古賀及子のレビュー一覧
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この方の本を読むのはこれが初めて。
日々の瞬間瞬間を淡々と語る日記なのだけれど、ときどき、「分かる!私はそういうことが言いたかったんだな」と思わされたし、微笑ましい瞬間もあり、読んでいてとても落ち着く作品だった。
『何がどうなっているのかよくわからないことが、あまりに多い。現代を生きるとは、謎を謎のまま受け取り続けることだと常々思う。』(本作から引用)
まず、(日常の中のおおよそ)5秒を切り取って細かに表すということ自体が斬新で、ともすれば当たり前のこと、いつものこととしてシュッと通り過ぎてしまいそうな場面を大切にできるからとても良い。
ネガティブなことを書いていないのも何かポリシーがあったのかなあ。
息子さんと娘さんのぽろっと放つ一言ひとことに唸らされることも多かった。このお母さんにしてこの子らありなのかも。
こんなに豊かに書き表せる自信は全くないけれど、自分も真似してやってみようかな5秒日記。たぶんめちゃくちゃ難しいと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日記を書くとは。
タイトルを見て何のことだろうと思ったが、冒頭を読んで納得した。日記を書こうとすれば、特にオンラインに書くのであればなおさら、うまく書こうとか面白く書こうとか、そういう気持ちが入ってくるだろう。それがうまくいくときもあるかもしれない。しかし現実よりも物語になってしまうとか、日記のために行動するとかになるとよくない。著者はその日に生きたことを書く。感想ではなく出来事を書く。それがとてもすっと入ってくる。著者と息子さんと娘さんの日常。公開される日記なので言葉や表現は工夫されているだろう。キャッチーなフレーズがあちらこちらにある。けれど書かれていることは自然体。とてもよかった。 -
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
自分の意見を持てる人になりたいと思っている。落ち着いた表紙に惹かれ、著者の意思決定や考え方に興味を持った。
本書を通じて、さまざまなテーマに対する著者の考え方や意思決定を楽しみたい。
【質問】
Q1 共感できる考え方は?
Q2 自分にはない新しい考え方は?
Q3 著者が意思決定において大切にしていることは?
【本書の答え】
A1
・喫茶店の軽食の「軽」が好き。店で食べるトーストは行動として贅沢。
・シェアサイクルや電動キックボードに憧れがある。利用すると非日常感を味わえるだろう。
A2
・電車では、一度座ったら、より良い席が空いても移動しない。貪欲に見える気がするから。
・行事は子どもの頃や子どもができると自然にやってくる。しかし、子育てが終わると、自分から行事に向かわなければやってこない。
A3
自分の考え方は、生来の性質、身体の変化、環境によって、その主義に成る。
【本の概要】
本書は、著者が日々の選択で信じてきた意思決定を振り返るエッセイ集。
著者は40代半ばのエッセイスト・古賀及子さん。
・何と何で迷い、どのように納得してるかの短編集。
・自分の納得を言葉にすることで、暮らしへの理解が深まり、暮らしを信じられるようになる。
《共感》
・ビールに詳しくなればもっと美味しく飲めると思うが、覚えようとしても忘れてしまう。
・絶対に押さえておきたい行事は節分。恵方巻きが好きだから。
・ジェラートを食べるようになって、アイスはコーンよりカップ派に。
《新しい視点》
・朝はパン派。好きよりも、準備が楽だから行き着いた。
・少食になることで、思考や価値観も変化する。
・ビールがやむ。毎日飲まなくてもいいと気づく。
【感想】
・エッセイが好きになった。著者の考え方に共感したり、自分にはない視点に出会えたり、ぼんやり感じていたことを言語化してもらえたりする面白さがあると感じた。
・40代女性である著者は、少食になったことや体力の変化などにより考え方が変化する。自分も将来そのような変化を経験するのかなと思った。
先を生きる人の価値観を予習してる感覚で読めた。
・「面目躍如」という言葉が印象に残った。
本来の自分らしさや強みを十分に発揮するという意味を知り、自分もそんな人になりたい。
【実践すること】
・自分の意思決定の理由を言語化する。
・さまざまな著者のエッセイを読み、多様な価値観や考え方に触れる。
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「あなたの好きな食べ物はなんですか?」
人に聞かれたときに答える自分のベストな「好きな食べ物」はなんだろう。
答えを見つけたいと思った著者が、様々な角度から「好きな食べ物」について真剣に考えていくエッセイ。
著者の古賀さんが「好きな食べ物」についてあらゆる視点から1つ1つ真剣に検討していく様子に、最初はそこまでして1つに決めなくても、と疑問を感じた。
けれども読み終えてみると、これは単に質問に答えることによる自己紹介、という話ではなくて、自分自身の行動や他者とのコミュニケーションを広げるための準備であり、決意であるのだと思えた。
そして最初に感じた疑問について改めて考えてみると、自分は「好きな食べ物はなんですか?」と聞かれた場合、その時の状況や相手によって答えは変わると思っていることに気づいた。だからこそ、質問に対する答えは1つでなくて良いのではないかと。
