上村裕香のレビュー一覧

  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    離れたいと思いながら、離れきれない
    必要なかったと思いたくない
    やっぱり必要とされてると感じると昏い喜びが湧く 

    愛されてたからじゃない
    愛を感じられなかったから、
    愛かもしれないものに縋りつきたくなる
    共依存っていうんだろうな

    働き始めて沙智が考えていた
    今の目線で子供の頃の自分に伝えたいことは 
    子供の頃なら受け取れなかった言葉で
    そこに絶望的な隔絶がある

    私がかつての私に言うならなんだろう
    聞かなくていい
    無理して笑わなくていい
    大人の機嫌は自分でとらせとけ
    顔色うかがう前に自分の感情大事にしな

    できないもんな絶対に
    何いってんのって思う
    だってどれもしないと生き抜けないって

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    2026年01月21日
  • 救われてんじゃねえよ

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    血縁という愛おしくて重苦しい繋がりが淡々とした口調でありつつも生々しく描写されていて何度も目頭が熱くなり、繰り広げられる光景にえずき叫び出したくなった。「家族」であるだけで特別な関係なんかじゃないけど、どうしようもなく唯一無二であることは忘れられないんだと感じた。
    なんでもないように隣に座って、「見てるよ」とそうっと伝え合えるようなくすぐったい温もりを、ずっと覚えていたいのに明日にはすっかり思い出せなくなりような幸せを重ねていく人生を送りたいと強く思う。

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    2025年12月28日
  • 救われてんじゃねえよ

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    どれも、本当で、本当じゃない。うなずかなかったし、うなずけなかった。
    改めて、
    人の苦労をわかることは、非常に難しいことを、味わった作品でした。

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    2025年12月21日
  • ぼくには笑いがわからない

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    どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。

    言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。

    現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。

    似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じ

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    2025年12月09日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    全くの他人事ではない。読んでいてもどかしくて、イライラして、胸糞という言葉がピッタリ。病気や介護、更には親の教養のなさによって、子どもが縛られることに、胸が締め付けられそうになる。それでも、さちが自分で自分の道を生きていく方向に向かっていくことが救い。熱中して読みました。

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    2025年11月25日
  • 救われてんじゃねえよ 無料お試し版

    いやーこれはしんどいね
    図書館ではティーンズに分類されてたけど大人が読んでもしんどい
    ヤングケアラー問題というだけではすまない問題を抱えた少女が子供は親のものじゃないと気づくまでの物語だけれどとにかく壮絶
    親だからとがんじがらめになっていく姿にやはり手を差し伸べられる大人がいるべきとは思う

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    2025年11月05日
  • 救われてんじゃねえよ

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    1)救われてんじゃねえよ
    深刻な家庭環境の酷さに苦しくなるが、ドライな文章で最後に笑わせてくれる。いや、これは笑わないとやってられないという状況を表しているのか。この著者只者ではないなと感じる。

    2)泣いてんじゃねえよ
    ヤングケアラーという言葉ができる以前からケアラーであった主人公。親元を離れて暮らし始めたらもう“元”ヤングケアラーなのか?
    そんなことは全然なくて久々に実家に帰ったら依然として家族に頼られ依存され現役ケアラーである。しかし主人公が離れている間は両親だけで暮らしが成り立っていた痕跡は見える。就職活動を邪魔されたりまたいろいろ酷いがちょっとだけ光が見える、そんな章。

    3)縋って

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    2025年11月03日
  • ほくほくおいも党

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    二世あるあるとひきこもるお兄さんと。終わり方が明るいんだかそうじゃないんだか。
    親が、信念からくる概念を広げる仕事の職業規範が生活にまで侵入してくる職に邁進していること、ととらえると宗教者も政党政治も教育も共通点があるのかもしれない。その割に教育者の話って出てこないよなあ。

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    2025年09月22日
  • 救われてんじゃねえよ 無料お試し版

    「逃げない」に

    流れもいいし、小道具もうまく使っている。
    教養のない中、精一杯意識に入れられたものを
    うまくいいところで使って書いていると思うよ。
    この子、教養がという前に人としてすべきだけれども、

    しなければだとはいえ、することから逃げないでいる。
    3人が3人、その周りの人も、
    悟空も何のヒーローいないしマイナス環境だと思うよ。
    その中で本来的なことしてる、先が見えないけれども。

    3人ってほんっと核家族、狭い家にひしめいている。
    まだ真に大人らしくない、指導者なんてどこにも。
    だから、「逃げない」に「老成」加わったらと思うよ。
    そしたら、違った眺めが見えるだろうけれども。

    とにかく生きることを経た数年

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    2025年05月04日
  • 救われてんじゃねえよ

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    母は難病、父は浪費家。文字通りキレイゴト一切なしのヤングケアラー沙智の壮絶な日々。腹も立つし泣けてくるけど笑えてくるのもホント。両親との距離感に悩みながら自分の人生を歩み始める彼女の姿に、根底にある家族愛をひしひしと感じました。

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    2026年01月31日
  • 救われてんじゃねえよ

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    2025年11月23日、文学フリマで本書と出会った。
    「女による女のためのR-18文学賞 大賞受賞作」という帯に惹かれて手に取り、売り場にいた小柄なお姉さんに勧められるまま、『ほくほくおいも党』とフリマ作品を併せて購入した。あとになって調べてみると、そのお姉さんが著者ご本人だったと知り、思わず笑ってしまった。もう少し話しておけばよかった。

