【感想・ネタバレ】緋色の研究【阿部知二訳】のレビュー

あらすじ

空家で殺されていた謎の死体,その壁に血で書かれた“復讐”の文字。
この怪事件こそは、インドに従軍し負傷して帰国したワトスン医師が、名探偵の名も高いホームズと出会い、初めて手がけた、忘れがたい最初の事件であった。
とまどう警察を尻目に、快刀乱麻を断つがごときホームズのあざやかな推理は、過去にさかのぼって驚くべき真相に到達する。
名コンビ誕生のエピソードをご堪能あれ。

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阿部知二訳がしっくりくる

シャーロック・ホームズシリーズ第一作目。ワトソン、ホームズはここから始まる。初めてこの本を手にしてから年に数回読み直す程好きな一冊。

ホームズやワトソンの人となり、警察との関係など後のシリーズの根底となるお話。

現在進行系の事件と犯人の回想、2部で構成されているが一度通読してしまえば現在進行系のストーリーだけ追って行った方がストレスなく読み進められる。

ホームズ本は多くの出版社から発売されていて、創元推理文庫も深町眞理子訳でリニューアルしたが、個人的には同文庫の阿部知二訳がしっくりくる。今からシリーズを読まれる方はサンプルで試し読みして自分に合った訳者を選ぶと心地良く読破できるでしょう。



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2020年08月29日

Posted by ブクログ

延原氏訳のホームズが好きだったのですが、阿部氏訳のホームズもとても良かったです。引き込まれる文章に最後までワクワクしっぱなしでした。
些細な手がかりから本質を見抜くホームズの推理も痛快ですが、登場人物の人間模様や心情がとても細やかで心揺さぶられるところも見どころです。

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2018年05月26日

Posted by ブクログ

わざわざ説明するまでもないシャーロック・ホームズシリーズの第1作。
最初からホームズの推理に圧倒され、あっという間に事件が解決されていく。
途中に犯人の物語が挿入されているところが斬新。
ただ、訳に関してだが、ホームズがワトスンに丁寧語を使うことにはちょっと慣れない。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ホームズシリーズ第一作目かつ、ホームズとワトソンの出会いの作品。それまでホームズは“オールマイティーな紳士”のイメージがあったが、原作を読むと“自尊心の高い変わり者”感が否めない。でもなんら共通点のないワトソンとのコンビが、不思議な安定感をもたらしてくれる。因みに小生のシャーロック・ホームズ像はジェレミー・ブレット氏で定着している。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

「アフガニスタンからお帰りですか」「アフガニスタンへ行かれてたのですね」「アフガン軍人さんてわけだ」とにかく運命の出会いはここで。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

実家の本棚から発掘しました。(笑)
謎解きはもちろん醍醐味の一つですが
それだけにとどまらないのがいいです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

★3.4
ここからすべてが始まった。ホームズとワトソン、あの名コンビの出会いが描かれる、記念すべき“最初の一冊”。


名探偵コナンはマーケティングが上手いよなーとつくづく思う。30年前くらいからあって、未だ最前線とは恐れ入る。
そんなマーケティングにやられて手に取った本書。(ちがう)

事件そのものは殺人ミステリなのだが、やたらと“医学用語”や“足音の違いの分析”とかが飛び出してきて、ホームズという人間のヤバさが冒頭から容赦なく伝わってくる。ワトソンが読者の目線を代弁して「え、こいつ何者こわい」と戸惑ってくれるのが救い。
これがあの"ベーカー街221B"か…

そして中盤からは一気に話が飛ぶ。コナンドイルの特徴なのかは知らないが、犯人の背景に本書の丸々半分を費やす。
場所も時代も、ロンドンからアメリカのユタ州へワープし、「これは何の話…?」となるが、この大胆な構成こそがクセになるところなのだろうか。
後のミステリーではなかなか見ない構造だ。

犯人の動機も、もはや道徳とか法律を超えてて、「これはこれでカッコよくないか…?」と思わせてくるあたり、名作たるゆえんか。

このときのホームズはまだ、少し青い。
…知らんけど。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

すげえ!ドラマシャーロックの配役で再生される!面白い!

というのも、シャーロックホームズ初出演のこの本は、
人を描くことに注力していたとのこと(解説より)。通りで。

そしてぐいぐい引き込まれて、後半の構成に驚いて、でもやっぱり最後はホームズらしくて。
これは面白いなあ。他のシリーズも読んでみよう

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2012年12月29日

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