保坂和志のレビュー一覧
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羽生善治さんの事は、将棋を中学生の時に授業と授業との間に友達とやっていた程度の私と(そしてやはり弱かった)、皆さんのイメージは同じではないかと思います。いわゆる天才。
その天才の考える将棋の概念を少し垣間見させてもらったような気がしました。
自分持っていたイメージと離れた考えであったところは非常に驚...続きを読むPosted by ブクログ -
書くためにどこに意識を向けなければならないか、どこを考えなければならないか、どこを考え抜かなければならないか、がわかり、そこを乗り越えられれば、あとは書くだけ、なんだなということがわかった。
あと、書けない時の多くの言い訳をことごとく潰されてしまった感じで、立つ瀬がないというか、退路は断たれてしま...続きを読むPosted by ブクログ -
久々に、最初から最後まで苦痛なく読めた一冊。
どちらかというとストーリーに重きを置いて小説を読み書きしてしまう身としては、ストーリーにおいて同様のことをすれば、それもきちんと小説では?と思わなくもない。
他人であるからにして当然に考え方の相違はあるもので、でもそれをおいても、納得してしまう小説感だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
★藤井時代だからこそ★おそらく1997年か98年に読んで以来の再読。将棋でのAIが一気に進み、藤井聡太が席巻する今になって、改めて保坂和志の分析と羽生の考えを読んでみたい。コンピュータは人間がプログラミングするもの、という前提があり、部分的な良し悪しを人間が判断して入力する考えだったろうが、現在のA...続きを読むPosted by ブクログ
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小説なのかエッセイなのか
志賀直哉が好きな私にとってはとても馴染みのある書き方
そして、猫好きな私にとってはとても共感できる話
花ちゃんとの出会いと別れ
猫には神さまがついていると私も思います
Posted by ブクログ -
久しぶりに保坂和志を読んでやはり著者の小説観は素晴らしいと実感。小説を読むとは読んでいる体験のことであって、ああこういうタイプの小説ねとか、期待した感情(感動とか、怒りとか、)を得るために読むものではないということ。
小説家とは小説やフィクションというコードがあってそれに沿って書く人のことではない...続きを読むPosted by ブクログ -
軽い気持ちで読みはじめたら、「自分の小説とはなにか」考え続ける、とめちゃめちゃ難しいことが書いてあった。むずかしく書かれているわけではないけど、読むのにすごく時間がかかった…
何かを書きたいと思っている人はすごく勇気づけられる本だと思う。
Posted by ブクログ -
フォロワーさんが読まれていたので気になって読んでみました。よくある小説の書き方のハウツー本とはほぼ真逆のことが書かれており、目から鱗が落ちまくりました。本書を読むと私が書いてるのは単なる「小説もどき」「小説が書けてるつもり」でしかないのだと痛感。小説を書くことはどういうことなのかを考えさせられました...続きを読むPosted by ブクログ
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めちゃくちゃためになる、ここに書かれている具体的な手法なんかは保坂和志のやり方だからこちらがそれを真似る必要もないというかこんなもの真似ようもないのだが、もっと根本の部分の思想というのがとにかくおおいに頭脳を刺激してくる。自分がよく考えていた小説の生なましさみたいなものがどんどん言語化されてゆくよう...続きを読むPosted by ブクログ
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小説家を目指していなくてもおすすめできる本。
長年自分が考えていたこと、感じていたことをうまく言語化してくれた本。
自分が少なくともまちがってはいなかったんだとすこしだけ肯定できた本。Posted by ブクログ -
ありきたりのテクニックやストーリ展開しか書かれていないハウツー本にはない、本当に自分が書きたい小説を書くために必要なことをたくさん教えてくれる本だと思った。「小説をめぐって」三部作の助走としてもよし。Posted by ブクログ