阿部知二のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの冒険【阿部知二訳】

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    シャーロック・ホームズという魔法の様な言葉の羅列が掻き立てる古き良き時代への郷愁。勿論それは19世紀のロンドンではなく、自分の少年時代へ向けられたものだ。
     ほんとこれがシェリントン・ホームズだったらダメだったと思うよ、マジで。

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    2009年10月04日
  • 世界最終戦争の夢

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    古さを感じない。
    盲目の国・アルマゲドンの夢が面白かった。
    戦争って現代から遠いものだと思ってたけど、あの主人公の夢の中に自分もスッと入っていけた。
    人間の考えることや本質・尊厳はずっと変わらないんだよな〜…

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    2024年04月10日
  • P+D BOOKS 冬の宿

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    ネタバレ

    戦前のベストセラーらしい.どこかで書評を目にして,読んでみた.
    主人公は裕福な生まれの大学生であるが,ひょんなことから地方の名家出身で今は落ちぶれた霧島家の2階に下宿することとなる.この家の主人は絵に描いたようなダメ男で(ディケンズに出てきそう),内職で家庭を支えるその妻はキリスト教への信仰に救いを求めている.
    この霧島家にある一冬の間下宿したことを「冬の宿」というタイトルで綴っているのだが,モラトリアムでだらだら暮らしている主人公が最後に世間に復帰し,一方,霧島家はさらに転落して,両者が別れを告げるまでを描いている.まことに昭和的な小説だった.
    おまけ的に収録されていた短編「アルト・ハイテル

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    2022年12月31日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【阿部知二訳】

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    「ホームズ」シリーズの第二短編集『回想のシャーロックホームズ』を読みました。

    先日、第三短編集の『シャーロック・ホームズの帰還』を新潮社版で読んだ際、全編が収録されておらず、悔しい思いをしたので、今回は創元社版をセレクト。

    この間は長編の『緋色の研究』を読んだのですが、「ホームズ」シリーズって、長編も悪くはないですが、短編の方がキレがあってイイですね。

    収録されているのは以下の11編。
    1 銀星号事件 (Silver Blaze)
    2 黄色い顔 (The Yellow Face)
    3 株式仲買店員 (The Stockbroker's Clerk)
    4 グロリア・スコット号 (

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    2022年03月22日
  • 世界最終戦争の夢

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    10代の頃に一度読んだ記憶がある古典中の古典、復刊されたので久しぶりに手に取りました。作品内容はすっかり忘れてるんですけど、独特の和訳タイトルが今でもはっきり印象に残っています。「めずらしい蘭の花が咲く」とか「故エルヴシャム氏の物語」とか。なんと19世紀に発表された作品も収録されています。

    今読むと、さすがに古いです。古いですが、そう思うのは主に訳文の古臭さが原因と思われ、描かれているSFとしてのアイディア、展開、そして何よりも情景描写の鮮やかさは、十分に通読に耐えうる骨太さを保ちえています。SFとしてはもちろんのこと、ひとえに「物語」としての完成度が高いのだと思います。
    古典落語「一眼国」

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    2021年04月26日
  • バスカヴィル家の犬【阿部知二訳】

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    非常に有名なホームズですが、読んだのは初めて(のはず)。
    今の小説だと、犬に見せかけて実際は人がやっていた!とかなりそうですが、実行犯はホントに犬でした。まあ、コントロールしていたのは人ですが。
    最近こういったミステリとか読めてなかったような気がするので新鮮な気持ちで楽しめました。

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    2020年07月12日
  • バスカヴィル家の犬【阿部知二訳】

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    「21世紀版奇想天外」の有栖川有栖を読むに至り、記憶が朧になってたのでご本家を再読。
    ホームズは児童版やら映画化やらオマージュだったり、パロディだったり色々出てる分だけ、記憶がごっちゃになってる…(-_-;)

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    2017年11月07日
  • シャーロック・ホームズの生還【阿部知二訳】

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     ホームズといったらジェレミー・ブレットだよね、とか云おうと思ったけど最近のホームズはスマホ使ったりするらしいね。穴井戸女史のせいで読み直してみたら、ちょっとドラマが見たくなりました。
     やっぱり面白いな、というひと言。本当に、そこらの2時間ドラマとか探偵小説とかで所謂使い古されている手法や、展開や、動機を、19世紀の後半にほとんど網羅しているなんて。

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    2014年02月19日
  • 四人の署名【阿部知二訳】

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    小学生の時両親に買ってもらいました。その時はただひたすら読むだけだったけど、久しぶりに引っ張り出してみたら自分の受け止め方が全く違っていて驚いた!推理小説は書かれた時代を如実に反映します。ホームズもしかり。植民地時代がなければこの作品は成立しなかったでしょう。舞台設定から登場人物まで、全てに当時を探るヒントが隠れています。ホームズと一緒に謎解きしながら、私も19世紀の人々の思考の迷路を冒険しました。

