間瀬元朗のレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
多数決の危うさを問う漫画
多数決で行動し発言するロボットの物語。そのロボットが強姦されて結果的に人を殺してしまう。それはある意味、民主主義国家が戦争に至るプロセスにも通じる。自分の意志を持たないロボットや、国家を動かす多数決原理には同じ危うさがある。最終的には法の支配を含め、それに関わる人達の民度が重要と気付かせてくれる。
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Posted by ブクログ
評価 点数4.2
小学校の入学の際に、18歳〜24歳になった際に、1,000分の1の確率で死んでしまう注射を打たれる国で、死亡予定の24時間以内にイキガミを配達する配達員の物語。
死を伝える辛さを通じて様々なことを考え、もがく主人公に感情移入してしまう作品。
毎日一生懸命に生きることを学ばさせてくれる作品。
またこの制度が日本の物語のように書かれてて、最終巻で日本ではないことがわかった所や、この制度は戦勝国の戦略により戦争の兵隊を集める為の法律であったことには衝撃を受けた。
今の日本でも我々が気付かないまま、疑いもしないルールが多くあるのではないかとも考えさせてくれる作品。 -
Posted by ブクログ
「死ぬ気になれば出来る」とか「死にたくなるくらい辛ければ逃げればいい」と言う言葉の空虚さに、そろそろ気付いてる人も多いと思う。「死ぬ気で生を謳歌させる為」に制定された「国家繁栄維持法」の元に、ランダムに注射されたカプセルに因って20代前半と言う時期に法律によって命を奪われる者たちの物語。誰でも思う「なんで自分が?」と。描かれる若者たちは、恐らく、彼らが居なくても世の中は回って行き、本人も「まさか自分ではあるまい」と生きて来て「その時には「なんで自分が?」となる。この作品に描かれているのは、どんな人にもこの世に生を受けた瞬間に何かしらの役目を担い、その価値は付けられないのだ、と言う事への焦点だと
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Posted by ブクログ
ネタバレこの作品には複数の視点がある。
イキガミによって死を決定される人々を中心とした視点と、イキガミという制度を中心とした視点だ。
序盤は前者が集中的に取り上げられており、これはこれで面白くも、しかし白々しい。
物語のテーマがイキガミの制度になってからが本番。イキガミによって死ぬ人間の見え方が変わってくる。各話は美談や社会派ドラマとして単独で完結するものではなく、尾を引くようないやな後味を滲ませるようになる。
それがいい。
そこからが面白い。
今から買う人は、できれば3巻までは継続して読んでほしい。そのあたりから作品の性質がじわりと変わるので。