あらすじ
最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が斬殺された。妊娠六ヵ月、幸せの真っ只中だった。加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。この国の法律は真田の味方ではなかった。憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。男は問う--何が悪で、何が正義なのかを。本物の男が心の底から怒りをあらわにしたその瞬間……残酷で華麗なる殺戮が始まった!
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Posted by ブクログ
「この国だ、この国があいつを怒らせた」
とある陸上自衛官の妻と義母が殺された。
惨殺にも関わらず、殺した少年たちの判決は
不自然な程にあまりにも軽く...
犯人と被害者の中では収まらない
国の中の様々な渦を1から壊すような、
なかなか珍しい話でした。
武器名が沢山出てくるので、
知識があるとより楽しめます。
(特に第1章は武器名の量が凄いです)
文章自体は読みやすいです。
こんな方におすすめ
・FPSゲームをやっている人
・納得がいかないことをされた事がある人
Posted by ブクログ
残酷なシーンが多いですが、物語の持つ圧倒的な迫力に、一気に最後まで読みました。
優秀な陸上自衛官 真田 聖人を襲う大きな事件。
身重の妻と義理の母を理不尽に殺害した少年達に下されたのは、ほぼ無罪に等しい保護観察処分。
ここから、真田の復讐が、始まる。
随所に重い話があり、銃火器の詳し過ぎる記述は、やや閉口ですが、登場人物のキャラの描き方も丁寧で、さすがと言えます。
最後、刑事の長間が、真田の実家の子供部屋で感じた違和感が、冊子のカバーデザインになっています(伏線?)。
聖書も引用され、単なる復讐劇に留まらず、大きな問題提起になっています。
ぜひ、続編、または、サイドストーリーを。
Posted by ブクログ
シリアスな気持ちで読んでしまうと、暗くなる作品ですが、アメコミのヒーローだと思って読めば、案外エンターテイメント色が強く面白いです。
家族を殺された主人公が、人外なパワーと知識で国家と対立するストーリー。
マーベルっぽくていいと思いました。
そんな風に読んだのは自分ぐらいかもしれませんが…。
Posted by ブクログ
いや〜常にしんどい!悲惨!
任務中に家族を殺された自衛官
加害者は未成年、反省もしているとのことで少年院を数ヶ月で出所。たまったもんじゃない!
エリート自衛官は殺しのプロと化し、事件に関わった人物を追いつめ復讐していく
銃や武器の専門用語が多すぎて訳わからなくなるが、ハラハラドキドキ常に胸を締めつけられている感じ、読めば読むほど辛い
Posted by ブクログ
ダークヒーロー登場!自分としては続編希望です。しかしながら難しいでしょう。最後は主人公は殺されて終わりと思いましたが生き残った。今後の二人の将来が気になる。
Posted by ブクログ
特戦群でも随一の真田。
そりゃそうなるよねと。
大事な奥さんとお腹の子供やられたら
頭おかしくなると思う。
やり方も合ってる。
そうされても仕方ない連中。
最後の1人をやった後
どうなるんかと思ったけど
微妙な感じで。
そこはちょっと足りない感じ。
日下部さん大好き。
いい上司で家族。
日下部さんに次の指示を仰ぎに行って
泣きじゃくったんがぐっときた。
古馬のクレイジーさが
どうなるんか。
古馬はさっさと死んで欲しい。
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〇学んだこと
1.平和主義者とは、平和を保持するために努力している人たちのこと
2.感情を切り離すトレーニングも必要
3.「大義(国)」と「正義(個人)」の違い
Posted by ブクログ
日本対テロリスト。自衛隊で最も優秀だった兵士が未成年の不良少年達に妻子を殺され復讐鬼となるが、彼の取った方法は単なる復讐ではなかった。作中で聖書が引用されるが、なるほど最終的にゴルゴタの丘に辿り着くことが目的だったのか、と気付く。
荒唐無稽な点もあるが、政治的思惑や心理描写、信念といったものが一貫しており、最初の犯罪者である少年たちはともかく、それぞれの立場の人に感情移入ができ、大きな事件を様々な角度から考えられるのは素晴らしい。また描写される武器や戦闘描写は詳述にしてリアルで、著者のマニア感を伺わせる。
Posted by ブクログ
どんどんページがすすんでいく作品でした。
PSYCHO-PASSの脚本家が書いたのもあり、どことなく似た雰囲気を感じながら楽しませてもらった。
もし、この作品に続きがあるのら読みたいものだ。
Posted by ブクログ
作者は銃マニアなのかしらん、って位に銃火器の説明がやけにしっかりしてる。
真田はともかく、仲間の古馬って人はそのまま人を殺し続ける立場にあって良いものか?と思う。
Posted by ブクログ
妊娠中の妻が凌辱された上に殺された。
犯人は少年法に守られた少年5人!?
