保坂和志のレビュー一覧

  • 羽生 21世紀の将棋
    羽生善治さんの事は、将棋を中学生の時に授業と授業との間に友達とやっていた程度の私と(そしてやはり弱かった)、皆さんのイメージは同じではないかと思います。いわゆる天才。
    その天才の考える将棋の概念を少し垣間見させてもらったような気がしました。
    自分持っていたイメージと離れた考えであったところは非常に驚...続きを読む
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。
    とてもとても良かった、今まで読んだ猫にまつわる本の中で1番良かった。最後の養老孟司のパートの1番最後の節が本当に好き。
  • 考える練習
    第1講 自分の頭で考えるには?
    第2講 テクノロジーを疑う
    第3講 ぐらぐらしたものをそのまま捉える
    第4講 「カネを中心にした発想」から抜け出す
    第5講 文学は何の役に立つのか?
    第6講 「神の手ゴール」はハンドでは?
    第7講 同じことを考えつづける力
    第8講 「じゃあ、猫はどうするんだ」と考える...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    書くためにどこに意識を向けなければならないか、どこを考えなければならないか、どこを考え抜かなければならないか、がわかり、そこを乗り越えられれば、あとは書くだけ、なんだなということがわかった。

    あと、書けない時の多くの言い訳をことごとく潰されてしまった感じで、立つ瀬がないというか、退路は断たれてしま...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    久々に、最初から最後まで苦痛なく読めた一冊。
    どちらかというとストーリーに重きを置いて小説を読み書きしてしまう身としては、ストーリーにおいて同様のことをすれば、それもきちんと小説では?と思わなくもない。
    他人であるからにして当然に考え方の相違はあるもので、でもそれをおいても、納得してしまう小説感だっ...続きを読む
  • 羽生 21世紀の将棋
    ★藤井時代だからこそ★おそらく1997年か98年に読んで以来の再読。将棋でのAIが一気に進み、藤井聡太が席巻する今になって、改めて保坂和志の分析と羽生の考えを読んでみたい。コンピュータは人間がプログラミングするもの、という前提があり、部分的な良し悪しを人間が判断して入力する考えだったろうが、現在のA...続きを読む
  • ハレルヤ(新潮文庫)
    小説なのかエッセイなのか
    志賀直哉が好きな私にとってはとても馴染みのある書き方
    そして、猫好きな私にとってはとても共感できる話
    花ちゃんとの出会いと別れ
    猫には神さまがついていると私も思います

  • 書きあぐねている人のための小説入門
    久しぶりに保坂和志を読んでやはり著者の小説観は素晴らしいと実感。小説を読むとは読んでいる体験のことであって、ああこういうタイプの小説ねとか、期待した感情(感動とか、怒りとか、)を得るために読むものではないということ。

    小説家とは小説やフィクションというコードがあってそれに沿って書く人のことではない...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    軽い気持ちで読みはじめたら、「自分の小説とはなにか」考え続ける、とめちゃめちゃ難しいことが書いてあった。むずかしく書かれているわけではないけど、読むのにすごく時間がかかった…
    何かを書きたいと思っている人はすごく勇気づけられる本だと思う。

  • 書きあぐねている人のための小説入門
    フォロワーさんが読まれていたので気になって読んでみました。よくある小説の書き方のハウツー本とはほぼ真逆のことが書かれており、目から鱗が落ちまくりました。本書を読むと私が書いてるのは単なる「小説もどき」「小説が書けてるつもり」でしかないのだと痛感。小説を書くことはどういうことなのかを考えさせられました...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    めちゃくちゃためになる、ここに書かれている具体的な手法なんかは保坂和志のやり方だからこちらがそれを真似る必要もないというかこんなもの真似ようもないのだが、もっと根本の部分の思想というのがとにかくおおいに頭脳を刺激してくる。自分がよく考えていた小説の生なましさみたいなものがどんどん言語化されてゆくよう...続きを読む
  • 考える練習
    普段、モヤっとして、これ理屈ではそうなんだろうけどなんだかなあ…と思っていることに対して見方(味方かも)を提示してくれる本、ていう感じ。

    小説を読む意味、効率至上主義、長生きする家猫と早死にする外猫の幸福度…。

    編集者との対話の形を取っているのも良い。

    繰り返し読むべき本という気がする。
  • 猫がこなくなった
    V字カットの意味を知った。
    近所から地域猫がいなくなるのは、かなり先になりそうだ。

    この状況は、胸をなでおろしていいのか、いけないのか、わかならい。
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。
    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。
  • 考える練習
    自分の背中をそっと押してくれる本。
    恥ずかしながら、自分の考えや湧き上がる思いを肯定してくれる。
    思想が近いのかもしれないと感じました。
    何度も読み返して、そのたびに発見がある超名著だと思います。

    「考えるとは、理想を追うということ」

    これを忘れずに仕事していこう。
  • 考える練習
    考えて答えが出ないことに失望しない、簡単に答えをださない、他人の受け売りをしない。

    答えが出ない中の悶々とした葛藤にいることこそが、「考える」ことであり、
    答えを出すことよりそのプロセスに意味がある。

    答えはずっとでないのかもしれないし、たいした意味はないのかもしれない。
    考えること、葛藤するこ...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    小説家を目指していなくてもおすすめできる本。

    長年自分が考えていたこと、感じていたことをうまく言語化してくれた本。
    自分が少なくともまちがってはいなかったんだとすこしだけ肯定できた本。
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    ありきたりのテクニックやストーリ展開しか書かれていないハウツー本にはない、本当に自分が書きたい小説を書くために必要なことをたくさん教えてくれる本だと思った。「小説をめぐって」三部作の助走としてもよし。
  • 小説の自由
    大学時代の先生が、現代の小説論で一番間違いないのは保坂和志、というようなことを言っていた。当時は全く読めなかったけど、今なら読める。面白すぎる。作家はそれぞれこういう小説観を持っているんだろう。視点を与えてもらえるから、自分の頭で考えるときの材料になっていい。いわゆる論文のかたちになっていないところ...続きを読む
  • 書きあぐねている人のための小説入門
    書きあぐねているわけでもなく、そもそも小説を書く予定もないが、面白く読めた。小説入門、というより、小説論。