古賀及子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近は生活が変わり、本を読む時間が取れなくなりつつある。3月に旅行先で行ってみたいと思っていたお店で手に入れたこちら。
読みたかった作品×行ってみたかった書店=ちょっと思い出深い作品
となった。
テーマはありそうでなかった、とてもシンプル「好きな食べ物」
簡単、シンプル、定番ゆえの難しさがある。
この作品を読んで、自分を表す好きな食べ物を見つけるべきかもしれないし、それと同時にみつけない、探さないという選択もありだなあと思ったり。
ちなみにいつも私が答えているのは「和菓子屋さんのわらびもち」である。
またいつか、ゆっくりと考えることとしよう。
解説でもあるように、こんな簡単、シンプルなテーマなのに、まるで論文であるかのように、仮説、実証、考察が続いている。好きな食べ物は相手との、自分との、食べ物との対話なのだ。
初めて古賀さんの作品を手に取ったが、すっかり虜だ。新作が出たら、きっとまた手に取るだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
日記である。
何気ない日々だったとしても、何か特別な日であっても、そのときを忘れずに書くというのはいい。
だが、自分がここまで書けるのか…?書けないだろうと想像できる。
昔は、10年日記を書いていた時もあった。
しかし、振り返って見れば誰かに見られたら恥ずかしいかもと思い燃やしてしまった。
それ以降は、手帳に出来事のみの記載でそのときの思いや感想などはない。
5秒日記には、出来事に加えて細かい面白みや興味がある。
しかも子どもたちとの会話も弾んでいるのが伝わってくる。
たとえば、どこかへ行くことがなく家にいたとしても同居人の行動や言動でちょっとした気づきがあるかもしれない。
それを掬い取って日記にするのもいいのかもしれないと思った。
2024年2月1日
息子さんが、部屋から飛び出してきて、すごい歌があったと、手に持った本の短歌を一首読む。
〈寝た者から順に明日を配るから各自わくわくしておくように 佐伯紺〉『おやすみ短歌・実生社』
何気なくさらりとこういう嬉しさを共有できるって素敵だなと思った。
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Posted by ブクログ
はちゃめちゃにおもしろかったー!!周りのみんなに布教して、好きな食べ物談義をしたい。それにしても、古賀さんの書く文章が好き。自分の気持ちとそれを表現した文章が釣り合っている感じが良い。エッセイというよりむしろ主人公と一緒に冒険しているような感覚で楽しめた。
どの食べ物に対する言葉にもわかる!!ってなり、私も結局餅が好きなのではと思いかけたが、最後の上白石さんの茄子が好きという言葉に私も好きだったっとハッとした。まだまだ私の好きな食べ物を探す旅は始まったばかり。
「好きな食べ物」というトークテーマは普遍的で懐の広いテーマだからこそ、最後の晩餐に食べたい物と、毎日食べたいもの、とは違ったり、考える角度が色々だなあと。キャラ付け的な意味もあるし。食感が好きという考えには初めて出会った。私はもちもちしたものも、つるつるもネバネバも好き。
「休みの日に何をする」や「好きな映画」やなんなら「好きなタイプ」でも古賀さんに書いてほしい。いや、でも「好きな食べ物」という普遍的な話題だからこれだけおもしろいのかも。 -
Posted by ブクログ
この本では、自分が1番好きな食べ物を決めるまでの紆余曲折が書かれている。
プロフィール帳を書く機会でもない限り、そこまで好きな食べ物に拘らなくてもいいんじゃ…?とも思いつつ、自分のアイデンティティを見つけていくことにも重なるのかな?
この本を読んだあと、職場のおじさまが、
取引先からいただいたお菓子を奥さんへと持ち帰ると、『これ好きなやつ〜!』」と喜んでくれることがよくあって持ち帰り甲斐がある、と嬉しそうに話されていた。
それを聞いた時に私は、好きな食べ物はいくらあってもいいし、自分のキャラに合ってなくてもいい。どんな程度であれ、好きな食べ物を目の前にすれば、その気持ちを表出した方が、自分も提供してくれる人も喜べるんじゃないかなと思った。 -
Posted by ブクログ
著者のエッセイは間違いなく面白い。
日常を淡々と描いているけど、ときどき深い考察、分析があってそこがポイント高し。
頻繁に登場する息子、娘のそのユニークさ。
この母親あってこの子らありって感じで面白い。
3人仲良しで会話がすべて微笑ましい。
著者がスーパーに行くと言えば娘もたいがいついてきて一緒に行く。中学生で反抗期なんてどこ吹く風な感じでいい。
高校生の息子もめっちゃユニーク。
ぶどうがまずくて冷蔵庫に残ってたら、”ジャムにするしかねぇ”って言ってネットで調べて種をとり冷凍する高校生がいるなんて驚きだ。
時に哲学的でもあるこの息子。
一緒に住んでいて飽きないかも。
この日常こそが宝物なんだよね。私も日記を書きたくなった。 -
Posted by ブクログ
