江波戸哲夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この小説に登場するマンションは築20年。
住んでいる人たちも、所帯持ちはいるは、独身はいるは、老人はいるは・・様々。
そして生活騒音、ペット、駐車場不足・・住民同士のトラブルも日常の中で建て替えの問題が起こる。
一戸建てでもマンションでも、住宅に永久に住むためには、修繕が必要となる。
ましてや価値観の異なる住民の住むマンションで、全員の納得がいく建て替えなんてできるのか?
もしも自分が住民を説得する住宅会社の立場、もしくはマンションの理事会の代表だったら・・そう想像するだけで何とも嫌な気持ちになる。
この小説は、もう10年も前・・97年に発刊されている。
しかし現在でもマンション問題は社会問題として取り上げられることが多いため、書店でも山積みになっていた。
頻発する大型地震、耐震強度の偽装問題・・この小説で描かれていることはフィクションなのか?
ひょっとしたら、日本のあちこちで起こっている事実(ノンフィクション)とも言えるかもしれない。
-
Posted by ブクログ
バブルが弾けて、不景気の真っただ中にいる不動産会社社員たちを描いた作品。
会社から積極的にクビだと言われるわけでもないが、窓際部署に追い込まれた50人がどう難局に立ち向かうかの奮闘が、部長の日記形式で描かれている。人事の思惑、関連会社との関係、横槍、内部での裏切りなどなど、様々な問題がほどよいスピード感で表現されていて、読みやすい。
それぞれの人物の立ち位置がよくわかり、喜怒哀楽を一緒に楽しみながら読むことができる。
福山雅治主演でドラマ化されたので、「銀行支店長」と関連性があるのかと思って読み始めたが、話は全くの別物。主人公が中間管理職という立場は共通しているが、それぞれ独立した物語として、それぞれの楽しみがある。