【感想・ネタバレ】ぼくには笑いがわからないのレビュー

あらすじ

ナイチンゲールダンス ヤスさんから熱いコメントが到着!
「大学お笑いの解像度が高すぎる。 全員いた。
やっぱこれくらい拗らせとかなきゃ。」


朴念仁で惚れっぽい、でもめっぽう頭はいい京都の大学生・耕助は、
想いをよせる芸大生・百合子に自分が書いた論文を渡して気を惹こうとするが、
好きなタイプは「おもしろい人」「わたしのこと、笑わせてくれる人」と言われて撃沈。
おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからないのだ―――。

百合子は学生漫才注目株のコンビ・ミーレンズが好きだと知り、
耕助は幼馴染の将吉とコンビを組んでM-1を目指すことにする。
まずは芸能養成所に入ろうとするが、苦学生で学費の支払い能力がないとみなされ落ちてしまう。
悩んで入った餃子屋で、副店長が売れない芸人だと知り弟子入りするが――。

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Posted by ブクログ

どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。

言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。

現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。

似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じられた。まさしくアツい青春小説だ。

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2025年12月09日

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