阿部知二のレビュー一覧
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現在のSFはH・G・ウェルズの恩恵を受けていると思うたびに、凄い作家だと感服してしてしまう。古典SFを愛読しているのは、SF発想の原点だからだ。ヘンリー・ジェイムズから純文学を書くように勧められても、自分の世界をつらぬいたというそうだ。異星人との闘いから、透明人間、タイムマシン等、一体どこから奇抜な発想を思いついたのだろう。世界で最初の本格SF小説だから、発想の熱いロマンを分かち合いたい。
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購入済み
阿部知二訳がしっくりくる
シャーロック・ホームズシリーズ第一作目。ワトソン、ホームズはここから始まる。初めてこの本を手にしてから年に数回読み直す程好きな一冊。
ホームズやワトソンの人となり、警察との関係など後のシリーズの根底となるお話。
現在進行系の事件と犯人の回想、2部で構成されているが一度通読してしまえば現在進行系のストーリーだけ追って行った方がストレスなく読み進められる。
ホームズ本は多くの出版社から発売されていて、創元推理文庫も深町眞理子訳でリニューアルしたが、個人的には同文庫の阿部知二訳がしっくりくる。今からシリーズを読まれる方はサンプルで試し読みして自分に合った訳者を選ぶと心地良く読破できるでしょう。 -
Posted by ブクログ
この前読んだドン・ウインズロウの『ストリートキッズ』にイギリスのムーアが出てきて読みたくなったのだがホームズの長編で一番好きなのがこのバスカヴィルだ。創元の深町版を読んだあとだったし、新潮のも本棚に入っているけど実は延原訳はあんまり得意じゃないので今回は阿部版で。深町版は次回がこのバスカヴィルらしいんだけど来年には出るのかな? 早くでないかなぁ。
さて、バスカヴィルだ。これは昔NHKでやってたドラマがすごく良かった印象がある。原作にはないけどたしかワトスンがホームズを犬から助けるシーンがあってそのときのワトスンのあまりのかっこよさにかなりほだされた記憶が…。あれを見たあと読み返してそんなシーン -
Posted by ブクログ
ネタバレ全12編を収めた短編集。
~収録作品~
*ボヘミアの醜聞*赤髪連盟*花婿の正体*ボスコム渓谷の惨劇*五個のオレンジの種*唇のねじれた男*青い紅玉*まだらの紐*技師の親指*独身の貴族*緑柱石宝冠事件*ぶなの木立ち
今までまともに読んだことはないものの、聞いたことのある代表作がいくつも含まれていて、何て豪華な短編集。
多くの人に読まれ、読んだことはなくともその名はあまりにも有名、名探偵の代名詞的存在。
ミステリ好きで本屋に勤めているくせに、ようやく読んだ、彼の冒険のかけら。
すっかり彼の語りに、所作に、夢中になってしまった。
なんて、カッコいいんだろう。
カッコイイ!ホームズ!
依頼人が事務