が近いなと感じる文章で、さち自身になったかのような感覚に陥る。
そのくらい没入度が高い。
作中良かったのは「もともと問題のある人だった。病気のあいだは忘れられていたそのことを、思い出した。」
「なんでそがんがんばいよると?」
どっちもお父さん関連でした。
カバーを取った裏には小島よしおがそんなの関係ねぇしてるとこがあるのもいいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「人生を語ることは、救いになるのだろうか。」
読み終えたあと、そんな問いが心に残った一冊。
主人公・光莉は、幼い頃から難病の母を介護し続けたヤングケアラー。
青春を犠牲にし、母のためだけに生きてきた彼女は、母の自殺幇助容疑で逮捕されてしまう。
これは、壮絶な介護の物語であり、罪を背負った一人の女性が、自分の人生を取り戻していく再生の物語。
修学旅行にも行けない。
就職も諦める。
そんな介護が「日常」だった光莉の姿に、胸が締めつけられた。
『この事件は、誰が悪かったのだろう?』
介護から逃げず、最後まで母と向き合い続けた光莉だからこそ、その問いに簡単な答えは見つからない。
それでも、作家・日比谷との出会いをきっかけに、自らの体験を小説として綴り、自分自身と向き合っていく姿に大きな希望を感じた。
過去は消えない。
それでも、人は前を向いて生きていける。
ラストは涙があふれ、光莉のこれからの人生を心から応援したくなった。
ヤングケアラーの現実と、「物語ること」の持つ力について深く考えさせられる1冊でした。 -
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ネタバレほくほくおいも という響きが全く似つかわしくないテーマだった。初めて読んだテーマで良かった。
出て行った母親の言葉があまりにも辛辣で。兄のようになってしまっても仕方がない中で、千秋は最終的に父親の愛を、自分から見つけ出して家族を繋げようとした。何て健気なんだ。
千秋からの目線だけでなく、同じ学校の生徒会選挙を巡った話や、50代の活動家2世、父とボランティア活動で知り合った学生、兄の健二、様々な人物からの目線で進んでいく構造が面白い。
〈和樹とファインダー〉が1番好き。そりゃあゴリ先だって、『僕生き』の方がいいっていうに決まっている。
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「おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからない」
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小学生の頃 友達が「エンタの神様」を観ていた時 ぼくは「新明解国語辞典」を読み耽ってた。テレビはNHKしか見せてもらえなかった。漫才を見てもどう笑っていいかわからない。みんなの言う「おもしろい」がわからない。
「漫才って…フィクションなんですか?」
そんな真面目一辺倒な大学生・耕助が、幼なじみと漫才コンビを組むことに。
目指すは「M-1優勝」!!
『大学お笑い×恋愛×京都』の青春小説⟡.·*.
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主人公の耕助は、文学部で言語学を研究する大学生。「お笑い」というものと縁遠く、もちろん(?)非モテの男の子。
耕助は1つ歳上の芸大生・百合子さんに恋している。 自分に興味を持ってもらおうと論文を渡してみるが 反応は薄い笑
しかも百合子さんの好きなタイプは「おもしろい人」「私を笑わせてくれる人」
ある日 チャーハンの脂でテカった百合子さんの唇を見て思わず
「M-1で優勝したら、キスさせてください!!」とお願いする耕助。 返事はまさかの「いいよ」
好きな人を笑わせたい その一心で始めたお笑いだったが…
耕助は「恋」と「ことば」を手に入れるために動き出す⟡.·*.
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前情報なしに「鼻血を出す眼鏡男子」の表紙にキュンとして ジャケ借りしてしまった!笑
面白かったー!
若いっていいなぁ 青春だなぁ
耕助の拗らせ具合は 「舟を編む」の馬締くんを思い出すし、相方で幼なじみの将吉もチャラくて西岡っぽくて好き。
耕助たちのライバルとして登場する「ミーレンズ」の二人もとても良いキャラ。実力があるのに お笑い芸人として生きて行くことに後ろ向きな四郎(ボケ、ネタ作り)も 耕助に負けじと拗らせてて良い。笑
お笑いにかける若者たちの青春!
ラストはキラッキラしてました!
