上村裕香のレビュー一覧
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ネタバレ離れたいと思いながら、離れきれない
必要なかったと思いたくない
やっぱり必要とされてると感じると昏い喜びが湧く
愛されてたからじゃない
愛を感じられなかったから、
愛かもしれないものに縋りつきたくなる
共依存っていうんだろうな
働き始めて沙智が考えていた
今の目線で子供の頃の自分に伝えたいことは
子供の頃なら受け取れなかった言葉で
そこに絶望的な隔絶がある
私がかつての私に言うならなんだろう
聞かなくていい
無理して笑わなくていい
大人の機嫌は自分でとらせとけ
顔色うかがう前に自分の感情大事にしな
できないもんな絶対に
何いってんのって思う
だってどれもしないと生き抜けないって
本 -
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どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。
言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。
現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。
似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じ -
いやーこれはしんどいね
図書館ではティーンズに分類されてたけど大人が読んでもしんどい
ヤングケアラー問題というだけではすまない問題を抱えた少女が子供は親のものじゃないと気づくまでの物語だけれどとにかく壮絶
親だからとがんじがらめになっていく姿にやはり手を差し伸べられる大人がいるべきとは思う -
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1)救われてんじゃねえよ
深刻な家庭環境の酷さに苦しくなるが、ドライな文章で最後に笑わせてくれる。いや、これは笑わないとやってられないという状況を表しているのか。この著者只者ではないなと感じる。
2)泣いてんじゃねえよ
ヤングケアラーという言葉ができる以前からケアラーであった主人公。親元を離れて暮らし始めたらもう“元”ヤングケアラーなのか?
そんなことは全然なくて久々に実家に帰ったら依然として家族に頼られ依存され現役ケアラーである。しかし主人公が離れている間は両親だけで暮らしが成り立っていた痕跡は見える。就職活動を邪魔されたりまたいろいろ酷いがちょっとだけ光が見える、そんな章。
3)縋って -
「逃げない」に
流れもいいし、小道具もうまく使っている。
教養のない中、精一杯意識に入れられたものを
うまくいいところで使って書いていると思うよ。
この子、教養がという前に人としてすべきだけれども、
しなければだとはいえ、することから逃げないでいる。
3人が3人、その周りの人も、
悟空も何のヒーローいないしマイナス環境だと思うよ。
その中で本来的なことしてる、先が見えないけれども。
3人ってほんっと核家族、狭い家にひしめいている。
まだ真に大人らしくない、指導者なんてどこにも。
だから、「逃げない」に「老成」加わったらと思うよ。
そしたら、違った眺めが見えるだろうけれども。
とにかく生きることを経た数年 -
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2025年11月23日、文学フリマで本書と出会った。
「女による女のためのR-18文学賞 大賞受賞作」という帯に惹かれて手に取り、売り場にいた小柄なお姉さんに勧められるまま、『ほくほくおいも党』とフリマ作品を併せて購入した。あとになって調べてみると、そのお姉さんが著者ご本人だったと知り、思わず笑ってしまった。もう少し話しておけばよかった。
そうではない環境の人からすると”絶望的”とも思える環境で、お笑い番組など小さな出来事に救われながらも、どっこい生きている日常を追う作品。
外から見れば「絶望的」と言われかねない環境のなかで、それでも日々を生きていく日常。お笑い番組など、ささやかな出来事に -
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母親の介護をする活動家二世のサワコさんの言葉。
「奪われない言葉を得ないと、ひとは生きていかれないから」
「自分がうまく話せる言語を獲得することが大事」
今回の政治的思想までいかないにしても親はよかれと思って子にいろいろな考え方を植え付ける。それを子が疑問に思った時、きちんと親と対話できるかどうか。対話するには自分の言葉を得ていないとできないし、親は子の話を受け止めないといけない。自分の頭の中だけとかSNSの中だけとかじゃなくて面と向かって対話することが大事なのかなと思った。
可愛らしいタイトルからはなかなか想像できない話の内容で意表をつかれておもしろかった。 -
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難病の母の介護をしているヤングケアラーの物語。
8畳一間のアパートで家族3人で暮らす高校生の沙智は、母の排泄の世話をしている。
父は帰りも遅く、酒を飲んでいる日もありほとんど沙智だけが家事も母の介助もしている。
進学など先が見えない状態の高校時代が、「救われてんじゃねえよ」で、家を出て東京の大学に行っていたが、ことごとく母に就活の邪魔をされる日々が「泣いてんじゃねえよ」で社会人が「縋ってんじゃねえよ」である。
母の病気は一進一退のようであるが、なんとか希望の職についた沙智。
何度も母は沙智を頼るがそれだけ甘えているのだろう、恨み辛みを口に出さずにいるのが痛々しくもあるが、暴言を吐かずにい