長谷川晶一のレビュー一覧

  • 再起――東京ヤクルトスワローズ~傘の花咲く、新たな夜明け~

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    ノンフィクションライターの著者がファンであるヤクルトスワローズが17年の96敗という歴史的大敗からリーグ2位という躍進と遂げる18年シーズンについて文春オンラインで掲載されたコラムや選手、コーチの関係者インタビューを書いた著者のヤクルト愛に溢れた一冊。

    交流戦の勝率1位や二位通過でのCS出場など前年の成績を吹き飛ばす快進撃を起こしたスワローズの戦いの記録が詰まっており、チームの起爆剤となった青木選手や表紙に掲載されている上田剛史選手やリーグの終盤に活躍した原樹理投手など18年のヤクルトスワローズの戦いを通してキーマンとなった選手や試合に迫り、野球の魅力を余すところなく感じることができました。

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    2019年08月26日
  • 再起――東京ヤクルトスワローズ~傘の花咲く、新たな夜明け~

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    歴史的大敗96敗からの再起、2018年の大逆襲が一冊にまとまった本。
    ロングインタビューはもちろんのこと、真夏の太陽のような投手と例えた由則のコラムが一番刺さりました。由則愛炸裂です。
    新しい夏に期待!!!

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    2019年04月20日
  • 幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生

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    ネタバレ

     スワローズのエースは、なぜかコンスタントに活躍できない。近年では、石川くらいか例外は。
     普通が、伊藤の「らしさ」か。

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    2019年02月17日
  • 最弱球団 高橋ユニオンズ青春記

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    ネタバレ

    1950年代のプロ野球パリーグに3年間だけ存在した高橋ユニオンズについて書かれたノンフィクション。
    球団の成り立ちから解散までいろいろな思惑に振り回されたことがよくわかる内容だった。

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    2015年09月20日
  • 夏を赦す

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    北海道日本ハムファイターズの元エース、岩本勉さんの高校時代を描いた作品。
    現役時代から明るいキャラで、現在は人気解説者の岩本氏だが、実は後輩が起こした不祥事により、甲子園出場の夢を絶たれていたのだった。

    今回の書籍化にあたり岩本氏が出した要望は、当時のチームメイト全員を取材して欲しい、という事だったらしい。残念ながら数名とは連絡がつかなかったようだが、岩本氏のご両親や、日本ハムの元スカウトも含め、多くの人々が当時の様子を語っている。

    強豪校だったが甲子園出場の実績がないために、結局チームからプロ入りしたのは岩本氏だた一人だけだったそうだ。著者の長谷川氏が取材を進めるうちに、元チームメイトの

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    2014年07月02日
  • 夏を赦す

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    私と同じ年の元ファイターズ岩本投手がいた大阪の阪南大高の不祥事による出場辞退。当時を思い出すと胸が苦しくなった。

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    2014年02月23日
  • 夏を赦す

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    インタビューで「まいど!」のキャッチフレーズで有名だった日本ハムファイターズの岩本投手。実は彼が高校3年時の夏の大阪大会を野球部の不祥事で出場辞退という経験をしていたことはあまり知られていません。その「事件」をめぐって当時のチームメイト、監督などへの詳細な取材を基にしたノンフィクション。「事件」そのものよりも、文字通り全てを賭けていた野球の集大成とも言える高校3年の夏の大会に出場すら叶わないという理不尽な経験を、現在40歳を少し越えたチームメイト達がそれぞれに消化し、自分の人生に位置づけて「今」を生きている様子が胸に響きました。当事者のメンバーがちょうど私とほぼ同じ年齢であったり、大阪を舞台に

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    2013年11月20日
  • 夏を赦す

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    タイトルが泣かせる。。。
    1989年夏、後輩Kが起こした暴力事件で阪南大高野球部は大阪府大会出場を辞退する。
    「あの夏」から四半世紀を経て、当時の部員たちは巨大な理不尽を消化し、いまを生きている。プロ入りして成功を収めたエース岩本勉のみならず、野球を捨ててしまった面々も。そして、あの出来事を、Kを赦すに至る彼らの人間模様の描写があまりに熱く、心にしみる。

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    2013年10月30日
  • ダンス・ラブ・グランプリ 県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録

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    神奈川県立厚木高校という県下有数の進学校、しかも公立の高校生が未経験から強豪のチアダンス部に入り、2年間で全米制覇に至るまでの軌跡を描いたノンフィクション。

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    「頑張れば夢は叶うんだよ♪」
    23名の少女が「二年間」という限られた時間、全力で、決して休むことなく手を抜くことなくつかんだシンプルな事実。

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    集団で何か一つのことを成し遂げる事。高校生だからこそ、一生懸命だし、喧嘩もするし、泣いたり笑ったり、自己陶酔をして何にも考えずに突っ走れるんだと思う。
    社会人になってからは決して出来ないであろう「青春」が本当にまぶしいです。

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    2009年10月04日
  • 大阪偕星学園キムチ部 素人高校生が漬物で全国制覇した成長の記録

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    不登校児が教師の熱意ある指導の元に大人になる話。
    ドキュメンタリーとしてはちょっと構成が下手すぎる気がする。

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    2025年05月05日
  • プロ野球12球団ファンクラブ全部に20年間入会してみた!

