上村裕香のレビュー一覧

  • 救われてんじゃねえよ

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    難病を患った母、パチンコ好きで介護しない父、高校生ヤングケアラーとなった沙智。

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    p72
    でも、結局それじゃ、制度の話しかできない。『いま介護をしている子ども』にスポットライトを当てられない。

    p120
    「わたし、『見てるよ』っていいたいかもしれません」
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    この辺がこの小説のハイライト。すぐには当事者に届かない、響かない。でも「自分」が存在していることにケアラー自身に気づいてもらいたいという気持ちを読み取った。
    外側(他者)から「あなた」自身が見えているよのメッセージを伝えることがいつかの救いになるかもしれない。

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    2025年10月27日
  • 救われてんじゃねえよ

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    難病の母の介護をする高校生の沙智。介護も家事も全く手伝ってくれない父と三人で八畳一間のアパートで暮らす。
    いわゆるヤングケアラーの沙智。
    狭い家の中での三人の暮らしの様子を読んでいて、さすがに17歳の沙智には辛いだろうと思われることばかり。
    本書は短編集なのですが、表題の『救われてんじゃねえよ』が高校生時代、『泣いてんじゃねえよ』が大学生時代、『縋ってんじゃねえよ』が社会人時代の物語になっています。高校生時代の話があまりに悲惨で、読んでいてこちらも沙智の両親を恨んでしまいたくなるほど。
    でも、大学生時代と社会人時代の話は読んでいて笑ってしまうことが多く、なんだかコントを見ているかのような気持ち

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    2025年10月26日
  • 救われてんじゃねえよ

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    家族という呪縛から
    どうしても逃れられない苛立ち、悔しさ
    憤り、苦しさ、もどかしさ…
    そんな感情が激しく渦巻いていた。
    それでも
    「救われてんじゃねえよ」と言えてしまえる
    覚悟と逞しさに
    不幸のどん底にいるはずの女子高生が
    どこか、少し幸せそうにも見えてしまった。
    家族というものの
    あたたかさを知っているからこその
    辛さなのかな。

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    2025年10月18日
  • ほくほくおいも党

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    活動家二世やここ数年問題になっている宗教二世と呼ばれる立場の人たちの生きづらさが、実際問題として親と対話することですべて解決する訳ではないけれど、だからってそれを理由に言葉を奥に抱えたままでは分かることと分からないことが二人の間にあることも分からないし、何よりしないことで分かることが見つかることは無い。どちらかの要求だけを相手に飲ませるような半ば暴力の為ではなく、ちょうど中間の地点に日向を一緒につくり合う為に言葉が使われる世界であって欲しいと私は思う。

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    2025年10月13日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーの話し
    テンポよくグイグイ読んだ
    狭いワンルームの部屋で親子3人が暮らす様子が目に浮かんで、匂いやユニットバスの汚れとか想像できて絶望的になった
    でも父も母も現状をただただ維持するだけで、私が娘だったら逃げ出したいけど、やっぱり主人公と同じように、誰かがやらなきゃならない、自分しかいないってなりそう、なんでお金ない人って入ってきたらいらんもの買うんかなーー

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    2025年10月12日
  • 救われてんじゃねえよ

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    第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作。
    ヤングケアラーとか、毒親とか、共依存とか、テーマとしては確かにこの作品のなかに存在するのだけど、その言葉同士の間にあるものが描かれていたのかな、と思う。家族って、どんなにひどくても見捨てられないものだよね、とかそういう単純な言葉ではあらわせない何か。
    私は親の目線で読んでしまうから、出てくる親に対して、怒りに似た感情しか湧いてこないけど、読む人の目線によって、それは変わるのかも。
    何にせよ、「不幸」とか、「かわいそう」とか、そういうありきたりな言葉ではくくれない話だった。

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    2025年10月03日
  • ほくほくおいも党

