あらすじ
野村はあれだけの大監督でありながら、中学野球でも指揮を執った異色の経歴を持つ。
その名を「港東ムース」という。そして、このチームは途轍もなく強かった。
未だ破られていない伝説の全国4連覇。その裏には、野村と少年たちの濃密な日々があった。
さらに、このチームには古田敦也よりも先に野村の薫陶を受けた一人の捕手がいた。
野村と「0番弟子」の知られざる物語。
[目次]
序章 飾られなかったユニフォーム
第一章 野村克也の下に集いし少年たち
第二章 「ID野球」を少年たちに
第三章 少年たちに伝授する「野村の教え」
第四章 野村克也の胴上げ
第五章 日本野球、世界の頂点に
第六章 「野村監督は、僕のお父さんのような人です」
第七章 スワローズ2連覇、ムース4連覇!
第八章 港東ムース、無念の消滅─
終章 港東ムースが遺したもの
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
古田敦也の兄弟子がいた…というと少々大袈裟だろうか。名将野村克也がスワローズ監督に就任する前、少年野球チームの監督を務めていた時代、少年たちひたむきに野球に情熱をそそぐ物語だ。なかでも一人の少年にスポットが当たるのだが、彼の生い立ちは野村克也と重なり、奇しくも野村と同じ捕手となり指導をうけ成長していく。彼がその後どういう人生を歩むのかぜひ読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
そうなのか…。『砂まみれの名将』と同じ頃に発売予定だったんだ。送られてきたそれを読んで内容も変えたと。中学野球の監督…。監督としての原点ここにあり。こちらもなかなか面白い!世代的にこの中学生が自分と重なるからなのかもしれない。
Posted by ブクログ
「名将前夜」この本を一言で表すとしたら、これ以上にぴったりはまる言葉は他にないのだろう。
今まだ知らなかった野村克也監督と、たくさん出会えた。出会えてよかった。
著者の長谷川昌一さんが、この本を出版するまでの経緯を知ることで、一層感謝の気持ちが強まった。
Posted by ブクログ
ヤクルトの監督になる直前の野村克也。中学生の野球チーム「港東ムース」の監督を務めていた。後のID野球の原点とも言える采配の数々。中学生に対する指導が成果を挙げている。
野球の原点は少年野球にあるという。名将野村克也の采配の原点を子供たちの視点から再現したノンフィクション。
ライバルチームのエース井端を堀越高校に紹介する際、高校では内野手をやりなさいと助言したという慧眼が素晴らしい。