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阿部知二訳がしっくりくる
シャーロック・ホームズシリーズ第一作目。ワトソン、ホームズはここから始まる。初めてこの本を手にしてから年に数回読み直す程好きな一冊。
ホームズやワトソンの人となり、警察との関係など後のシリーズの根底となるお話。
現在進行系の事件と犯人の回想、2部で構成されているが一度通読してしまえば現在進行系のストーリーだけ追って行った方がストレスなく読み進められる。
ホームズ本は多くの出版社から発売されていて、創元推理文庫も深町眞理子訳でリニューアルしたが、個人的には同文庫の阿部知二訳がしっくりくる。今からシリーズを読まれる方はサンプルで試し読みして自分に合った訳者を選ぶと心地良く読破できるでしょう。
Posted by ブクログ
★3.4
ここからすべてが始まった。ホームズとワトソン、あの名コンビの出会いが描かれる、記念すべき“最初の一冊”。
名探偵コナンはマーケティングが上手いよなーとつくづく思う。30年前くらいからあって、未だ最前線とは恐れ入る。
そんなマーケティングにやられて手に取った本書。(ちがう)
事件そのものは殺人ミステリなのだが、やたらと“医学用語”や“足音の違いの分析”とかが飛び出してきて、ホームズという人間のヤバさが冒頭から容赦なく伝わってくる。ワトソンが読者の目線を代弁して「え、こいつ何者こわい」と戸惑ってくれるのが救い。
これがあの"ベーカー街221B"か…
そして中盤からは一気に話が飛ぶ。コナンドイルの特徴なのかは知らないが、犯人の背景に本書の丸々半分を費やす。
場所も時代も、ロンドンからアメリカのユタ州へワープし、「これは何の話…?」となるが、この大胆な構成こそがクセになるところなのだろうか。
後のミステリーではなかなか見ない構造だ。
犯人の動機も、もはや道徳とか法律を超えてて、「これはこれでカッコよくないか…?」と思わせてくるあたり、名作たるゆえんか。
このときのホームズはまだ、少し青い。
…知らんけど。
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