上村裕香のレビュー一覧
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ネタバレ●政治について考えたい方、必見の今オススメの1冊●
表紙を見る限り、「読書の秋?」いや、「食欲の秋」もいいな〜!と思って手に取った。
読み始めると、まさかのテーマは政治と家族をテーマにした物語で、想像とは異なり、ちょっとビックリした!
絶えない活動家2世たち。
「活動家2世」という言葉は、あまり聞かないが、「宗教2世」に似たようなものだと本作を読んだ限りは思った。
主人公の千秋自身、共政党に入党したかったわけでもない。
(やはり、これはまさに親ガチャ失敗というのか…。
そんなことで、日々、父親にコンプレックスを抱えて生きていた。)
「共政党」の支持者ははなかなかいないこともあり、共政党 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは刺さる人には刺さる本だなぁ。
そして私は刺さる人だったよ。
ちょっと違うけど、私も千秋と同じような立場で、いわゆる宗教二世(正確には三世)。
千秋や健二ほど放っておかれたわけではないけど、自分に選択の自由がなかった点や、いろんな会合に連れてかれたり、思想を学ばされた点ではかなり境遇は似ている。
たしかに親は愛情をベースに自分の子どもを二世・三世にしてるのかもしれない。
でも私は絶対に反対。法に触れないかぎり、すべての選択権は本人にあるべき。
というか、父親も母親も千秋の言葉を受け入れてなかったでしょ。あれは対話じゃなくて意見のぶつけ合いだよね。
そして、健二は自分の言葉を持てていな -
Posted by ブクログ
個人的には文のテンポも各章との連なりも面白くサクサク読めました。本のタイトルと中身のギャップも感じながら楽しめる作品です。
「活動家2世」の高校生を中心に、同じく両親が革新政党に所属していた2世、3世、ボランティアで革新政党に出会った大学生など、一見重苦しく思えるテーマですが、タイトルの通り「ほくほく」温かな面も沢山ある「家族と青春の小説」です。
作品の中で出てくる事件は実際にここ数年で起こったものをオマージュしているのだと思い、妙にリアリティを感じられました。登場人物の考え方や主義信条、生きてきた人生がバラエティ豊かなので、どんな主義信条を持っていても楽しめると思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ各章の主人公が活動家2世、という構成なのかと思いきやそういうわけでもない。でもそういう外した章(東北のこととか)こそ好きだったり。むしろどちらかというと、千秋と正、そして健二の家族とその周りの群像劇と捉えればいいかもしれない。
帯にある「お父さんに家族との対話を要求します!」という言葉がいつ出てくるのかと読み進めていったが、結局最後まで出てこなかったのは少し残念だった。この言葉が「ほくほくおいも党」のエネルギッシュな活動ぶりを事前に想像させたがために、千秋たち家族の話に収めていく「畳み方」が意外に思えたのかもしれない。ただ、作り物っぽくない、いいラストだったと思う。
書籍は初めて読んだけど -
Posted by ブクログ
ヤングケアラーとしての実体験に基づく小説ということだが、介護の大変さを書きたかったのではなく、日常には悲劇と喜劇が混じりあっているということが書きたかったのかな。 小島よしおのシーンがやけに筆が乗っていた。
全体的に悲劇的には描かれていない理由として、この主人公が何やかんやで自ら親に関わりにいってるし、共依存に近い状態だったからだと思う。そして何よりもこの両親そのものに問題がありすぎる。大人になっていないが親になってしまった人たち。子供の人生を尊重していない行動が目立つ。子供の前でセックスするのは虐待です。
それでも親っていうだけで情が移ってしまうから、やっぱ日常的な介護はプロに任せるしかな -
Posted by ブクログ
難病の母の介護をする高校生の沙智。介護も家事も全く手伝ってくれない父と三人で八畳一間のアパートで暮らす。
いわゆるヤングケアラーの沙智。
狭い家の中での三人の暮らしの様子を読んでいて、さすがに17歳の沙智には辛いだろうと思われることばかり。
本書は短編集なのですが、表題の『救われてんじゃねえよ』が高校生時代、『泣いてんじゃねえよ』が大学生時代、『縋ってんじゃねえよ』が社会人時代の物語になっています。高校生時代の話があまりに悲惨で、読んでいてこちらも沙智の両親を恨んでしまいたくなるほど。
でも、大学生時代と社会人時代の話は読んでいて笑ってしまうことが多く、なんだかコントを見ているかのような気持ち