深見真のレビュー一覧
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ネタバレ
面白い
SNSアカウントの乗っ取りというみじかな事件です。主人公の是枝君に同世代の友達?が出来ます。今後でてくるかはわかりませんが…是枝君の男らしく成長しつつある姿が必見です!あと、坂井ビルのみんなが大活躍します☺️
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面白いのでオススメです
テロリストを支援していたのは日本のハッカーだった!人質と共にテロリストに捉えられた公安警察たち。外部に要る是枝たち仲間との唯一の連絡手段とは、、、
ドラマチックな展開がたまらないです。人間ドラマとか、人としての成長とか、かっこいいだけじゃなくて胸熱要素が詰まってます。
主人公是枝君が画伯なのと、公安の赤城さんのかっこよさが見どころですかね😀 -
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ネタバレサミット会場を舞台に、各国首脳人が人質となった未曽有のテロが描かれた第15巻である。
ここでの物語は、ハッキングを主体にした物語としては敗れた形だろう。最終的に事件こそ解決しているが、13歳の少年ハッカーが巻き込まれた現実に是枝は巻末で絶望している。
また、ここぞという時に(映像のないところで)テロ首班と対峙した総理の決断と吐いたセリフの強さは、ラスボス的存在として非常に印象深いものがある。
総じてダイナミックな展開であり、相変わらず熱い物語が展開されている。
今回も星五つで評価したい。この経験で、是枝がどこまでのものを作り出すかは注目だろう。 -
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残酷なシーンが多いですが、物語の持つ圧倒的な迫力に、一気に最後まで読みました。
優秀な陸上自衛官 真田 聖人を襲う大きな事件。
身重の妻と義理の母を理不尽に殺害した少年達に下されたのは、ほぼ無罪に等しい保護観察処分。
ここから、真田の復讐が、始まる。
随所に重い話があり、銃火器の詳し過ぎる記述は、やや閉口ですが、登場人物のキャラの描き方も丁寧で、さすがと言えます。
最後、刑事の長間が、真田の実家の子供部屋で感じた違和感が、冊子のカバーデザインになっています(伏線?)。
聖書も引用され、単なる復讐劇に留まらず、大きな問題提起になっています。
ぜひ、続編、または、サイドストーリーを。
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アメリカの極秘監視システムミラージュへのハッキングを狙い、アメリカに向かう坂井と笑い猫、日本で技術的な解決を模索する是枝とヴァルキュリアによる二手に分かれての物語が展開された13巻である。
非常に派手な巻であった。アメリカではホワイトハウスへの侵入を狙う二人がスパイじみた手口を見せ、そうした働きを見せる二人を突け狙う刺客が表れ、末にはワシントンでのカーチェイスが展開される始末だ。
それをバックアップする是枝とヴァルキュリアの二人も、実のところ初対面を果たしており、あと地味に二人はイチャイチャしている。
監視システムの内部に隠された「プロジェクトGAL」と、そこから導き出される蘇芳大臣 -
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坂井から決断を迫られる是枝、というシーンで締められた先の巻から引き続く12巻は、ヴァルキュリヤと笑い猫の過去に迫る{CODE 14:BASIC INSTINCT}と、まさかの共闘体制結成から魔王退治のための悪だくみを行う{CODE 15:HOODLUM}が収録されている。
ここでの物語は準備編とでも称すべきものだが、その内容の充実はさすがとしか言えない。ハイライトはヴァルキュリヤに告白する(かのように熱い言を叩きつける)是枝と、坂井に叱られるヴァルキュリヤだろうか。表情がコロコロ変わるヴァルの姿は必見である。
細かなところだが、ある種ハイに近い状態に入った三人をぶった切る坂井を賞賛する衣 -
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深見真『ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査』角川文庫。