ドラマとかにできそう!
よし!大好きな芸人さんの 大好きなネタでも観るとしますか!
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強烈な小説だった。
17歳の沙智は、放漫な金遣いをし妻の介護に無頓着な父親を見切り、難病を患った母親の介護を否応なく引き受けていた。
難病である母親の悍ましい口臭や糞尿の匂いが、家族の過ごす万年布団の八畳間に漂う描写に、沙智の介護の異常な辛さが嫌というほど突きつけられる。
地元企業へ就職させたい母親の妨害のため、オンラインでの番組制作会社の一次面談に割り込んできた母親の醜態や、エントリーシートに付いた母親の便など、沙智の置かれた環境に絶望的な悲哀を感じてしまう。
しかし沙智も母親を簡単に切り捨てられない複雑な思いがある。
身内に便を垂れ流し徘徊する老いた母親の介護をする者がいるだけに、17歳の沙智の感情の揺れを痛感してしまう。
短い小説でありながらも強く印象に残る小説であった。 -
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とある左翼政党に所属する父親と、
その家族が向き合うひと夏の選挙戦の物語。
父は勝ち目がないと分かっていながら知事選に出馬する。
家ではまともな会話が成立せず、何か話そうとしても、すぐ政治の話にすり替わってしまう。そんな父を、主人公の千秋はずっと恥ずかしい存在だと思っている。
序盤、この家族の関係は正直「もう救いようがないのでは」と感じるほどだった。互いに相手を見ているはずなのに、言葉は届かない。近くにいるのにすれ違ってばかりで、読んでいて息苦しささえあった。
それでも物語が進むにつれて、少しずつ家族として向き合おうとする気配が見えてくる。終盤の出来事を経て、千秋と兄がそれぞれの形でぶつかり、救われていく姿にハラハラしながら感動さえ覚えた。
千秋や兄、ほくほくおいも党の党員、それぞれが背負う「活動家二世」という肩書きの重さも印象に残った。本人の意思とは関係なく、あるいは本人の意思に反してさえ付き纏うレッテルが、子供の人生をどれほど縛るのか。政治の話でありながら、同時に「政治家の家族に生まれる」ことの逃れられなさについての物語でもあったと思う。
ネット上で政治家に向けられる「アンチ」の言葉の解像度の高さも、妙に現実的で胸に残った。正論や怒りの言葉が、人を追い詰める刃にもなる。そういうリアルな空気が作品の中にあった。
そして何より、この作品を今読めたことに大きな価値を感じた。衆議院選挙の真っ只中、政治の話題が嫌でも日常に入り込んでくる時期だからこそ、他人事としてではなく、自分の生活の延長線にある問題として受け取れた。
読み終えて、すぐに何か結論が出るわけではないけれど、考え続けたいテーマだとも思った。
家族のことも、言葉のことも、政治のことも。
今このタイミングでほくほくおいも党に出会えてよかった -
Posted by ブクログ
どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。
言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。
現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。
似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じられた。まさしくアツい青春小説だ。 -
いやーこれはしんどいね
図書館ではティーンズに分類されてたけど大人が読んでもしんどい
ヤングケアラー問題というだけではすまない問題を抱えた少女が子供は親のものじゃないと気づくまでの物語だけれどとにかく壮絶
親だからとがんじがらめになっていく姿にやはり手を差し伸べられる大人がいるべきとは思う -
「逃げない」に
流れもいいし、小道具もうまく使っている。
教養のない中、精一杯意識に入れられたものを
うまくいいところで使って書いていると思うよ。
この子、教養がという前に人としてすべきだけれども、
しなければだとはいえ、することから逃げないでいる。
3人が3人、その周りの人も、
悟空も何のヒーローいないしマイナス環境だと思うよ。
その中で本来的なことしてる、先が見えないけれども。
3人ってほんっと核家族、狭い家にひしめいている。
まだ真に大人らしくない、指導者なんてどこにも。
だから、「逃げない」に「老成」加わったらと思うよ。
そしたら、違った眺めが見えるだろうけれども。
とにかく生きることを経た数年後に期待したい。
そういう自分も数年後、自己点検したい。