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    のんびりと、気の向くままに読み切った。
    どこからでも読める、プロ野球をこんなふうに楽しむこともできるってことを、教えてくれた本。

    余談だが、僕もFCに申し込んでしまった。

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    2024年11月30日
  • 基本は、真っ直ぐ ―― 石川雅規42歳の肖像

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    東京ヤクルトスワローズの投手で今季現役最年長選手となる石川雅規投手の2021年と2022年の自身の選手生活を本人のインタビューも交えながら振り返った一冊。

    チームが2年連続のリーグ連覇を果たした中、150キロ代の速球中心となった球界において小さい体で130キロ代のボールを巧みに操り打者を翻弄するピッチングと歳を重ねても飽くなき探究心を持ち続けている姿は読んでいて凄いなと感心しました。
    そして、自身初となる開幕2軍スタートや投げ抹消を経験する中で苦難の始まりとなったシーズンで20年連続勝利記録や500試合登板、日本シリーズ初勝利を飾った21年シーズン、そしてシリーズ連覇を狙った翌年は3000イ

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    2023年05月13日
  • 基本は、真っ直ぐ ―― 石川雅規42歳の肖像

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    こんなに遅い真っ直ぐで魅せる人はいない。
    こんなに謙虚で真っ直ぐ生きる人はいない。
    球界最年長投手が日々もがきつつ、日々闘い続けた2年間に密着――。
    41歳となり42歳になった石川雅規投手の2年間に密着したドキュメント。2021年から2022年。もがき、あがいて、挑み続けて、東京ヤクルトスワローズの2年連続優勝に貢献した石川投手の奮闘を、ノンフィクション作家の著者が克明に綴る。

    著者の本は、前に何冊か読んでいるが、現役選手のルポなので、やや物足りなく感じた。

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    2023年04月23日
  • 中野ブロードウェイ物語

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    中野ブロードウェイにこんな歴史があったとはつゆ知らず。25年ほど前に中野が”最寄駅”になった時に初めて足を踏み入れ、今も中央線沿線住民として時々訪れているものの、ここまでいろいろな逸話や課題があるとは。。年々、まんだらけが繁殖したことや、最近は時計屋さんの進出が目立つことは肌感としてわかるが、上層階はレジデンシャルマンションだったなんて。灯台下暗し。

    大槻ケンヂと並んでしょこたんの遭遇率が高い、という話にもびっくり。そうなのか!

    今度いったら「デイリーチコ」のソフトクリームを食べてみよう。

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    2022年06月16日
  • 夏を赦す

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    長谷川さんと岩本さんの名前だけで読み始めたものの、気づくとのめり込んでいた。完全にすっきりするものではないけれど、間違いなく面白い。
    ただ、本筋と関係のない脱線は確かに多かったかなぁ。

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    2022年05月17日
  • 夏を赦す

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    筆者の感情が多く感じる文面が多かった。

    この話題はタブーだと思っていて、敢えてどのメディアも触れていなかったのかと思えばそうでもなかった。

    岩本さんはドラフトに指名されたのはこの不祥事で良くも悪くも評価されることごがなかったからなのかと思った。

    廃版だけに手に入れるのは難しかった。もう一度読むかと言われると、即答できない。

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    2021年04月17日
  • プロ野球バカ本 まったく役に立たないブックレビュー!

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    「空手バカ一代」のことをずっと「空手家のバカな一代記」だと思っていましたが、正解は「空手バカの一代記」でした。でも本書は「野球バカの本」ではなく、「野球のバカ本」なのであります。本屋さんで一定のスペースを取り続ける野球本、選手や監督の栄枯盛衰と共に次々と生まれ、どんどん消えていく野球をテーマにした本の中で今となってはバカバカしいけど、そのバカバカしさに愛おしさを感じる本を「バカ本」としてレビューするネット企画から生まれた本です。数多ある「バカ本」をレジェンドバカ本、夫婦バカ本、助っ人バカ本、若気のバカ本、読売バカ本、ウンチクバカ本、毒舌バカ本、ノムさんバカ本、長谷川バカ本に分けて紹介。これだけ

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    2019年03月17日
  • 夏を赦す

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    話の筋と少し離れるけど、やはり同じ夢に向かっているようでも個々で温度差はあるんだな。
    自分の学生時代の部活を思いだし、ちょっとホッとした。
    著者の丁寧な取材ぶりや、岩本さんの気遣いに好感をもった。
    先輩たちが赦せたのは、事件後の人生を真剣に生きてきたからなんだろうな。
    最後、著者が何度か後輩に接触しようと試みたのはちょっとしつこいと思ったが、相手のことはお構い無くズカズカと踏み込んでいく人もいることを考えると、著者の優しさを感じた。

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    2016年09月21日
  • イチローのバットがなくなる日 「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ

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    「アオダモ」って植物の名前だったのか・・・
    というぐらい何も知らない私が、
    なぜこんな本を読んでいるのかというと、
    仕事のためです。

    でも、ちょっと思ったのと違ったかなぁ。

    でもでも、職人さんの心意気には感動。
    どんな道のプロでもすごい人には共通点がある。
    自分の仕事への誇り。
    言い訳をしない潔さ。
    ひとつのことをし続ける情熱。
    そんなバット作りに携わる職人さんたちの心意気のうえに、
    イチローさんをはじめとする野球人たちの偉業がある。

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    2011年01月05日
  • イチローのバットがなくなる日 「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ

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    彼のバットは北海道日高地方のアオダモの木。落合も松井もプロ野球選手はアオダモのバットを好んだ。しかしアオダモを取り巻く環境は急速に悪化。あと数年でアオダモバットはなくなるかもしれない。

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    2010年12月14日