深見真のレビュー一覧
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十四巻目は先の流れから急展開を迎え、ハッカー三人組の協働による対蘇芳の第一戦が終結した形である。次なる国内でのサミットへのテロ組織の襲撃、という展開に物語は進んでいる。
この辺の急展開というか、力を合わせて魔王を退治しようという展開からの変化はちょっと驚かされた。一巻分くらい読み逃していたかなと確認したほどである。
敵の懐の中に入り機を窺う、という戦術そのものは否定しないが、ここでの物語展開の転換は読者としてはちょっとついていくのが難しかった印象だ。
そうした点も加味して星四つ相当と評価している。
フィリピンの武装組織によるテロという展開そのものは動的な物で読み応えがあるし、あくま -
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ネタバレ面白い!
まだ3巻しか読んでないけど。
苦手分野なのでアレルギー反応はあるものの、登場人物たちに妙なリアリティーがあって面白いです。
最初は是枝君がすぐキレて暴力的になるので気に入りませんでしたが…、だんだん良い子になってるっぽいので今後に期待です。
是枝君を捨てない坂井さんがイケメン上司すぎる。
→続き
13巻まで読みました。
スケールが大きくなるにつれてご都合展開が増えてしまった。仲間が誰も死ななそうな安心感。
少年マンガみたいになってきてしまった。
キャラクター描写も浅くなってきた。
んー、、描くのに頭使うマンガだろうなとは思うけど。
闇の帝王を倒したらさっさと完結に向かってくれてい -
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本当に面白かった。
重火器や心理描写がリアルなのはもちろん、復讐というテーマでここまで描き切ったのは感動する。
よくありがちな物語に寄らず、感情移入を誘発させる事もなく、ただ淡々と目的遂行のために動く主人公と同じように、そこで起こった出来事の描写をリアルに文字に起こしていくような文章。
復讐に関する本はたくさん読んで来たけど、このドラマにも映画にもするのが難しそうな展開が一番好きだし、本当にリアルだと思う。
少なくとも自分はこういう思考が好きだ。
何人もの人間が出てくるが、それぞれの立場や言動も理解でき、今の日本の置かれた状況にも照らし合わせてみても、2007年に書かれた本とは思えない。
こ -
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最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が惨殺された。
妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。
加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。
この国の法律は真田の味方ではなかった。
憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。男は問う―何が悪で、何が正義なのか。
男が心の底から怒りをあらわにしたその瞬間…残酷で華麗なる殺戮が始まった。
ま、こんなクズ野郎どもは、その親もろとも地獄に落ちろ!って感じの設定だったので、スイスイと読み進む。
真田はすごくまとも。法律とその周辺の奴らがクソ。
一番コワいのは、真田の助っ人の元自衛官のオンナw -
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六巻は電子的な方法でのカージャックをテーマに取ったエピソードが展開されている。アングラサイト経由で実証された犯罪手法を販売するという、非常に興味深いサイバー犯罪の一幕である。
巻を重ねるごとに是枝の凶暴性と言うか、攻撃性が前面に出てきている。これはそもそも当然のことで、システムをクラッキングしようという発想そのものが非常に攻撃的なものなのだ。そうした己の性質を、誰かに叱られたからだとか、失敗したからだとか、そういった具合の拙いながらも学んできた常識によって抑え込んできたのがこれまでの是枝なのだろう。
であるから、これからはより一層攻撃的にサイバー犯罪と対峙していくことが予想される。既刊を -
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第四巻は決意編とでも言うべきだろうか。内容としてはATMへのクラッキングを題材にしていて、神埼刑事を初めとした二課との協働が描かれている。
今回、初めて是枝が自分自身で仕事を選んで引き受け、最後まで進めた。そうして自分自身がどんな仕事をしたいのか坂井に決意表明(あるいはプレゼン)を行ったところが、今巻の白眉だろう。
これでようやく物語は進むべき道を定めた。本格的にサイバー空間を利用した犯罪者らと関係していくことになるのだろう。
今回は星四つ半相当と評価している。話としては面白かったが、いま少し強く訴えかけるシーンがあったなら、と思わないでもなかった。犯人を説得するシーンは良かったのだ