間瀬元朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「イキガミ」とは「逝紙(いきがみ)」のことで、「国家繁栄維持法」で国民は小学校に入ると注射され十代の時に1000分の1の確率で死んでしまう。その 24時間前にもらう紙という面白い設定。
そんなことはありえないのだが、要は24時間前に死ぬことが分かったらどう行動するかとIFだ。
TVで「ロス:タイム:ロス」が似たような話だなと思う。あちらは善意に満ちた話が多かったりするが、こちらはいじめた奴らを殺しにいったりと過激。こちらの方がいい。といって二話では、意に沿わずデビューしたストリートミュージシャンの話と偽悪的なだけでもない。エルビス・コステロなんて名前が出てきて音楽的なこだわりがあるのかもし -
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狙い過ぎな気はするが…
久々に読み返した。
「国家繁栄維持法」という設定自体は現実味がなく、ありえない設定。
「バトルロワイヤル」「リアル鬼ごっこ」「王様ゲーム」に通じるもので、本来実にくだらないもの。
が、本作の無茶設定はそこのみ。
後は極めて現実的に組み立てられており、その一点を除けは破綻は一切ない。
そして、おそらく狙ってのものだろうが、単話構成の一話一話が深く、切なく、重い。
読む人の心にぐっとくるものがある。
狙ってやっているんだろうから素直に評価したくないのが本音だが、それでもうるっと来てしまう。
特に3巻最後のエピソードなど、本当に涙が出た。
さらに、人が生きることの意