上村裕香のレビュー一覧

  • ほくほくおいも党

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    題名と表紙から選挙を題材にした軽めの小説と思いきや、いろんな境遇の主人公が出てくる連作短編で、深く少し重たい内容が続くおもしろい小説でした。読んでよかった。

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    2025年12月12日
  • 救われてんじゃねえよ

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    しんどい。ヤングケアラーなんて単語で片付けていい問題じゃない。外から見ると異様な状態に慣れきってて抜け出したいと思ったり期待したりしないところも、感情が揺れるポイントがおかしいところも、両親に障害があって沙智にも続いてるのが明らかな描写の数々から主観に寄り添えないところも、読んでいて苦しかった。介護ってやらないとわからないしうまくなんてやれないし間違って傷ついて傷つけられてばかりだし、でも読んでよかった。

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    2025年11月08日
  • 救われてんじゃねえよ

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    難病の母の介護をしているヤングケアラーの物語。

    8畳一間のアパートで家族3人で暮らす高校生の沙智は、母の排泄の世話をしている。
    父は帰りも遅く、酒を飲んでいる日もありほとんど沙智だけが家事も母の介助もしている。

    進学など先が見えない状態の高校時代が、「救われてんじゃねえよ」で、家を出て東京の大学に行っていたが、ことごとく母に就活の邪魔をされる日々が「泣いてんじゃねえよ」で社会人が「縋ってんじゃねえよ」である。
    母の病気は一進一退のようであるが、なんとか希望の職についた沙智。

    何度も母は沙智を頼るがそれだけ甘えているのだろう、恨み辛みを口に出さずにいるのが痛々しくもあるが、暴言を吐かずにい

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    2025年10月26日
  • ほくほくおいも党

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    ネタバレ

    ●政治について考えたい方、必見の今オススメの1冊●

    表紙を見る限り、「読書の秋?」いや、「食欲の秋」もいいな〜!と思って手に取った。
    読み始めると、まさかのテーマは政治と家族をテーマにした物語で、想像とは異なり、ちょっとビックリした!

    絶えない活動家2世たち。
    「活動家2世」という言葉は、あまり聞かないが、「宗教2世」に似たようなものだと本作を読んだ限りは思った。

    主人公の千秋自身、共政党に入党したかったわけでもない。
    (やはり、これはまさに親ガチャ失敗というのか…。
    そんなことで、日々、父親にコンプレックスを抱えて生きていた。)

    「共政党」の支持者ははなかなかいないこともあり、共政党

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    2025年10月16日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ニッポン放送ポッドキャスト
    「中瀬ゆかりのブックソムリエ」
    2025.5.15放送

    これ体験談なの?

    あまりな状況で、疑問ばっかりわいてきて、誰が書いた?と検索。

    上村裕香(かみむら・ゆたか)
    2000年、佐賀市生まれ。京都芸術大学大学院在学中。「救われてんじゃねえよ」で第21回〈女による女のためのR‒18文学賞〉大賞受賞。

    どうやら新人さんみたい。

    noteも見つけた。近況や他の作家さんの作品を読んだ読書会の記事などあった。

    とにかく、今回は辛かった。
    けど、気になる作家さんになった。

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    2025年10月09日
  • ほくほくおいも党

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    ネタバレ

    これは刺さる人には刺さる本だなぁ。
    そして私は刺さる人だったよ。

    ちょっと違うけど、私も千秋と同じような立場で、いわゆる宗教二世(正確には三世)。
    千秋や健二ほど放っておかれたわけではないけど、自分に選択の自由がなかった点や、いろんな会合に連れてかれたり、思想を学ばされた点ではかなり境遇は似ている。

    たしかに親は愛情をベースに自分の子どもを二世・三世にしてるのかもしれない。
    でも私は絶対に反対。法に触れないかぎり、すべての選択権は本人にあるべき。
    というか、父親も母親も千秋の言葉を受け入れてなかったでしょ。あれは対話じゃなくて意見のぶつけ合いだよね。

    そして、健二は自分の言葉を持てていな

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    2025年09月19日
  • ほくほくおいも党

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    タイトルからは想像できない話だった。
    読み終えて、なんだか困ってしまって表紙を見た。主人公がおいもを手に持ち、険しい顔をしている。
    あらためて見ると、内容によく合った絵だと思う。
    現実と微妙に重なる世界でのけっこうな重いテーマ。でも、それをやわらげるような軽さがあった。
    お兄ちゃんがチキンでよかった!

