長谷川晶一のレビュー一覧
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日ハムのエースだってガンちゃんこと岩本勉。高卒で即ドラフト2位指名され入団のだが、実は阪南大高では大阪府大会直前に2年生の暴力事件で予選出場を辞退。大学、社会人野球入りもかなわず岩本を除き同級生19名は野球を辞めている。
本書では、岩本勉を始め同級生たちが突然終わった高校野球をその後の人生でどのように消化して、人生を過ごしていったかを追っていく。
野球自体が嫌だったもの、岩本の活躍に希望を託すもの、どうしても筆者に会ってくれない5名。それぞれの人生。
過去の古傷に迫ることに筆者は抵抗も感じる。その部分も含め筆者が消化しきれない大きなテーマ。筆者の正直なこころの揺れ動きも悪くない。取材を通じて世代も近い筆者も同様に人生を振り返り肯定していく。
非常に重いテーマの中、終始同級生の深い絆が素晴らしく思える。
あの明るい基エースとその同級生たちの大きなドラマを描いた傑作ノンフィクション。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春といえば、部活動!
この本は、大阪偕星学園のキムチ部の発足から活動と成長の記録が書かれています。
高校の食品関係の成果を書いた本としては、
『さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち』という本があって、福井県立若狭高校の生徒と先生が、旧・小浜水産高校から継続して困難を乗り越え、JAXAの正式認証を勝ち得て、宇宙食としてのさば缶を開発した熱いお話があります。
でも、この大阪偕星学園のキムチ部の本は、学科ではなく、学校から承認を得ている純粋に部活動としてのお話です。
全国で唯一の存在であるキムチ部は、同学園の起死回生の切り札として2022年4月に発足しました。
そして、創部1年で「漬物グランプリ2023 学生部門」で、グランプリを獲得するのでした。
この大会には、オリジナルのキムチを出品することになっており、その開発には、顧問の先生・学園の専務理事をはじめとする、学校を挙げての支援体制がありました。
生徒たちは、「自分の頭で考えること」と「自分の考えには価値があるのだと知ること」を指針に、数々の課題をクリアしていきます。
コミュニケーション、試行錯誤、スーパー店頭での実演販売。
キムチを通して、成長する生徒たちが証明したのは、「人は変われる」「無限の可能性がある」ということでした。
それが、グランプリという形に結びついたのです。
青春のすべてをキムチに賭けるキムチ部員たちの記録。
元気が湧いてくる一冊です!
手にする機会がありましたら、ぜひ、ご賞味ください。 -
Posted by ブクログ
私観ながらプロ野球80年以上の歴史をコンパクトにまとめた作品。筆者のこの労力はなかなか読者に伝わらないように思う。これは力作です!
巨人ファンの自分にはスワローズに偏りすぎでは?と思いつつ、良くここまでの分量に抑えて1冊にまとめたと思う、良く出来た一冊。
筆者の長谷川晶一さん、ほぼほぼ同世代、同じように(ライバル校ですが)学生時代を過ごし、Gやヤクルトを応援、スタンドは違えどもどこかで必ず同じスタジアムの空気を吸ってたと思う。
なので、かなり身びいき的に本書を熟読。
局アナとの関係なども詳述。この労力はなかなかのものだったと思う。
筆者にはあのヤクルトVS西武の伝説の日本シリーズを描いた「詰むや詰まざるや」など硬派な力作も多い。
Twitter情報ではまだまだ力作を執筆者中の模様。次回以降の作品も楽しみです。