上村裕香のレビュー一覧

  • ほくほくおいも党

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    左翼政党2世について、それに関わる人達を描いたストーリー。
    タイトルと表紙イラストからコメディなのかなと想像していたが全然ストーリーが違った。
    前作もそうだったが、悲壮感のないどこか諦めというか達観した主人公が救いだった。
    自分であれば引きこもりの兄の方になってしまいそうだが、友人達と父の演説を見守ることができる主人公の性格に憧れを感じた。

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    2026年05月20日
  • ほくほくおいも党

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    ほっこり美味しそうな表紙とタイトルですが蓋を開ければ政治家の親を持つ「活動家二世」を軸にした社会派小説でした。良くも悪くも親の存在とその影響力は大きい。深刻でなくとも私にも思い当たる節があるし、世代の近いサワコさんには共感したなぁ。

    〈心に残った言葉〉
    "子どもは、お父さんが思っているよりずっと、傷つきやすくて、親のこと好きなんだよ"

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    2026年05月15日
  • 救われてんじゃねえよ

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    知らないことに出会った時、自分が知っていること、想像できることの中でそれを理解しようとする。
    そのこと自体は仕方がないけど、安直な理解、ステレオタイプな決めつけに終わってしまう可能性が高い。
    ヤングケアラー。言葉は知っていても詳しく知らないことの解像度を上げてくれる本。

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    2026年04月30日
  • 救われてんじゃねえよ

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    文章に勢いがあり若いからこその感性を感じる。
    主人公 沙智は難病の母を介護している。高校にも通っている。お金が入れば、使ってしまう父。どうしようもない家族から成長してどうなっていくのか。
    題名がぴったりだ。

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    2026年03月17日
  • ぼくには笑いがわからない

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    勉強一筋で生きてきた言語学専攻の男子大学生が一目惚れした先輩と交わした約束(M-1で優勝したらキスしてあげる)の為にお笑いを分かろうと必死にもがく姿が眩しくてイタくてまさに青春だなぁと良い意味で見てられない思いを持ちながら読みました。デビュー作でヤングケアラーの、次作では政治活動家二世の生活の中にある類型から外された笑いを描いてきた作者にとって《社会化されたことばは個人の物語を救えない》という作中の一節が書く原動力になっているんだろうなと思いましたし、分からないものを分かろうと努力する主人公の姿には上村さんが自身を重ねている部分もあるように私には感じられました。

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    2026年03月07日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    ヤングケアラーの女の子とその家族の話。家族に巻き込まれながらの主人公沙智の学生、就活、職場での出来事が書かれている。
    就活時代のお母さんの描写はかなりリアルだなと感じた。パーキンソン病の母を持ち、どうしようもない父を持つ沙智。私ならあそこまで頑張れない。どんなに理不尽な状況でも、そこに笑いを見出せた沙智に拍手を送りたい。私なら、悲劇のヒロインぶって悲観的になってしまうだろう。

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    2026年03月06日
  • 救われてんじゃねえよ

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    「女による女のためのR-18文学賞」大賞作品。これは読んでおかなくてはと意気込んで手に取ったが、あまりの薄さとテーマがヤングケアラー。苦手分野でこれは流し読みか挫折しちゃうかと温度低めで読み始めた。やはり序盤は介護の苦しい日常、毒親登場で予想通りの展開。ラストで出てきた小島よしおのあたりからなんだか空気が変わってきて。辛いだけではない日常に仄かな温かさや笑いが等身大で描かれていて、ラストまで丁寧に読むことができた。
    綺麗事だけでは済まされない、生きていくことの過酷さとそれをやり過ごすことも必要だったり、自分を大切にすることの葛藤でたあったりと本当に色々と考えさせられ作品だった。こんなに薄い本な

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    2026年02月12日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目で不器用な大学生、耕助がM-1王者を目指して奮闘するストーリー。
    私自身、学生の頃はお笑いブームだったが当たり前に見る側だったので、大学お笑い界を演じる側の視点で描いた本書は興味深かった。
    お笑いサークルってこんな感じなのかー!という新鮮さと、地下のバーやグタグタな夏休み、レポート課題などの大学らしい要素には懐かしさを感じた。

    耕助は、他の芸人達とは違った視点でお笑いに切り込んでいく。
    だからこそ彼にしか見えないものを掴むことができたんだろうな。
    これといったオチがあるわけではないが、楽しく読める一冊だった。