好きな食べ物を見つけるためにあちこち走り回り、検証を繰り返し、熟考し、食べ物と己に向き合い続ける、その過程がめちゃくちゃおもしろい!私ももっと「好きな食べ物」に真正面から向き合ってみたくなった。でも、私の好きな食べ物はあんかけ焼きそばです。
【読んだ目的・理由】古賀及子さんの本を読んでみたかったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.2
【一番好きな表現】生きていると、料理だけじゃなく、もう何もかもが「なんで今までやらなかったんだ」ばかりだ。年月を超えてやっていくというのは、これまでのうかつさを恥じ続けることなのかもしれない。(本文から引用) -
Posted by ブクログ
なんでもないような日常が書いてあるだけ、といえばそうなんだけど、子どもたちとの何気ない会話に人柄の良さを感じる。高校生の息子くんも、中学生の娘ちゃんも、お母さんである古賀さんと適度に仲良しで、素敵なご家庭。
たぶん、こういう、なんでもないようなことが幸せなんだと思う。
THE虎舞竜のロードがリフレインする。
なんでもないような日常って、何でもなさすぎてホントに忘れる。でも、「昨日なにしたっけ?」と日記を開いて思い出して書こうとするとき、自分がたしかに生きていたことを実感する。なんだー、案外いいこともあったじゃんーって思う。私も日記を続けている人として、「うんうん、そうですよね!」とひとりで相槌をうち、古賀さんとお友達になれたらめっちゃうれしい!と思った。
数ページ読んで「人畜無害」という四字熟語が思い浮かんでしまって、温厚そうなお人柄に対してその四字熟語は…あまりにも失礼だし!いやいや、絶対もっといい表現があるはず!と思い直した。
温厚そうでー、真面目そうでー…。
あぁ、「温厚篤実」でいいのかも。
ひとつ学習した。
ミールキットやグミのこと。
買ってみたいし、食べてみたい。
ブログやインスタ、Xを普段見ない私としては、世間で何が流行っているのかもよく知らない。たまには見てもおもしろいんだろうな、と思った。
古賀さんの仕事を進める表現として、「もりもり片付ける」とか「ぐりぐり進める」というオノマトペも気に入った。
なんでもない日常の、やったことをただ書くだけで、日記って成立する。それでちゃんと何かを続けているような達成感を自分に与えられる。なんともお得。なんともめでたい。
「日記、続かないんだよなぁー」という人は、この本を読むと続けられそうな気持ちになるかもしれない。
私は3年連用日記を使い始めて、気づけば3冊目。毎朝5〜10分程度、「昨日なにしたっけ?」を思い出しながら、ざっと書いている。
古賀さんのこの本を読むまでは、寝坊したら「仕方ない明日書くか…」と諦めていた。しかし、2日も経つとホントに何をしたのか忘れる。仕事の手帳を見れば、やった作業を思い出すことはできる。でも、それだと楽しいことは書けない…。なので、できるだけ翌朝には書くようにした。
奥野宣之の本を読んで、去年の11月は日記ではなくてノートにメモするのもやってみたけど、ノートも日記もどちらも書く時間は取れなくて、ノートに書いたら日記は真っ白。そんな日々が溜まってしまって、空白のページがなんとももったいなくて、ションボリしてしまった。よりによって、3年連用日記の3冊目の初年度。ずっと真っ白なのが今年と、来年も続く。今からでもノートを見ながら何か書こうと思っているくらいだ。
思いつくままに「あれが嫌だった」「これに腹が立った」と書きがちな私の日記。ウェブで公開前提としている古賀さんの日記とは違って、誰にも見られたくない代物である。
読み返して悲しい思いになることは、日記に書かずにノートにしようと思った。そうすれば3年間引きずらなくて済む。
[感じなくても書くことはいくらでもある]
そうだよね、と思う。感情を無理矢理揺さぶらなくても、書くことはいくらでもある。何をやったかだけでも、昨日私はたしかに生きてた。それでいいよねって思うのは、私も少し歳を取ったからかも。
この本は、結婚記念日にどこに行きたいか夫に聞かれ、ちょうど『正解のない雑談』という本を読んでいたときで、行ってみたい本屋さんが載っていたのでそこをリクエストし、その本屋さんの入口に積まれていて、興味を持った。
この本に出てきたいくつかの日記本も、巻末に載っている晶文社の本も、なかなかおもしろそうなものばかり。
なんでもないことなんだけど、細い糸でつながっているような事柄で、私の毎日も続いている。 -
Posted by ブクログ
日記についての価値観、どんな日記を作っているか、という内容。
日記をつけている人はこんな日記の書き方もあるという発見、日記を付けていない人も、書きたくなるような内容。
私自身も日記を付けており、その日にあった出来事をただズラズラと書き殴って感情の吐き出し場所のようにしている。
しかしこの本に書かれている「日記」というものはそういうものではなくて、日常を切り取った何気ない、書かなければ忘れてしまいそうな一瞬について書く、というもの。
2章3章では実際の日記も掲載されている。そこでは、私から見ると短編小説のようで、読んでいて細かな風景が思い浮かべられるものだった。こんな風に書くのは難しいな~とおもいつつ、自分の言葉で書き並べられた「日常を切り取った小さな出来事」を残せることは素敵で、私もできるようになりたいと思った。