    そうではない環境の人からすると”絶望的”とも思える環境で、お笑い番組など小さな出来事に救われながらも、どっこい生きている日常を追う作品。

    外から見れば「絶望的」と言われかねない環境のなかで、それでも日々を生きていく日常。お笑い番組など、ささやかな出来事に

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    2026年01月03日
  • ぼくには笑いがわからない

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    おもしろかったです。
    まずタイトルが良いし、イラストも好き。

    登場人物たちも良い。
    キャラクターが立ってて魅力的。

    ストーリーとしては少し強引に感じる部分もあったが、漫画的な作品なのかもしれない。

    コンビ名も好きでした。

    森見登美彦作品はもちろん、「成瀬は都を駆け抜ける」に加えて本作を読むと、京都で大学生活を過ごしてみたかったとも思う。

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    2025年12月29日
  • ぼくには笑いがわからない

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    学生お笑いとM-1を舞台にした小説。参考文献に『M-1はじめました』『漫才過剰考察』『答え合わせ』『芸人雑誌』が載っているとなればお笑い好きとしては読まないわけにはいかない。主人公はお笑いに疎くて漫才がフィクションであることすら理解していない大学生。彼が言語学の観点からまぁまぁ見当違いのアプローチをしていくのが面白い。一方で第2幕は学生芸人に限らず自身の才能に悩む芸人の苦悩が描かれていてリアリティがあった。

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    2025年12月28日
  • 救われてんじゃねえよ

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    20ページほど読みかけて「この本は合わない」と思い、一度本を閉じた。けれど、一夜明けて続きを読んでみると、とんでもなく面白かった。主人公が諦めてないのに、読者が諦めてどうする。ちゃんと最後まで読んで本当に良かった。
    本作の主人公、さっちゃんと同じ環境にいる若者たちにはもちろん、そうでない人たちにもぜひ届いてほしい一冊。エンタメとしても十分面白いが、それ以上に社会派小説として、もっと多くの人たちに読まれるべきだと思った。
    上村裕香先生の作品、どんどん読んでいきたいです!

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    2025年12月24日
  • ほくほくおいも党

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    母親の介護をする活動家二世のサワコさんの言葉。
    「奪われない言葉を得ないと、ひとは生きていかれないから」
    「自分がうまく話せる言語を獲得することが大事」
    今回の政治的思想までいかないにしても親はよかれと思って子にいろいろな考え方を植え付ける。それを子が疑問に思った時、きちんと親と対話できるかどうか。対話するには自分の言葉を得ていないとできないし、親は子の話を受け止めないといけない。自分の頭の中だけとかSNSの中だけとかじゃなくて面と向かって対話することが大事なのかなと思った。
    可愛らしいタイトルからはなかなか想像できない話の内容で意表をつかれておもしろかった。

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    2025年12月21日
  • ぼくには笑いがわからない

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    最初から最後まで漫才を見ているような気分になる、不思議な小説だった。
    デビュー作はどことなく重い空気も漂っていたが、今作は笑える部分も多く、そしてひたむきな姿の登場人物たちにも好印象を抱いた。
    よこしまな目的で始めたお笑いだったが、果たしてそれを叶えることはできたのか、クライマックスに期待してほしい。

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    2025年12月21日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーと言われる人たちにもそれぞれに全く違う家庭の実情や思いがあるけど、表面的な事情を知っているだけなのと(実際に知ることはできないけれど)ここまで踏み込んだイメージができているかどうかで、見え方・関わり方が劇的に変わる。
    この問題がクローズアップされて支援対象者として見られるようになった現状から、もっと離れた(進んだ)ところに本当の救われがあるんだろうと思う。

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    2025年12月20日
  • ほくほくおいも党

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    題名と表紙から選挙を題材にした軽めの小説と思いきや、いろんな境遇の主人公が出てくる連作短編で、深く少し重たい内容が続くおもしろい小説でした。読んでよかった。

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    2025年12月12日
  • 救われてんじゃねえよ

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    しんどい。ヤングケアラーなんて単語で片付けていい問題じゃない。外から見ると異様な状態に慣れきってて抜け出したいと思ったり期待したりしないところも、感情が揺れるポイントがおかしいところも、両親に障害があって沙智にも続いてるのが明らかな描写の数々から主観に寄り添えないところも、読んでいて苦しかった。介護ってやらないとわからないしうまくなんてやれないし間違って傷ついて傷つけられてばかりだし、でも読んでよかった。

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    2025年11月08日
  • 救われてんじゃねえよ

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    難病の母の介護をしているヤングケアラーの物語。

    8畳一間のアパートで家族3人で暮らす高校生の沙智は、母の排泄の世話をしている。
    父は帰りも遅く、酒を飲んでいる日もありほとんど沙智だけが家事も母の介助もしている。

    進学など先が見えない状態の高校時代が、「救われてんじゃねえよ」で、家を出て東京の大学に行っていたが、ことごとく母に就活の邪魔をされる日々が「泣いてんじゃねえよ」で社会人が「縋ってんじゃねえよ」である。
    母の病気は一進一退のようであるが、なんとか希望の職についた沙智。

    何度も母は沙智を頼るがそれだけ甘えているのだろう、恨み辛みを口に出さずにいるのが痛々しくもあるが、暴言を吐かずにい

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    2025年10月26日