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    2025年08月21日
  • ほくほくおいも党

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    個人的には文のテンポも各章との連なりも面白くサクサク読めました。本のタイトルと中身のギャップも感じながら楽しめる作品です。

    「活動家2世」の高校生を中心に、同じく両親が革新政党に所属していた2世、3世、ボランティアで革新政党に出会った大学生など、一見重苦しく思えるテーマですが、タイトルの通り「ほくほく」温かな面も沢山ある「家族と青春の小説」です。

    作品の中で出てくる事件は実際にここ数年で起こったものをオマージュしているのだと思い、妙にリアリティを感じられました。登場人物の考え方や主義信条、生きてきた人生がバラエティ豊かなので、どんな主義信条を持っていても楽しめると思います。

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    2025年08月14日
  • ほくほくおいも党

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    ネタバレ

    各章の主人公が活動家2世、という構成なのかと思いきやそういうわけでもない。でもそういう外した章(東北のこととか)こそ好きだったり。むしろどちらかというと、千秋と正、そして健二の家族とその周りの群像劇と捉えればいいかもしれない。

    帯にある「お父さんに家族との対話を要求します!」という言葉がいつ出てくるのかと読み進めていったが、結局最後まで出てこなかったのは少し残念だった。この言葉が「ほくほくおいも党」のエネルギッシュな活動ぶりを事前に想像させたがために、千秋たち家族の話に収めていく「畳み方」が意外に思えたのかもしれない。ただ、作り物っぽくない、いいラストだったと思う。

    書籍は初めて読んだけど

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    2025年07月22日
  • ぼくには笑いがわからない

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    勉強一筋で生きてきた言語学専攻の男子大学生が一目惚れした先輩と交わした約束(M-1で優勝したらキスしてあげる)の為にお笑いを分かろうと必死にもがく姿が眩しくてイタくてまさに青春だなぁと良い意味で見てられない思いを持ちながら読みました。デビュー作でヤングケアラーの、次作では政治活動家二世の生活の中にある類型から外された笑いを描いてきた作者にとって《社会化されたことばは個人の物語を救えない》という作中の一節が書く原動力になっているんだろうなと思いましたし、分からないものを分かろうと努力する主人公の姿には上村さんが自身を重ねている部分もあるように私には感じられました。

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    2026年03月07日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    ヤングケアラーの女の子とその家族の話。家族に巻き込まれながらの主人公沙智の学生、就活、職場での出来事が書かれている。
    就活時代のお母さんの描写はかなりリアルだなと感じた。パーキンソン病の母を持ち、どうしようもない父を持つ沙智。私ならあそこまで頑張れない。どんなに理不尽な状況でも、そこに笑いを見出せた沙智に拍手を送りたい。私なら、悲劇のヒロインぶって悲観的になってしまうだろう。

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    2026年03月06日
  • 救われてんじゃねえよ

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    「女による女のためのR-18文学賞」大賞作品。これは読んでおかなくてはと意気込んで手に取ったが、あまりの薄さとテーマがヤングケアラー。苦手分野でこれは流し読みか挫折しちゃうかと温度低めで読み始めた。やはり序盤は介護の苦しい日常、毒親登場で予想通りの展開。ラストで出てきた小島よしおのあたりからなんだか空気が変わってきて。辛いだけではない日常に仄かな温かさや笑いが等身大で描かれていて、ラストまで丁寧に読むことができた。
    綺麗事だけでは済まされない、生きていくことの過酷さとそれをやり過ごすことも必要だったり、自分を大切にすることの葛藤でたあったりと本当に色々と考えさせられ作品だった。こんなに薄い本な

