田中渉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ピアノ教室もオーケストラもクビになった男性ピアニストが天国に連れて来られ、そこで書店員として働くことに。
一方この世ではデパートができたために廃れつつある商店街の飴家の娘がもう一度賑わいを取り戻そうと奮闘を続けている。この二人がどう関わりがあるかは分からないながら、テンポのいい文章で話は進む。
後半の始めで、天国の彼がそこで出会った女性の素性を知り、「僕はあなたを知っています」のセリフから話は一気に収束し始める。
天国とこの世、過去と現在、女性ピアニストと花火師、叔母と姪、重層的な人間関係をもつれさせることなく終幕の一点へ落ち着かせる著者(達)の手腕が見事。
このシリーズに特徴的な水彩の挿絵が -
Posted by ブクログ
フルカラーの挿絵付きだし、なんだか薄いしなぁ、なんか題名だけである程度話が予測できそう、、、
って思って読み始めて、できそうも何もない。
なんだょ!なんで!そうくるか!なんか、なんか、なんか、、、
ものすごいおとなの絵本のような一冊。
とにかくうっすら先が見えてきても夢中になって読んで、そして、どんなふうになるか見えてくるのに泣ける。
挿絵なんていらないよ!!
と、思いながら読んでたのに、ラストのホントに最後の二枚の挿絵に号泣。
なんだよぅー
なんなんだよぅー
っていう一瞬のうちに読者の涙腺を壊す本です。初心者大歓迎な読みやすい本!!!! -
Posted by ブクログ
すぐに読み終えられるし、わかりやすい。
夫婦、恋人、友達、同僚など…
いろんな人間関係があるが、選択のスキルによって悪化してきた関係を元に、もしくは元以上のよい関係にする。
簡単そうに見えて簡単ではない。
それぞれの欲求があるから。努力が必要だから。
一言で言えば、『相手に思いやりを持つ』
よく言われるけど、なかなか関係が長くになるにつれて遠慮がなくなり、自分の欲求ばかり優先してしまう。
この本は、夫婦関係を元に進めている。
ラブラブな時代には自然と思いやっていることが多いと思うので必要ないかもしれないけど、何年も経つと自分の欲求を優先して思いやりは減っていく。
この選択のスキルがう