上村裕香のレビュー一覧

  • ぼくには笑いがわからない

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    若い方の書いた本ってよくわからない事多いけど面白かったです。すごく面白いことがおこるわけじゃないけど、なんか周りに変わった人がいてって感じがとてもリアル。耕助と百合子さんの最後のやりとりもよかった!

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    2026年08月21日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    ずっと読みたかった本やっと読めた!
    全身政治家って短編読んだ時にこの人の文章ええわあってなってたから、ついに読んだけどもめっちゃええですね。

    泣いてんじゃねぇよの途中からあまりの逃げ道の無さになぜか希死念慮が湧いてくる恐ろしさ。子供時代どうやってやり過ごしてきたか思い出しそうになってしまうパワーがありますね。

    読んでいて作中と距離感が近いなと感じる文章で、さち自身になったかのような感覚に陥る。
    そのくらい没入度が高い。

    作中良かったのは「もともと問題のある人だった。病気のあいだは忘れられていたそのことを、思い出した。」
    「なんでそがんがんばいよると?」
    どっちもお父さん関連でした。
    カバ

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    2026年08月21日
  • 海の底に雨は降らない

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    ネタバレ

    「人生を語ることは、救いになるのだろうか。」

    読み終えたあと、そんな問いが心に残った一冊。

    主人公・光莉は、幼い頃から難病の母を介護し続けたヤングケアラー。
    青春を犠牲にし、母のためだけに生きてきた彼女は、母の自殺幇助容疑で逮捕されてしまう。

    これは、壮絶な介護の物語であり、罪を背負った一人の女性が、自分の人生を取り戻していく再生の物語。

    修学旅行にも行けない。
    就職も諦める。
    そんな介護が「日常」だった光莉の姿に、胸が締めつけられた。

    『この事件は、誰が悪かったのだろう?』

    介護から逃げず、最後まで母と向き合い続けた光莉だからこそ、その問いに簡単な答えは見つからない。

    それでも

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    2026年07月25日
  • ほくほくおいも党

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    宗教二世、は予測変換出てるが、活動家二世は出てこない。でも、世の中に確実に潜在してるよな、と感じた。二世議員をイコールとして見るのは違うとは思うけど、彼らはきっと「成功例」なんだろうな、と思う。
    選挙権を持つのが18歳になったけど、実際はまだまだ親の保護のもとで生活してる歳だし、下手したら大学出るまでは親のお金で生きていく人もいるし、そうなると、親への忖度とか迎合とかは避けられなくて、甘んじて二世として生きる人もいるのだろう。
    思想って、難しいよなぁ、と改めて感じた。

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    2026年07月25日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    他人にとって不幸に見えても当事者にとってはそんなことないのかもしれない。日常だから何も感じないのかもしれない。諦めか。
    そんなリアルが描かれていた気がした。

    アダルトチルドレン+性的虐待(子どもが見てるところでセックス)
    →アダルトチルドレンというよりヤングケアラーか

    パーキンソン病で嗅覚障害もあって自らの異臭にも気が付かないとことかリアル


    どう手を差し伸べるべきか、考えさせられる。
    わかったような気になって欲しくはないけど、見ていて欲しいのか。
    親から愛された子は、親を愛さなければいけないのか。それは大人の幻想?

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    2026年07月20日
  • 救われてんじゃねえよ

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    終始胸が痛い。終盤の主人公の心の動きが、色々な文章の表現で書かれていて、良い。
    こういう家庭のことを想像できないような、お花畑な世界観の大人にはなりたくない。

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    2026年04月25日
  • ほくほくおいも党

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    ネタバレ

    ほくほくおいも という響きが全く似つかわしくないテーマだった。初めて読んだテーマで良かった。

    出て行った母親の言葉があまりにも辛辣で。兄のようになってしまっても仕方がない中で、千秋は最終的に父親の愛を、自分から見つけ出して家族を繋げようとした。何て健気なんだ。
    千秋からの目線だけでなく、同じ学校の生徒会選挙を巡った話や、50代の活動家2世、父とボランティア活動で知り合った学生、兄の健二、様々な人物からの目線で進んでいく構造が面白い。
    〈和樹とファインダー〉が1番好き。そりゃあゴリ先だって、『僕生き』の方がいいっていうに決まっている。