かつて見たことの無いほどのトンデモない悪徳刑事を主人公にした警察小説。ここまで徹底した悪徳刑事も珍しいのだが、悪を以って悪を制すという構図が面白い(つまりは、やり方は酷いが正義感に満ち溢れた刑事ということになる)。また、スピーディーな思い切りのよい展開が作品の面白さをさらに増している。
麻布警察署刑事課二係を仕切る仙石重一は、仲間の刑事と共にトップアイドルの覚醒剤使用から大物政治家の賄賂をはじめとする重要犯罪を隠蔽し、大金を懐に入れるというトンデモない悪徳刑事。そんな仙石の悪事を暴くため、警視庁の監察官室から細川瑠花巡査部長が送り込ま -
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11巻では、先の巻から流れを引き継ぐ形でショッピングサイトに対する中国からのサイバーテロと対峙する「Code13: Wargame」と、その後始末のような形で裏へと切り込む「Code14: Basic Instinct」が収録されている。
是枝という存在に対し、笑い猫とヴァルキュリア、そして坂井の両陣営が奪い合うような形でCode14は展開していて、真相を追う神崎刑事が重傷を負うような事態の中で坂井は決断を迫り、そこで物語はクローズしている。
サイバー空間でのクラッキングと、リアルサイドでの抗争が複雑さを増しながら展開しつつ、一つの流れへと収束しつつある。その中で是枝がどのような選択を取 -
ネタバレ
最近、この漫画の中で出てきた事件が多くニュースで出ているのを見かけます。
時代の中で生きている漫画ですね。
9巻の最後で突然ミサイル搭載の軍事機出てきて突飛だなぁとは思ったのですが、10巻ではそれも面白く描かれていました。是枝君の葛藤と成長とともに、坂井さんやゴリラ君、警察コンビ達との絆を是枝君自身が漸く感じることが出来たように思います。
次巻では、またもや大きな波乱が起きそうですが、是枝君頑張って!
10巻ではゴリラ君の回が本当に心に沁みました。ゴリラ君、本当に素敵な男だ。 -
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防衛省で秘密裏に進められていた国産ドローン製造計画をご破算にする乗っ取り事件が前半に展開され、その中で是枝は己の中の鎖を引き千切った。
物語は本番の始まり、という印象だろうか。是枝が産みの苦しみを味わっている背景では、ドローンへの攻撃に怒りを隠さない蘇芳大臣が反撃を誓って「サイバーテロ対策特別研究チーム」を組織し、それと時同じくしてlaching cat がその正体を見せ、恐らくはその正体を知ったがゆえに衣笠管理官と坂井が手を組んでいる。
いよいよ物語は重みを増している。間の物語であるがゆえの、人間ドラマとしての弱さはあるが、それでも星五つは外しがたいくらい物語の引力が高まっている印象だ -
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9巻は是枝君の初勝利が描かれている。ネット犯罪を行う相手への動的な対応(つまり正当防衛)が成功した編があり、そのままこの巻では政府が極秘に行っていたドローンによる無人戦闘機の乗っ取り事件編が始まっている。
ようやく、漫画的な派手な展開に足を踏み入れ始めた感じだろうか。パワハラに端を発した事件でのカタルシスは、ここまでこの物語では描かれてこなかったものである。是枝印の武器が世界で初めて用いられて、その効果を発揮した。この巻は、その意味で大きな一歩を記録しているといっていい。
ちょっと評価に悩んだが(折りよく各編が収録されていたここまでと違って、無人戦闘機の乗っ取り事件が半端に収録されてい -
Posted by ブクログ
坂井へのインサイダー取引の嫌疑編である。ヴァルキュリヤに翻弄される編と言い換えてもいいだろう。
今回、その嫌疑を晴らすために是枝は「関与していない証拠」を探し出すという困難に挑戦するが、そこで改めて守りに入った側の難しさを痛感する。その意味で今回は、攻めなければならないという確信を得た立志編とも言えるだろう。
大きな物語においては、意外なくらい重要な巻かもしれない。早くも次の物語が動き始めているあたり、この巻は後へと引いていく予感がある。
今回はその辺も鑑みて、星五つで評価している。坂井の家族が描かれている内容もまた重要ではあるだろう。