上村裕香のレビュー一覧

  • ぼくには笑いがわからない

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    青春だなぁ、と羨ましくなる作品。大学生時代に理由はともあれ、夢中になれるものを見つけられた主人公は幸せだと思った。

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    2026年08月28日
  • 海の底に雨は降らない

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    ナラティブ、ストーリーと物語、自分の物語を自分自身で書くこと。大人になった主人公の言葉どおり「大人たちが逃げたから、逃げる選択肢のないたった10歳の子どもの自分が背負うしかなかった」のであり、冒頭の事件につながってしまった。
    でも大人だから正しい行動ができる、なんて幻想だもんな。みんながみんな、いつでも、正しい行動ができるとは限らない、と大人の私は知っている。そしてそれはたぶんそのまま「逃げる」という選択肢につながる。それを持っている大人と、そうでない子どもの違いって本当に大きい。
    この本を私が「当事者の作者が語る本だから(だから読む価値がある)」と、すでにフィルターをかけて見ようとする私がい

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    2026年08月27日
  • 海の底に雨は降らない

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    母が難病になり、父が出て行ってから10歳だった光莉は、学校にもほとんど通わずにひとりで母を介護してきた。

    光莉が、母の首吊り自殺を幇助した疑いで逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けてしまう。

    拘置所を出た後、叔母に引き取られた光莉は、作家の日比谷と出会い、小説を書くように勧められるが…。


    ヤングケアラーは、どうしてもひとりで全てを背負い込んでしまい、身動き取れない状態になってしまう…誰かが気づいて無理にでも力を貸さなければ最悪の結果になってしまうのだが、光莉の場合も犯した罪の後、どうしたらいいかわからない状態になっていたのを見抜いて声を掛けたのが日比谷だった。

    彼女もまた書くことで

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    2026年08月17日
  • 海の底に雨は降らない

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    ヤングケアラーの主人公が、10年に渡り介護をしてきた母親の自殺幇助をするという重い話で物語が始まる。ただの暗い話ではなく、そして、無理矢理ハッピーエンドで終える話でもない、読み応えのある小説だった。

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    2026年08月11日
  • 救われてんじゃねえよ

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    難病、知的障害を持つ母とギャンブル依存の父を持つ、ヤングケアラーの主人公が、親との距離を取ることができず苦しんでいる様子。共依存と思いつつ、何度も裏切られながらも、それでも親から愛されたいと望んでしまうのは、暴力的なんだろう。

    親の介助をしながら、ツッコミを入れたりするが、正直あまり笑えない、から元気のような感じがする。愛情は暴力。優しさは暴力。だけど、わずかでも親から愛されたという記憶を確認できたことで、やっと親から離れて、距離を置くことができたのも愛情なんだろうな。

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    2026年08月07日
  • ほくほくおいも党

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    お若い作家先生なのでギャグとかゆるーいお芋の話しと思って読んだら大間違い。こういう苦しさを分かってもらえない子供たちのことをいい歳になった大人がどれほどわかっているのか、大変反省しました。政党、宗教の他にも、老舗や何代目とか、地元とかお祭りとか、大人が当たり前と思っていることが小さな心を傷つけているっていうことをこのお若い作家先生が教えてくれたような気がする。幾つになっても反省やな。

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    2026年08月04日
  • ぼくには笑いがわからない

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    実はM-1敗者復活戦直前に読んでテンション上げてた本が水ダウに出てきてびっくり。今の学生芸人のノリじゃなくて令和ロマンの頃っぽいイメージ。こういう人がお笑いサークルにかつてはいっぱいいたんだろうな。水ダウで出題されたクイズは2問しか正解できず……。ごめんなさい。

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    2026年07月31日
  • 海の底に雨は降らない

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    書店で偶然目に留まり、作者の第一作『救われてんじゃねえよ』が記憶に残っていたので購入

    読んでよかった

    『救わてれんじゃねえよ』の時にも思ったけど、読ませる力がある

    作者なりに小説や物語について表現したのが本作だろう

    物語ることでの癒し、カウンターとしての物語

    今後もこの作者の作品は読みたい

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    2026年07月28日
  • 救われてんじゃねえよ

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    内容ヘビーなのにサラッと読ませられた。
    話の中で主人公さっちゃんがテレビの企画として出したヤングケアラー王のテーマ(ヤングケアラーの弱さでなく強さにスポットが当たる逆ポジ企画)とも共通すると思った。本人は家族のケアに対して疲れているだろうし、見捨てたり投げ出したりしたいだろうに、そんなネガよりも、なぜかそうやって求められていることに幸せを感じたりしていた。そういう当事者でないと分からない感情に引き込まれました。

    たまにある匂いまでしてくるタイプの小説。連作短編だし、軽い口調だけど、主人公の状況自体は目を背けたくなるほど超ヘビー。子どもが家族をケアしなければならない状況を、家族の絆で片付けよう

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    2026年06月17日
  • ぼくには笑いがわからない

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    ネタバレ

    この作者の小説の中では1番とっつきやすい「お笑い」を題材にした作品。
    グミチョコレートパインやボーイズオンザランに通ずる童貞青春物語。
    ヒロインがサークルクラッシャーのやりマンだったのが、ズーンっとえぐられるところだったなぁ。

