江波戸哲夫のレビュー一覧
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地元に根強い信用金庫を吸収合併し、その旧本店に新しく支店長として出向くことになった大手銀行マンの活躍を描く。
同じ金融機関といえども、会社が違えば社風も社員のモチベーションも異なり、一旦その環境に慣れてしまえばなかなか抜け出すことはできない。ましてや、大手銀行に合併された信用金庫の人々からすると押し付け以外の何物でもないと感じてしまうのも当然か。そのような環境の中、同期のライバルは合併側の協力を得られず失敗。そこに立て直しを任された主人公はいかに難題を乗り切るか。
部下をどのように仕事に向き合わせるか、叱り飛ばすばかりではない上司の在り方の参考になるかもしれない。ただ、本作が単行本として刊行されたのはバブル崩壊間もない1992年のため、残業ありきの考え方など現代の働き方とはずいぶんと異なる部分も多く時代を感じるが、当時から現代の働き方に近い感覚を持っていた人も多いことが伺える。
内容としては面白く読みやすいのだが、後半はやり過ぎ感が出てい過ぎでは?と思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
篠田の日記を覗き見ることから、
物語が始まる。なぜ日記が見れるのか?
という疑問は、最後の段階で明らかになる。
形式的には面白いが、日記にしては、
セリフがきちんと書いてあるので、こまめな男である。
日記を一生懸命書くタイプの男ではないような気がするが。
昔言葉えいえば、「窓際族」なんでしょうね。
不動産バブルの終焉で、空き家が多くできる。
値引きが 20%というが、もっと資産価値は下落した時期。
見切り発車が必要であるが、
集団左遷した人間 50人に 10億円の目標を立てさせ、
取り組ませる。
花沢が、実にじれったい男で、なんとも言えぬ 人間味がある。
この男が、この物語のキーマンですね。
滝川は、おしゃれで、わかづくりしているが、意外と女にはうぶである。
花沢の裏切りを黙認するというのが、重要なyくまわり。
どっちにしても、篠田の統率力とタフさが物語のカナメであるが、
残園な結末を迎える。
横山常務と上岡営業本部長のやり方が、せこいなぁ。
そんなやり方で、人品が劣るというものだよ。
物語として、すっきりさせてくれないのも、ありなんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近ドラマでやっていた、不動産会社で集団左遷された50名、期日までに10億円売れるか?主人公が徐々に熱い気持ちを取り戻し、部下とともに売り上げ達成を目指すところや、日記で振り返りながら実際で物語が進んでいくパターンは新鮮でとても読みやすい。
しかし!池井戸潤作品みたいな逆転スッキリを期待していたら、がっかりというかめちゃくちゃ消化不良。超むかつく副社長を倒せず、やけ酒飲んで車に轢かれて死ぬとは・・・。
滝川ってやつが花沢のスパイ行為を最後まで主人公に言わないで自分はちゃっかり事務の春子とできちゃって、こいつが戦犯。
とにかく最終章直前までは面白いけど最後でだいなし。
調べたらドラマはだいぶ改変されててスッキリ終わるみたい、ドラマ見ればよかった。 -
Posted by ブクログ
リーマンショック後の銀行の取り組みを描写。
プライベートバンキングの高梨。
ファイナンシャルプランナーの南野。
の二人を軸にしながら、銀行員の幹部の悪戦苦闘を描く。
頭取になるには、アメリカの金融関係の人脈がないと
正確に状況はつかめないのかもしれない。
みんな善良で、悪人はいない。
クレーマー的な存在がいるが、小粒すぎる。
悪役が、いないので、起伏の少ない物語。
登場人物が、多すぎて、迷子になりながら読み終える。
アメリカの金融工学を駆使した金融業ではなく、
日本の風土にあった金融業のあり方を探ろうとしている。
やっぱり、銀行員は好きになれない人種の集まりだね。
その銀行員を擁護したい作品は、あまり楽しいものにはならない。 -
購入済み
生きていてほしかった
主人公の篠田が亡くなってから彼の日記帳を紐解くというストーリーだが、篠田には生きてほしかったと思う。彼が生きてこそベタかもしれないが集団左遷がいきてくるのではと思うがいかがでしょうか。
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基軸通貨について知りたくて読書。
ドルで資産運用している人間としては大きな関心事。
一国の通過だったドルが第一世界大戦を経て国際的な基軸通貨へと駆け上るまでの歴史と現状、そして未来を推理した小説で構成。
100年での変化だと考えると今後、基軸通貨が変わっても不思議はない。しかし、100年前と異なる点は、大国と大国による武力戦争が起こる確率が大きく減っていることがある。2度の大きな世界大戦によって超大国となったアメリカのような国に、その国家を消し去るような戦争なしでロシア、中国がなりえる可能性は低いのではないかと思う。
「ドルに変わる基軸通貨は?」の結論もやや消化不良。全般的に経済書よりも経済小説という印象。
読書時間:約45分