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    2026年02月12日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目で不器用な大学生、耕助がM-1王者を目指して奮闘するストーリー。
    私自身、学生の頃はお笑いブームだったが当たり前に見る側だったので、大学お笑い界を演じる側の視点で描いた本書は興味深かった。
    お笑いサークルってこんな感じなのかー!という新鮮さと、地下のバーやグタグタな夏休み、レポート課題などの大学らしい要素には懐かしさを感じた。

    耕助は、他の芸人達とは違った視点でお笑いに切り込んでいく。
    だからこそ彼にしか見えないものを掴むことができたんだろうな。
    これといったオチがあるわけではないが、楽しく読める一冊だった。

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    2026年02月11日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーのリアルな実態が描かれており、とても考えさせられた。必要とされることに喜びを感じながらも、重い役割を背負う当事者の姿に強く興味を惹かれた。丁寧な描写のおかげで一つひとつの場面が鮮明に頭に浮かび、物語に引き込まれた。自分の家庭環境とはあまりにもかけ離れており、実際にこのような家庭が存在していると考えると大きな衝撃を受けた。

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    2026年02月05日
  • ぼくには笑いがわからない

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    作者が同い年。
    すごいなぁ これ書くために言語学の本とかお笑い歴史とか読み漁ったんやと思ったら、本当に。

    本を書くためには、そのための本をたくさん読む必要があるし、本当に '書くだけで' 偉いんです。すごい。

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    2026年02月14日
  • 救われてんじゃねえよ

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    主人公はヤングケアラーだった…
    自覚も無く、誰かに強制的に言われたわけでも無く、ただ、自分の親だから、自分しかする人がいないから、自分が困るから…
    周りの大人は気を使ってくれるけど、根本的な解決はしてくれず。
    でも、親の事は嫌いになれない。
    楽しかった事もあった。
    同情して欲しいわけじゃない、この気持ち。
    胸が苦しくなって、吐き気がして、心が締め付けられた。
    私は介護した事はないけど、リアルな心情に震えたよ…

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    2026年01月31日
  • 救われてんじゃねえよ

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    「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」

    ほんとそう。可哀想とかじゃなくて、こんな子も世の中に存在するんだろうと視覚的にも想像できる。親って思ったより大人じゃない。

    この子と少し自分を合わせつつ、最後の終わりは納得。自分の道を生きたいね。

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    2026年01月29日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーとしての実体験に基づく小説ということだが、介護の大変さを書きたかったのではなく、日常には悲劇と喜劇が混じりあっているということが書きたかったのかな。 小島よしおのシーンがやけに筆が乗っていた。

    全体的に悲劇的には描かれていない理由として、この主人公が何やかんやで自ら親に関わりにいってるし、共依存に近い状態だったからだと思う。そして何よりもこの両親そのものに問題がありすぎる。大人になっていないが親になってしまった人たち。子供の人生を尊重していない行動が目立つ。子供の前でセックスするのは虐待です。
    それでも親っていうだけで情が移ってしまうから、やっぱ日常的な介護はプロに任せるしかな

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    2026年01月23日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラー、障害者、毒親とか名前をつけると、周りが勝手に理解したと安心してる感じがして苦手だった。でもたくさんの人につよい印象を与えて意識してもらうのにはラベリングも必要なんだろうと思う。

    当事者は生々しい、どうしょうもない現実で生きてる。
    主人公がその中でも手を離していいんだと思えるきっかけや、やりたい事を見つけられてホッとした。

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    2026年01月06日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目な国立大学生がヒョンな事から漫才をやることになり、この世界の面白さにドンドンハマって行く物語。話の展開力が素晴らしい。次が気になり読み進めちゃう。笑いはやめられないだな。

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    2025年12月23日