    今までお笑いを一切知らずに、言語学を学んできた男が一目惚れした女の子に振り向いてもらい為に成り行きでコンビを結成してM-1を目指すストーリー。
    ミーレンズは真空ジェシカで当てがきしたのかなって思った。特に四郎は金髪でオドオドしてるキャラだし。
    連続ドラマにしたら面白そうだと思った。
    文中の漫才のネタや芸人同士の会話も、本当のお笑いみたいに面白く、作者のお笑いセンスもす

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    2026年05月29日
  • ぼくには笑いがわからない

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    自分はお笑いがわからない(わかってるつもりだけどセンスがずれているらしい。ショックだ)
    それでもさすがに知っている名前「松本人志」。
    刺青を入れたくなるほどすごい人とは知らなかった。
    耕助が一途。彼をそこまで惑わせる百合子さんは何者。

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    2026年05月20日
  • ほくほくおいも党

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    『救われてんじゃねえよ』で上村裕香さんを終えている人はもったいなさすぎる。
    救われてんじゃねえよも面白かったけど、でもまあ自伝的小説か〜とか思っちゃってたのでこうして読めて良かった。

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    2026年05月16日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーを題材にした作品。
    短いながらも読む度に手が止まって、読み切るのに時間かかった。
    出てくる親が最低すぎて、自分だったら投げ出すか、自分の全てを捨てて殺してしまってるかもなぁと思ってしまった。
    心に棘が刺さった作品。
    くそみたいな家庭でそれでも両親を捨てきれない主人公に共依存を感じてしまった。

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    2026年05月13日
  • ほくほくおいも党

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    タイトルと内容のギャップ!
    読み始めてからどんな結末になるのか、ページをめくる手が止まらない。
    現実ではあり得ない結末という点が残念。

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    2026年05月10日
  • ほくほくおいも党

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    左翼政党を支持して立候補する親と、その思想に染められたいわば二世の子どもたちの話。
    親の心子知らず、子の心親知らず。
    章ごとにそれぞれの登場人物たちの内面を描くがあくまで子の方視点で描く。ただ、終盤にかけて少し頭痛得体のしれない父のことがわかっていく。
    自分の言葉を持つこと。なんとなくそれが残った。

    和樹とファインダーだけが妙に爽やかな読み味だった。

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    2026年04月13日
  • 救われてんじゃねえよ

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    信じられないというか、虐待とか貧困とかで報じられる光景で始まるが、なんで逃げないのか?親とはいえ、なんでそこまで子どもがしてあげるのか?なんで、それに耐えられるのか?
    少しわかったような気が…しないでもない。が、やっぱりわからん。と思いつつ、これが実話に基づくものなら、理由があるのかなぁ、と「縋ってんじゃないよ」を読んで思った。

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    2026年04月04日
  • 救われてんじゃねえよ

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    貧困とヤングケアラーが同時、というのが伝わってくる。片方なるともう片方もなってしまうんだろう。他人事ではなく狭間に落ちてしまう人はたくさんいる。周りが行政を頼ったら、というのは簡単でも本人にはできない理由、やりたくない理由があるのだろう。3章それぞれのタイトルがぴったり過ぎて辛い。ヒオカさんのように脱出して生きなおす、それができる世の中になるといい。でもわたしもいつ落ちるかわからない状況で、申し訳ないけど助ける余裕もないのが実情。せめて体を壊すことがないといいなと思う。

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    2026年04月04日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーの話なので、読んでいて気分のいいものではありませんでした。

    ヤングケアラーは身近にもいるだろうって言われていて、
    確かにいるのだろうとも思っているけど、
    私、それで困っています、なんて相談を受けたこともないし、
    言われたら、スクールカウンセラーとか、行政機関とか、誰か大人に頼っていいんだよって言うだろうけど、
    じゃあ 私が手伝うよとは言わないだろうなっていう
    自分の無責任さを
    この本を読んで強く思った。

    短くてすぐ読めるけど、
    ずっと沙智の両親が腹立たしいしもどかしかった。

    でも、最後、目頭あつくなった。

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    2026年03月14日
  • 救われてんじゃねえよ

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    母は難病、父は浪費家。文字通りキレイゴト一切なしのヤングケアラー沙智の壮絶な日々。腹も立つし泣けてくるけど笑えてくるのもホント。両親との距離感に悩みながら自分の人生を歩み始める彼女の姿に、根底にある家族愛をひしひしと感じました。

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    2026年01月31日
  • 救われてんじゃねえよ

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    2025年11月23日、文学フリマで本書と出会った。
    「女による女のためのR-18文学賞 大賞受賞作」という帯に惹かれて手に取り、売り場にいた小柄なお姉さんに勧められるまま、『ほくほくおいも党』とフリマ作品を併せて購入した。あとになって調べてみると、そのお姉さんが著者ご本人だったと知り、思わず笑ってしまった。もう少し話しておけばよかった。

    外から見れば「絶望的」と言われかねない環境のなかで、それでも日々を生きていく日常。お笑い番組など、ささやかな出来事に救われながら、どっこい生きている。その姿が淡々と、しかし強いリアリティを持って描かれている。

    状況に出口は見えず、改善の兆しもない。行政や

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    2026年01月03日