小畑友紀のレビュー一覧
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ネタバレくっついて、別れて。
そしてまたくっついた。
何というか、ぐるぐる同じところを回ってる感じがものすごーくものすごーくするけど。
何となく、高校生の恋愛ってこんな感じだったなー……と思わなくもないわけです。
七美は矢野の気持ちが信じられなくなって別れを告げるけれど、そこから矢野が七美によりを戻そうと言ってきて、七美はそんな矢野にもう振り回されたくなくて、逃げまくる。
そこに矢野の友人だったはずの竹内が乱入してきて、矢野に宣戦布告するけど、結局、愛情より友情……というか、七美の気持ちを重んじて、「いい人」に。
そっから、しばらくのお試し期間をおいて、結局、矢野と七美はよりを戻す……。
そんな -
Posted by ブクログ
ネタバレ矢野と別れた七美と、そんな七美のことを思う竹内。
そして、矢野と竹内は親友。
そんなちょっとだけどろどろした関係の中で始まる話。
七美は矢野に振り回されるのが怖くて、逃げ回る。
矢野は七美に振られて初めて、七美の大切さを痛感して、七美を追いかけ回すけれど、とうの七美は、竹内といい感じ。
そんな話でした。
若い。とんでもなく若くて切ない。
気持ちがあってもうまくいかないことって必ずあって。
そういうものってどうやって消化していくんだろうって迷いのある時には必ずぐっとくる話だと思います。
過ぎれば、ただ懐かしいだけかもしれませんが。
これを羨む気持ちにシフトするのだけはやめたいなーと思います -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻。
作者様のロングインタビューがきになって、限定版の方を購入しました。
ラストの「僕等がいたに傷つけられ・・・」の言葉に、
自分が辛かった理由がなんとなく実感できました。
きっと、作者様の迷いが出ていた作品だったから、
自分も読んでいて辛くなったんだろうな。
この最終巻もやっぱり、
迷いがあるようなまとまっていないような、そんな印象を受けます。
幸せに向かっている事は前の巻からの流れてわかってはいたけど、
なんだか自然じゃなかったような気がして。
ところどころ書きたかったシーンが浮いている、そんな印象でした。
もしかしたら、作品としては映画の方がまとまっているかもしれません。
ともあ -
Posted by ブクログ
一昨年初釧路出張で札幌行きの特急を待つ間偶然立ち寄った
『僕達がいた』原画展から気になっていた物語。
原作漫画の映画化の脚本から小説化ということで
薄まっているのだろうなぁという予測と読後の印象。
不幸の連鎖と罪の意識、相手を思いやればこそのすれ違い
古典的メロドラマ路線という印象。
相手をおもい続けた結果が「秒速3cm」とは違う結果となったのは
貴方は大丈夫だけではなく、私がいるから大丈夫だからなのかな。
しかし相手を思うが故の言動は、自己を擁護正当化しているに
過ぎないとも思える。
なにより文字で読んだのに、釧路の風景が単なる地名で表されて
頭に・心に思い浮かばなかったのが残念。