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    2026年04月18日
  • ぼくには笑いがわからない

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    「おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからない」
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    小学生の頃 友達が「エンタの神様」を観ていた時 ぼくは「新明解国語辞典」を読み耽ってた。テレビはNHKしか見せてもらえなかった。漫才を見てもどう笑っていいかわからない。みんなの言う「おもしろい」がわからない。

    「漫才って…フィクションなんですか?」

    そんな真面目一辺倒な大学生・耕助が、幼なじみと漫才コンビを組むことに。
    目指すは「M-1優勝」!!

    『大学お笑い×恋愛×京都』の青春小説⟡.·*.

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    主人公の耕助は、文学部で言語学を研究する大学生。「お笑い」というものと縁遠く、もちろん(?

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    2026年04月10日
  • 救われてんじゃねえよ

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    強烈な小説だった。
    17歳の沙智は、放漫な金遣いをし妻の介護に無頓着な父親を見切り、難病を患った母親の介護を否応なく引き受けていた。
    難病である母親の悍ましい口臭や糞尿の匂いが、家族の過ごす万年布団の八畳間に漂う描写に、沙智の介護の異常な辛さが嫌というほど突きつけられる。
    地元企業へ就職させたい母親の妨害のため、オンラインでの番組制作会社の一次面談に割り込んできた母親の醜態や、エントリーシートに付いた母親の便など、沙智の置かれた環境に絶望的な悲哀を感じてしまう。
    しかし沙智も母親を簡単に切り捨てられない複雑な思いがある。
    身内に便を垂れ流し徘徊する老いた母親の介護をする者がいるだけに、17歳の

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    2026年03月28日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーを取り巻く話、正直あまり介護が身近じゃないのでまだ共感できないことも多いのだが、世の中には色々な人がいることを知れるよい小説。そしてデビュー作にしては心に訴えかけてくるものがあるすごい才能だ。

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    2026年03月01日
  • ほくほくおいも党

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    とある左翼政党に所属する父親と、
    その家族が向き合うひと夏の選挙戦の物語。

    父は勝ち目がないと分かっていながら知事選に出馬する。
    家ではまともな会話が成立せず、何か話そうとしても、すぐ政治の話にすり替わってしまう。そんな父を、主人公の千秋はずっと恥ずかしい存在だと思っている。

    序盤、この家族の関係は正直「もう救いようがないのでは」と感じるほどだった。互いに相手を見ているはずなのに、言葉は届かない。近くにいるのにすれ違ってばかりで、読んでいて息苦しささえあった。

    それでも物語が進むにつれて、少しずつ家族として向き合おうとする気配が見えてくる。終盤の出来事を経て、千秋と兄がそれぞれの形でぶつ

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    2026年02月07日
  • ぼくには笑いがわからない

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    どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。

    言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。

    現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。

    似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じ

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    2025年12月09日
  • 救われてんじゃねえよ 無料お試し版

    いやーこれはしんどいね
    図書館ではティーンズに分類されてたけど大人が読んでもしんどい
    ヤングケアラー問題というだけではすまない問題を抱えた少女が子供は親のものじゃないと気づくまでの物語だけれどとにかく壮絶
    親だからとがんじがらめになっていく姿にやはり手を差し伸べられる大人がいるべきとは思う

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    2025年11月05日
  • ほくほくおいも党

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    二世あるあるとひきこもるお兄さんと。終わり方が明るいんだかそうじゃないんだか。
    親が、信念からくる概念を広げる仕事の職業規範が生活にまで侵入してくる職に邁進していること、ととらえると宗教者も政党政治も教育も共通点があるのかもしれない。その割に教育者の話って出てこないよなあ。

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    2025年09月22日
  • 救われてんじゃねえよ 無料お試し版