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    2012年11月06日
  • タイム・マシン

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    優雅で無能な地上人と、暗い地下で労働に従事する食人鬼に人類が分化した八十万年後の世界。
    この作品がなかったら「ディストピアを通した文明批判」というSFのテンプレは生まれなかったのかもしれない。
    この革新性はすごい。

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    2012年05月02日
  • 四人の署名【阿部知二訳】

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    コナン・ドイル2冊目。前作は登場も兼ねた序章という感じだったが、今作では本来のホームズやワトソンの魅力が大いに感じられます。

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    2011年06月26日
  • タイム・マシン

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     失っても二度と戻らぬ時間。それを科学の進歩で取り戻すことが出来たなら…そんな思いから生まれたのではないかと考えてしまう。それはきっと、誰しもが持つ希望なのだろう。
     
     タイムマシンという定義を作り出した記念すべき作品。その後あたまに現れるSF作品を楽しむためにも、是非一読すべきかと。
     まだ、時間を旅することのパラドクスそのものも思いつかない黎明期。素直な気持ちで楽しんでください。

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    2017年08月16日
  • タイム・マシン

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    やはりちょと古い感じはするが、おもしろい。
    「タイムマシン」とかはもうちょと読んでいたいと思わせる。

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    2010年11月17日
  • シャーロック・ホームズの冒険【阿部知二訳】

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    結局はここに始まり、ここに還ると言う作品じゃないかと。
    全てのミステリの原点は、ここにあると言っても良いかもしれません。
    中学の頃に貪るように読み、大人になってもまだ読みます。
    犯人とかわかってるのに。

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    2010年02月26日
  • シャーロック・ホームズの生還【阿部知二訳】

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    『最後の事件』でモリアーティ教授と滝壷に落ち生死不明となったホームズは、全世界の読者の要望にこたえて、「空家事件」で奇蹟の復活。わーい!ホームズは短編のほうが良かったりする。おすすめは「踊る人形」!
    ▼空家事件▼ノーウッドの建築業者▼踊る人形▼あやしい自転車乗り▼プライオリ・スクール▼ブラック・ピーター▼恐王ミルヴァートン▼六つのナポレオン胸像▼三人の学生▼金ぶちの鼻眼鏡▼スリー・クォーター失踪事件▼僧房荘園▼第二の血痕

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    2012年10月02日
  • バスカヴィル家の犬【阿部知二訳】

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    シャーロックホームズのお話は多分いつだったかどこかで読んだり観たりしているはずなのですが改めてきちんと読んでも面白い。これはやっぱりホームズと言うキャラクターと読者の視点に近いワトソン博士のコンビが上手くかみ合ってるからなんだろうなあ〜なんて思いながら読みました。面白かったです。

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    2009年10月07日
  • シャーロック・ホームズの冒険【阿部知二訳】

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    時々読み返したくなるシャーロックホームズです。この間古本屋で購入。何度も読んだ作品もあり、全然記憶にない作品もありで楽しかったです。
    それにしてもシャーロックホームズと言うと昔NHKで放映されていたBBC版の番組を思い出します。あの物悲しいヴァイオリンの音と馬車の走り去る音のオープニング。ホームズもワトソン君もどうしてもあの役者さんの顔が浮かんでしまいます。また見たいものです…

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    2009年10月07日
  • 世界最終戦争の夢

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    「めずらしい蘭の花が咲く」「海からの襲撃者」がおもしろかった。きっちりとオチがつかないものが多いのがいい

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    2009年10月04日
  • 緋色の研究【阿部知二訳】

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    ★3.4
    ここからすべてが始まった。ホームズとワトソン、あの名コンビの出会いが描かれる、記念すべき“最初の一冊”。


    名探偵コナンはマーケティングが上手いよなーとつくづく思う。30年前くらいからあって、未だ最前線とは恐れ入る。
    そんなマーケティングにやられて手に取った本書。(ちがう)

    事件そのものは殺人ミステリなのだが、やたらと“医学用語”や“足音の違いの分析”とかが飛び出してきて、ホームズという人間のヤバさが冒頭から容赦なく伝わってくる。ワトソンが読者の目線を代弁して「え、こいつ何者こわい」と戸惑ってくれるのが救い。
    これがあの"ベーカー街221B"か…

    そして中盤

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    2025年06月21日
  • シャーロック・ホームズの冒険【阿部知二訳】

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    イギリスの作家「アーサー・コナン・ドイル」の短篇ミステリ作品集『シャーロック・ホームズの冒険(原題:The Adventures of Sherlock)』を読みました。

    ここのところ、名探偵「シャーロック・ホームズ」関連の作品が続いていますが、本家本元の名探偵「シャーロック・ホームズ」シリーズは、2011年(平成23年)に読んだ『シャーロック・ホームズ傑作選』以来なので、ほぼ10年振りですね。

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    ミステリ史上最大にして最高の名探偵「シャーロック・ホームズ」の推理と活躍を、「ワトスン」が綴るシリーズ第1短編集。
    「ホームズ」の緻密な計画がひとり

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    2023年07月16日