大人数いて目立ちたくないときや慣れない関係性であれば王道のものを言うだろうし、場を和ませたいときや相手と関係性を築いていきたいと思えば、話を広げられるこだわりのあるものや変わったものを挙げると思う。
自分がリラックスしているときや気心知れた相手なら、背伸びせず子どもっぽいものを挙げるかもしれない。
夏に聞かれたときと冬に聞かれたとき。
季節によって変わる可能性だってある…。
こんな風に考えてみると、自分でも思った以上に「好きな食べ物」について考えられるんだ、と驚きがあった。
「好きな食べ物」というテーマが奥深いものであり、自分自身を知ることや他者とのコミュニケーションにも大きく関係する話であるということを実感する。
また、著者の古賀さんが触れているような、自分の好きな食べ物を宣言していることで周りの人たちから情報やお土産が集まってくるという話は自分にもあるなと思った。
自分の好きなもののことを覚えていてアクションを起こしてくれる人がいる。
改めて、そんな人たちが周りにいることの温かさとありがたさも感じた。
自分も改めて「好きな食べ物は?」という問いに対する答えについて考え、周りの人たちの好きな食べ物についても興味を持って聞いていきたいと思った。 -
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日常のあるあるが満載。わかる!うちも〜!のエピソードがたくさんあって、楽しく読みました。当然影響されて5秒日記書き始めたけれど、あれ、なんか違う。全然言いたいことが収まらない。さすが作家さんの表現力は違う。だから一冊の本になるんだとあらためて分かる。些細な気持ちの揺らぎとか、子どもへの眼差しとかをあんなふうに的確に書けたらいいな。そして、人間的にできた方なのか、愚痴っぽいことは書かないようにしているのか、ネガティブな内容がないのがよい。鳩サブレのくだり、私は山賊以下だと軽く凹んだ(大きい方を渡すのをいつも迷う笑)。あと、お子さん2人の気付きや発言が時に味があって時に賢くて、日々の会話が豊かなんだろうと想像しました。
日常の些細だけど覚えておきたい気持ちを残すのには5秒日記いいかもです。めげずに続けようかな…だけど、今の力量だとただただしょうもない人生の記録になりそうだな。 -
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ネタバレ「好きな食べ物はなんですか?」
その問いにいつも悩んでいた私。
無限にある好きな食べ物の中から1つを決めるのが苦手だった。
こんな単純な質問に悩んでるのは私だけじゃないのか!と私の脳内をタイトルにしたような本でつい手に取っていた。
チョコもスコーンも好きだけど、なんか可愛すぎる?
海老も好きだけど、我が家で海老好きと言ったら妹だしなぁ...
ぐるぐると自問自答しつつ、咄嗟に「じゃがいも」と答えていた。それからずっと「じゃがいも好き」の私になった。
だけど、本当に1番好きなのか?食材で答えるのどうなんだ?
このエッセイを読んで改めて考えてみたけど、じゃがいもに変わる好きな食べ物を見つけられなかった。
よくよく考えたが、純粋に好きな食べ物が知りたくて聞いてるより、どちらかというとコミュニケーションのためにこの話題を出していることがほとんど。
作者は好きな食べ物を決めて宣言していたが、私には決まらない。だったら決まらないことを逆手に取ってこの質問自体をネタにしようと決めた。
「好きな食べ物なんですか?って質問難しくないですか?」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「一日のあらましをまとめるのではなく、ある5秒にぎゅっと注目する。200字かけてみっちり書く」という日記。
1日の記述は短いけれど、くすりとしてしまうようなちょっとした出来事や家族とのやりとりが記録されている。これが面白くて、1ページごとに確かに…と思ったりなるほど…と思ったり、驚きがあったりする。やっぱり私にはこの著者の本はエッセイより日記が面白い。
今回読んでいて気づいたが、この人の日記には嫌なこと、辛いことが全然書いていない。いつもちょっと面白いことばかりだ。たぶんマイナスな感情や出来事は記録して残しておきたくないんだろう。鬱々とした日記も嫌いじゃないけど、こういう忘れがちな日々の気付きや面白かったこと、笑ったことだけをたんたんと書き連ねていく著者の職人的な姿勢は好きだ。
寝たはずの息子が急に部屋から出てきて面白い短歌を共有してくる話と、洗濯ばさみが手のひらで壊れ、破壊の悲惨さがないと評している日の日記がなんだか良かった。どの日も良いんだけど。 -
Posted by ブクログ
もう少し日記に関する書き方等の説明が多いと思っていたが、それは最初の数ページのみで、あとは実際の日記の例が積み重なる展開であった。
ただ、それぞれの日記を読んでいくと、日常にふと感じる小さなあるあるや、言葉にできない感覚が明確に言語化されており、気持ちがよかった。また、こんな表現があるのか!と気づくことも多い。
これは、最初の説明にもあるように、日々思ったことや感じたことをその場でメモし、それを日記に落とし込むことが習慣化されているからだと思う。習慣化されているからこそ、あらゆる語彙を用いた表現も可能なのだと思う。
そして、日記を書くにあたっての秘訣は本作にもあるように、日記として書こうと思って書かないこと。そうしてしまうと現実に起こったことや感じたことがあまりにも創作化され、現実から乖離してしまう。あくまでメモしておいたことを基に創作を意識せずに書いていくことが秘訣ということだった。