しかし、少年達に下された審判はあまりにも軽すぎた・・・
主人公に課された試練があまりにも重過ぎてやりきれない気持ちになりました。
東野圭吾さんの作品にも似たような題材の『さまよう刃』がありますが、その作品の結末は私にとって納得のいくものではありませんでした。
そのせいか、本作の結末と主人公の行く末が非常に気になり、アッと言う間の一気読みでした。
コレ系の作品を読むと『法律が犯罪者の更生に何故そこまで期待するのかと疑問に思い、犯罪者の人権や命よりも労ってあげなければいけないものがあるよね』と思ってしまう。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が惨殺された。妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。この国の法律は真田の味方ではなかった。憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。男は問う―何が悪で、何が正義なのか、を。本物の男が心の底から怒りをあらわにしたその瞬間…。残酷で華麗なる殺戮が始まった。
私めは残虐な犯罪に対しては年齢関わらず死刑にして欲しいと強く思っている人間であります。妻子供に降りかかったら見つけ次第絶対に復讐します。とはいうものの、世の中そういう事もなく過ぎていくのは復讐というのがいかに難しいかという事なのだと思います。世の父母達は間違いなく復讐出来る物ならばするでしょう。しかし、法に守られ所在もなにもわからない状態で、しかも親類縁者に迷惑が掛かると思えば出来ないのは道理。どう考えても難しいです。
この本は圧倒的な復讐復讐また復讐です。少年だけではなく関わった法曹にも復讐。少年を匿おうとする警察も巻き添え復讐。メタルギアソリッドのスネーク並みのスーパー自衛官が重火器を駆使して復讐を行うのですから、それはそれは爽快です。
実際にこういう残虐な性犯罪殺人を犯して世の中に戻って来ている元少年が沢山いるのは事実。更生がどうたらよりも被害者の気持ちになって欲しいものであります。
ゲームのような世界観でありますが僕は好きです。
Posted by ブクログ
妻子を奪われた元自衛隊の特殊隊員が、復讐のために国を相手に闘う話。
拷問のシーンや武器説明が多いけど、話しとしてスゴく面白かった。
妻と子供を奪われた真田の気持ちも、わかるし追う刑事の描写も上手い。
正義とは何かを考えさせられる作品。
Posted by ブクログ
本当に面白かった。
重火器や心理描写がリアルなのはもちろん、復讐というテーマでここまで描き切ったのは感動する。
よくありがちな物語に寄らず、感情移入を誘発させる事もなく、ただ淡々と目的遂行のために動く主人公と同じように、そこで起こった出来事の描写をリアルに文字に起こしていくような文章。
復讐に関する本はたくさん読んで来たけど、このドラマにも映画にもするのが難しそうな展開が一番好きだし、本当にリアルだと思う。
少なくとも自分はこういう思考が好きだ。
何人もの人間が出てくるが、それぞれの立場や言動も理解でき、今の日本の置かれた状況にも照らし合わせてみても、2007年に書かれた本とは思えない。
この作者の別の本も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が惨殺された。
妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。
加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。
この国の法律は真田の味方ではなかった。
憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。男は問う―何が悪で、何が正義なのか。
男が心の底から怒りをあらわにしたその瞬間…残酷で華麗なる殺戮が始まった。
ま、こんなクズ野郎どもは、その親もろとも地獄に落ちろ!って感じの設定だったので、スイスイと読み進む。
真田はすごくまとも。法律とその周辺の奴らがクソ。
一番コワいのは、真田の助っ人の元自衛官のオンナw
Posted by ブクログ
武器オタクさ加減には読むのがめんどくさくなったり、この武器の行が無ければ、文章は4/5の量になるんじゃないか?と思ったりもするが、話はのめり込む程面白い。
妻子を殺された、自衛官の復習劇。少年法の理不尽さ、国家権力への不満を圧倒的強さの主人公が切っていく様は痛快。
Posted by ブクログ