    「逃げない」に

    流れもいいし、小道具もうまく使っている。
    教養のない中、精一杯意識に入れられたものを
    うまくいいところで使って書いていると思うよ。
    この子、教養がという前に人としてすべきだけれども、

    しなければだとはいえ、することから逃げないでいる。
    3人が3人、その周りの人も、
    悟空も何のヒーローいないしマイナス環境だと思うよ。
    その中で本来的なことしてる、先が見えないけれども。

    3人ってほんっと核家族、狭い家にひしめいている。
    まだ真に大人らしくない、指導者なんてどこにも。
    だから、「逃げない」に「老成」加わったらと思うよ。
    そしたら、違った眺めが見えるだろうけれども。

    とにかく生きることを経た数年

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    2025年05月04日
  • 海の底に雨は降らない

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    一つ一つ紡ぐ言葉が、切なくて淋しくてやるせないのだけれど、でも透明感があって、主人公の根底にある無垢さや、会話のやりとりがふふっと笑えて、とっても好きだった。
    物語を書くことで、救われていくその過程を見守れて、ちょっとこちらも救われる。

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    2026年09月13日
  • 海の底に雨は降らない

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    書評をみて読んでみた。聞いたことのない作家なだし、記述もリアルなので、この小説もしかして自伝的?と思ったけど、そういうのではないらしい。
     ヤングケアラーによる自殺幇助罪で執行猶予が付いた主人公の、魂の救済に至る日々の物語という、予想外に重い話でどう着地するのかと思いながら読んだ。10年間自分の生活を犠牲にして難病で希死念慮のある母親を看護した20歳そこそこの娘に、「人殺し」と言う人が本当にいるんだろうか。更正協力事業所で真面目に働く職員に暴言を吐いて辞めさせるとか、そこまで世間の風は冷たいのだろうか。悲劇性を盛り上げて小説を面白くするためのエピソードとばかり片付けられない時代なのかもしれない

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    2026年09月13日
  • 海の底に雨は降らない

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    ヤングケアラーだった20歳の光莉。執行猶予付きの自殺幇助罪から保護観察になり、それからの日々がえがかれた小説。初読みの上村裕香さんの文章にひきこまれました。

    主人公の光莉が背負ったものの大きさが、後から追うようにやってきては彼女の気持ちを落としていきます。どんな形であれ、身内をなくすということはそれを受け入れるまでにどれだけの気持ちの逡巡があるのかと、改めて感じました。

    これまでの生い立ちで自己肯定感が低く、なんでも否定から入ってしまっていた彼女を気持ちの底から引き上げてくれる人の存在。仕事とはいえ親身に考えてくれる人の存在。そして同じ身内として気持ちを分け合えることができる存在。周囲にい

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    2026年09月08日
  • 海の底に雨は降らない

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    懲役二年、執行猶予四年。

    罪状 【自殺幇助罪】

    二十歳の若市光莉は、母親の自殺を幇助した疑いで執行猶予つきの判決を受ける。

    光莉が九歳の時、母親が難病を発症。
    翌年に父親が失踪し、そこから十年、光莉は一人で母親の介護をしていた。

    介護ヘルパーを拒む母親と過ごした十年間。学校にもろくに通えず、光莉の生活の全ては母のためにあった。

    母親に「殺してほしいの」と言われたあの日。
    その日のことが思い出せない。
    母が死ぬ間際、わたしを振り向いて言った言葉はなんだったんだろう-。

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    姉の死を受け入れられない叔母との同居。

    どこまでも追いかけてくるマスコミや 世間の目。

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    2026年09月07日
  • 救われてんじゃねえよ

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    こんな親だったら私はまともに大人になってないかも、と思ってしまいました。でも、親の立場で考えてみると、甘えたりワガママ言っても最後は聞いてくれるから、やってもらえるギリギリのラインまでは言っちゃうのかな、と。実際にこの状況だったら、自分も介護してしまう?母親だったら子どもに頼ってしまう?と気持ちが何度も揺れながら読みました。

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    2026年08月29日