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    かわいい表紙でうっかり読んでしまったけれどしんどい話だった。宗教.活動家二世の苦悩。本人の自己責任でどうにかなる問題ではない『親ガチャ失敗SSランク』。夫婦が離婚出来る様に、親子関係も子どもから切れる様に法改正してあげてほしい。

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    2025年10月03日
  • 救われてんじゃねえよ

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    コロナ禍以降、50代の要介護認定者が急速に増えていると現場で感じている。

    50代だと、子どもはまだ高校生くらいか小学生のこともある。
    仕事柄、そんなヤングケアラー達を垣間見る日々だけれど、彼女達がどんな想いを抱きながら親の介護をしているのかは計り知れない。

    そんなヤングケアラー達の日常は、本書に書かれているように笑いでなんとかやり過ごすしかないのだろう。

    私も医療従事者としての訪問先で、便を踏んでしまったり、突然のゴキブリの襲来に使い古しのオムツで退治など、笑い飛ばすしかない状況の毎日。

    私達医療従事者は、仕事が終われば看護介護から解放されるけれど、家族はそうはいかない。

    あなたの人

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    2025年09月21日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    最初の受賞作は刺激的で救いがなくて、でも後の二作は主人公が親と距離を取り結末も明るくなる。読後感はいいけど、物語で救われちゃってるよなぁ、とも思う。脳梗塞にまでなったお母さんがどうやってやってけてるのかあまりに書かれていない。

    救われてんじゃねえよ
    難病の母と高二でヤングケアラーの私、母の障害年金を散財する父。貧乏で、同じ部屋で両親はセックスをする。
    母の薬が効き始めてでもしんどいアピールする今の方がしんどいと言うわたし、脳腫瘍になって私のせいじゃないと喜ぶ母、人という字になれない母娘、あたりがしんどいしよい。
    文章は大衆小説向きで上手いわけではなかった。

    泣いてんじゃねえよ
    東京の大学4

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    2025年09月12日
  • ほくほくおいも党

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    政治に邁進する父親とその二世の娘、息子のすれ違いのような日常にもどかしさや切なさを感じた。有権者ばかりを見るのではなく、身内の苦悩を知ってほしい。そして家族同士で対話したいという切実な要求はもっともな事だし、目の前の弱者とは誰なのか、娘、息子のSOSは読んでいてハッとさせられた。政治的なトピックスも散りばめられていて作家さんの観察力が素晴らしいと思った。

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    2025年09月02日
  • ほくほくおいも党

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    よい小説だった。ただ左派であることのリアリティが最終的には親子関係の再構築においてあまり重要ではなくなってしまい、物足りなさはある。いわゆる中立的な知識人もあまり出てこない。でも若者にとっての政治とは?という入口としてこのままのほうがみずみずしいとは思う。うーん。

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    2025年08月18日
  • ほくほくおいも党

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    可愛らしいタイトルにだまされた
    なかなかヘビーな話だった

    しかし好みと違ったので
    書き留めたい感想を思いつかない

    全話読んだから
    星は3つ

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    2025年07月14日
  • 救われてんじゃねえよ

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    モヤモヤする
    親のこと全然捨てるよ
    メリットと、捨てた罪悪感や自責、自己嫌悪天秤にかけて、たぶん全然捨ててしまうなって思ってしまった
    他人事だからそう思えるのか
    期待されてるから自分がやらなきゃいけないって勝手に思い込んで、背負い込んで、自分しかやる人がいないからって絶望して、死ぬほど期待値下がった両親から愛情がほんの少しでも伝わるような行為があるとそれを美化して、演技みたいに生きるしかないくらい他に方法はないものなのか、全部茶番に感じる
    主人公と自分で性格が違いすぎるのか、もしくはわたしが恵まれすぎていて幼稚なだけなのか
    捨てるの躊躇われるのなんてサンクコスト効果みたいなもんじゃ?とおもう

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    2025年10月25日