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    2026年02月11日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーのリアルな実態が描かれており、とても考えさせられた。必要とされることに喜びを感じながらも、重い役割を背負う当事者の姿に強く興味を惹かれた。丁寧な描写のおかげで一つひとつの場面が鮮明に頭に浮かび、物語に引き込まれた。自分の家庭環境とはあまりにもかけ離れており、実際にこのような家庭が存在していると考えると大きな衝撃を受けた。

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    2026年02月05日
  • ぼくには笑いがわからない

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    作者が同い年。
    すごいなぁ これ書くために言語学の本とかお笑い歴史とか読み漁ったんやと思ったら、本当に。

    本を書くためには、そのための本をたくさん読む必要があるし、本当に '書くだけで' 偉いんです。すごい。

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    2026年02月14日
  • 救われてんじゃねえよ

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    主人公はヤングケアラーだった…
    自覚も無く、誰かに強制的に言われたわけでも無く、ただ、自分の親だから、自分しかする人がいないから、自分が困るから…
    周りの大人は気を使ってくれるけど、根本的な解決はしてくれず。
    でも、親の事は嫌いになれない。
    楽しかった事もあった。
    同情して欲しいわけじゃない、この気持ち。
    胸が苦しくなって、吐き気がして、心が締め付けられた。
    私は介護した事はないけど、リアルな心情に震えたよ…

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    2026年01月31日
  • 救われてんじゃねえよ

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    「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」

    ほんとそう。可哀想とかじゃなくて、こんな子も世の中に存在するんだろうと視覚的にも想像できる。親って思ったより大人じゃない。

    この子と少し自分を合わせつつ、最後の終わりは納得。自分の道を生きたいね。

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    2026年01月29日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーとしての実体験に基づく小説ということだが、介護の大変さを書きたかったのではなく、日常には悲劇と喜劇が混じりあっているということが書きたかったのかな。 小島よしおのシーンがやけに筆が乗っていた。

    全体的に悲劇的には描かれていない理由として、この主人公が何やかんやで自ら親に関わりにいってるし、共依存に近い状態だったからだと思う。そして何よりもこの両親そのものに問題がありすぎる。大人になっていないが親になってしまった人たち。子供の人生を尊重していない行動が目立つ。子供の前でセックスするのは虐待です。
    それでも親っていうだけで情が移ってしまうから、やっぱ日常的な介護はプロに任せるしかな

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    2026年01月23日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラー、障害者、毒親とか名前をつけると、周りが勝手に理解したと安心してる感じがして苦手だった。でもたくさんの人につよい印象を与えて意識してもらうのにはラベリングも必要なんだろうと思う。

    当事者は生々しい、どうしょうもない現実で生きてる。
    主人公がその中でも手を離していいんだと思えるきっかけや、やりたい事を見つけられてホッとした。

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    2026年01月06日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目な国立大学生がヒョンな事から漫才をやることになり、この世界の面白さにドンドンハマって行く物語。話の展開力が素晴らしい。次が気になり読み進めちゃう。笑いはやめられないだな。

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    2025年12月23日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーって共依存みたいなところがあるのかな。大家族のお子さんが期待以上のキラキラネームで笑ってしまいました。

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    2025年12月21日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ヤングケアラーを取り扱った小説。
    目の前で倒れていたら、体調悪かったら、手を貸す以外の選択ができるのか。
    でも、そういう善意につけこむ大人(身内)もいるんだよね。

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    2025年12月18日
  • 救われてんじゃねえよ

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    よくある悲劇、可哀想、辛い、の話というよりは、現実的な気がした。実際は、笑い飛ばしてないと生きていけないよな、って思ったし、親はやっぱり完全には離せないのも事実。

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    2025年12月17日
  • ほくほくおいも党

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    活動家二世やここ数年問題になっている宗教二世と呼ばれる立場の人たちの生きづらさが、実際問題として親と対話することですべて解決する訳ではないけれど、だからってそれを理由に言葉を奥に抱えたままでは分かることと分からないことが二人の間にあることも分からないし、何よりしないことで分かることが見つかることは無い。どちらかの要求だけを相手に飲ませるような半ば暴力の為ではなく、ちょうど中間の地点に日向を一緒につくり合う為に言葉が使われる世界であって欲しいと私は思う。

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    2025年10月13日
  • ほくほくおいも党

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    かわいい表紙でうっかり読んでしまったけれどしんどい話だった。宗教.活動家二世の苦悩。本人の自己責任でどうにかなる問題ではない『親ガチャ失敗SSランク』。夫婦が離婚出来る様に、親子関係も子どもから切れる様に法改正してあげてほしい。

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    2025年10月03日