歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わって、「さ、レビューでも書くか~」と、他の人のレビュー拾い読みしたら、「話の順番が・・・」とか「最後の話が・・・」とか書いてあって、なんとなく読み返してしまった。
いつもそうだけどプロローグとか目次とか、中盤終わるころにはすっかり忘れてるんだよね。
メメントには難しすぎる要求でしょう(怒)
で、わざわざ読み返したんですが、期待してたほどの感動なし。
やっぱり同じ本2回読むのはつらいわ~。
話のきっかけは誘拐。しかも被害者は女子高生。事件のきっかけは、やる気無し刑事の娘が消えて脅迫状が来たから。まー普通に被害者・犯人両方を探す調査をするんですが刑事は娘の通う高校の養護教諭に事態の相談をする。理由はだた娘が保健室通い組みだったから。
この単なる相談役として出てくる先生がネックになってくるんですね~!
一番最初(に書かれてる)事件は名探偵として、2番目の事件では犯人として、最後の事件は動機付けのエピソード、主人公として。
で、この最後の事件、時候的には一番最初なんです。
だから読み手としては「あんなに頼りになって頭も切れる綺麗な先生が何で!?」って思ったところでネタばれ~という流れに行き着くわけですが・・・そう思わなかった人はどうなんでしょう(自分含む)?
だって先生、自分で言ってたじゃん、「家出は一度引き戻されても二度、三度と繰り返す」「再犯をとめるためには多少荒治療でも親と子の絆がしっかり結ばれるべきである。」みたいなこと。
だから最後の話は印象に残らなかったんだな~。
同じような内容を、もうちょっとドラマチックにしただけで、しかも語り口調ががらっと変わって読みにくかったし。
もう一つ嫌なことを上げるなら家出しちゃう女子高生のことなめすぎ。
別に女子高生ではないが、奴らが家出する理由なんて絶対に分からんでしょ。本人ですら分かってるか怪しいのに。
だから「親子の絆」だの「お互いの存在の大切さ」などアピールしても本当に家出が直るのかね?
理想論に執着しすぎてリアリティーに欠けた感がありました。
ガラス張りの誘拐ってどういう意味でつけられたんでしょうね?ショーウィンドーに飾られた、理想的な結末が待つ誘拐とか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ「こうへいくんとナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」「The Ripper with Edouard」「安達ヶ原の鬼密室」の3篇が入っている。
構成が変わっていて、ナノレンジャー前編 The Ripper with Edouard前編 鬼密室 The Ripper~後編 ナノレンジャー後編 の順になっている。さらに、鬼密室の中ごろには、全く別のエピソードが組み込まれており、計4つの事件を読むことになる。
なぜこんな変わった構成にしているのかは、読み進めていけばおのずと分かってくる。
まあ非常に実験的な作品といえるでしょう。 -
Posted by ブクログ
あらすじ
自分はバロンに殺されたのだ。
主人公は小さい時から前世チャーリーとしての記憶に悩まされ続けていた。
そして、その真実を知ろうとホームページを立ち上げ情報を募集していた。
そんな折、義理の母が殺され、父も何ものかに襲われた。二人が襲われた場所には、悪魔の紋章が落ちていた。
前世の記憶は正しくバロンは実在し、また僕を殺しにくるのか?はたまた、ホームページを見た愉快犯の犯行か?家にかかってくる謎の電話の正体は…?
とこの他にも謎が盛りだくさんの内容となっております。書ききれない。
読み終わった感想。
あなた本当に歌野さんですか?!
本格的すぎてびっくりだよ(><)
例えて言うなら、悪さばっかりする息子を勘当したら、実は自分の知らないところで人の命救ってました。誤解しててすまなかった。帰ってきておくれ。MY SON!みたいな感じ。
うん。なんかちゃんとしててびっくりしました。(どんでん返しがなかったという意味で)
こういう話も書けるんだと改めて惚れ惚れ^^
んでも、途中でなんか結末読めちゃって、あ〜まじか〜。ってなっちゃったから星3つ。
ジュリアンをシリーズ化したら、面白かったかも?と思いました。(もしかしたら私が知らないだけであるのかもしれないけど…)
PS:主人公中2病乙wとか思ってごめんなさい。 -
Posted by ブクログ
"優しさ"と思春期の娘に手を焼く刑事の物語。
"優しさ"が邪魔をして取り調べができない刑事・佐原は、毎日のようにサウナで時間を潰す毎日を過ごしていた。そんな中連続婦女暴行殺人事件の被害者が逃げ出してきたことで事件の波に飲み込まれていく。
物語は第2の事件・連続婦女暴行殺人事件、第3の事件・身代金誘拐、そして第1の事件へと焦点を変えていくという、少し変わった章立てとなっている。
3つの事件の裏に横たわる、違和感。そのあたりの書き方はさすが歌野さん、と思う半面物足りなさがある。と、いうのも細かくはわからなくとも「あ、これは事件に絡んでいるな」とわかってしまったから。先が読めてしまうこと自体は悪くないんだけど、あれくらいわかりやすく書くなら、読者に先読みされてることを前提としてもっとひっくり返してほしかった。
しかし終わり方は清々しく好きだ。 -
Posted by ブクログ
ミステリ小説ファンには、2つのパターンがあると思っている。トリックそのものの出来に主眼を置く純粋なミステリファン、そしてある小説としての完成度を求める読者。本作は、自分がミステリにどんな期待をしているのかがわかる一冊だ。
本作は、ひとつのトリックをもとにまったく別々の物語が、しかもそのトリックを3種の見せ方で書かれている。事件の主軸となるトリックにもなるし、ある一事件の鍵となる要素のひとつにもなるし、子どもの日常的な、しかもありきたりなトラブルの解決策にもなる。こうした見せ方は非常に歌野晶午らしくもあり、感心もしたくなる。
ただこのトリックは、多少奇抜すぎる。現実味がなく、きちんと懐に落ちてくるリアルさがないのだ。でも、それはわたしが冒頭で示した2パターンめの読者だからだろう。1パターン目の読者であれば、もっともっと楽しめるだろうし星の数だって変わると思うのだ。
と同時に、残念だなぁとも感じる。前々から認めたくないとは思っていたのだが、本作を読んで自分はどうやらトリックの奇抜さにはほとんど興味がないのだとはっきりわかってしまったからだ。それでもミステリを読み続けるのは、自分への期待をまだ捨てきれないせいなのかもしれない。