あらすじ
ナイチンゲールダンス ヤスさんから熱いコメントが到着!
「大学お笑いの解像度が高すぎる。 全員いた。
やっぱこれくらい拗らせとかなきゃ。」
朴念仁で惚れっぽい、でもめっぽう頭はいい京都の大学生・耕助は、
想いをよせる芸大生・百合子に自分が書いた論文を渡して気を惹こうとするが、
好きなタイプは「おもしろい人」「わたしのこと、笑わせてくれる人」と言われて撃沈。
おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからないのだ―――。
百合子は学生漫才注目株のコンビ・ミーレンズが好きだと知り、
耕助は幼馴染の将吉とコンビを組んでM-1を目指すことにする。
まずは芸能養成所に入ろうとするが、苦学生で学費の支払い能力がないとみなされ落ちてしまう。
悩んで入った餃子屋で、副店長が売れない芸人だと知り弟子入りするが――。
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Posted by ブクログ
この作者の小説の中では1番とっつきやすい「お笑い」を題材にした作品。
グミチョコレートパインやボーイズオンザランに通ずる童貞青春物語。
ヒロインがサークルクラッシャーのやりマンだったのが、ズーンっとえぐられるところだったなぁ。
今までお笑いを一切知らずに、言語学を学んできた男が一目惚れした女の子に振り向いてもらい為に成り行きでコンビを結成してM-1を目指すストーリー。
ミーレンズは真空ジェシカで当てがきしたのかなって思った。特に四郎は金髪でオドオドしてるキャラだし。
連続ドラマにしたら面白そうだと思った。
文中の漫才のネタや芸人同士の会話も、本当のお笑いみたいに面白く、作者のお笑いセンスもすごいなあと思った。
Posted by ブクログ
京大哲学科らしき耕助が芸大の百合子さんに恋をして漫才を志す。
ストリップもやってる小劇場とか大学の地下のバーとか、なんでこんなに解像度高いんだろう。あと参考文献にも出てくるお笑いの歴史がすごい。
漫才書くのも勇気いるだろうな。キャラの濃い師匠が出てくる感じ火花のユニーク版、それでオタク京大生の感じが森見登美彦さんぽくもある。
「一般言語学講義」フェルディナン・ド・ソシュール著、小林英夫訳(岩波書店)
「M-1はじめました」谷良一(東洋経済新報社)
「お笑い芸人の言語学テレビから読み解く「ことば」の空間」吉村 誠(ナカニシヤ出版)
「答え合わせ」石田明(マガジンハウス新書)
「芸人」永六輔(岩波新書)
「劇場舎人ずっと売れたい漫才師」塙宣之(KADOKAWA)
「言語と教育」ボルノー著、森田孝訳(川島書店)
「人間と空間」オットー・フリードリッヒ・ボルノウ著、大塚恵一ほか訳(せりか書房)
「判断力批判(上)」カント著、中山元訳(光文社古典新訳文庫)
「漫才過剰考察」高比良くるま(辰巳出版)
「笑い」アンリ・ベルクソン著、合田正人・平賀裕貴訳(ちくま学芸文庫)
「笑いとユーモア」織田正吉(ちくま文庫)
「笑いをつくる上方芸能 笑いの放送史」澤田隆治(NHK出版)
「芸人雑誌 volume12」(太田出版)
「Sports Graphic Number 1064号 第43巻第22号 総力特集M-1グランプリ」(文華春秋)
「ユリイカ 2024年12月号 第56巻第14号 通号828 お笑いと批評」(青土社)
「「現代のお笑い」に関する一考察ー「ブーム」から「現代若者文化」へー」西条昇
(「情報と社会」第20号、187~201ページ、江戸川大学、2010年)