残虐な犯罪を続ける少年犯、それを保護している少年法・・・、この国の司法制度はどうなっているのかっ! 最愛の娘を少年達によって凌辱され殺された父親の刃はさまよった。(東野圭吾の「さまよう刃」)陸上自衛隊、中央即応集団、特殊作戦群の真田聖人(さなだ まさと)1等陸尉は・・・。妊娠六か月の妻と義母が5人の少年たちによって変わり果てた姿に。少年達は殺人でなく傷害致死、10か月で社会復帰。自衛隊を辞めた真田の冷静かつ豪胆、国家に問いかける「行動」が開始される。ぶれない男に、狙撃の名手、女性元自衛官が行動を共にする。
Posted by ブクログ
面白かった。
とにかく凄すぎですね。
激しすぎて、少しだけ冷めて読んでしまうところが
ありましたが、最後の終わり方が良かったですね。
勢いよく最後まで引っ張ってもらえたと思います。
ちょっとだけ、武器に対する記述がめんどくさく感じてしまうところがありましたが、よかったです。
Posted by ブクログ
少年犯罪に関する本て多いですね。陸自の現場のエリートが本気出しての復讐劇。何を守っていたのかいたたまれない気持ちだったと思う。それでも復讐すると決めた覚悟を見事に文章にしていて読み応えありました。
Posted by ブクログ
“平和主義者とは、戦わない人間のことなのだろうか? 聖人はそれは違うと思う。平和を守る人間が平和主義者なのだ。”
最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妊娠中の妻が斬殺された。加害少年らに下った判決は、無罪にも等しい保護処分。憤怒と虚無を抱え、世間から姿を消した真田は復讐を誓う。
映画“ジョン・ウィック”のようなダークヒーローの主人公。眠っていた怪物を起こしてしまったという残忍ではあるが華麗な復讐劇をノンストップで描いている。
細かい銃の描写が長めに描かれるので、興味がない人はそこは斜め読みでもよい。
自衛官×警察官の両者とも国民を護る立場にある漢たちのバトルが新鮮で面白かった。
身長は足りないものの、岡田准一あたりで映画化して欲しい(最近、ヘルドッグスを鑑賞)。
まるで、アクション映画を観ているような臨場感が味わえる1冊だ。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・アクションものが好きな人
・復讐劇が好きな人
・ミリタリー系が好きな人
・銃マニアの人
Posted by ブクログ
復讐ものと聞いて、最初に浮かんだのは、東野圭吾さんの「さまよう刃」。こちらも少年犯罪をテーマにした復讐もので、少年法にモヤモヤと不満をもっていました。
この作品では、少年たちによって、無残に殺された妻の復讐をするべく、あれこれやで殺戮を繰り返していきます。
とにかく残虐シーンが、文章だけなのに想像しただけで怖かったです。東野作品がソフトに対して、こちらはハードすぎでした。
主人公の真田は、復讐のためなら、冷酷にでもなる。最初の温かみのある色彩から殺害されたのを機にほぼ無色になる様は、人間の無限さを感じました。
単なる復讐劇ではなく、壮大な復讐劇になっていて、主人公がどう結末を迎えるのか、気になりながら、ページが止まりませんでした。
Posted by ブクログ
やり過ぎなくらい衝撃的な復讐劇です。
自分なりの大義を守って筋を通す。
なかなか、出来ることではありません。
人殺しまでは、もちろん出来ませんが、普段の生活でも筋を通しながら生きていきたいものです。
Posted by ブクログ
意外といろんなことを考えさせられました。単純な復讐劇かと思ったら壮大な復讐劇でした。妻やお腹の子が残酷な方法で殺されたのにそれを政治利用されて、加害者と被害者の立場が逆転されたかのようになって、挙げ句加害者たちはぬくぬくと生きてまた悪事を働いて…真田のやったことはやり過ぎだったのでしょうか?あれだけのことをやらないとわからせられなかったのでは。でも殺された警官にも職務があって家族がいたのにと思うとなんともいえない。私はやっぱり政治家が諸悪の根元のように思えてなりません。最後、真田は生き続けた方が良かったのかな?と思いました。これもまた利用されたような最後でかわいそうな気がしました。
Posted by ブクログ
面白かった。
拷問や殺人の場面は残酷な表現も多く、銃器の説明に字数を多く割いていたが、概ね復讐劇としての爽快感は満たされた。続編はあるのか?期待して待ちたい。
Posted by ブクログ
強すぎる元自衛隊員による復讐譚。
文章だからこそかろうじて内容を追うことのできる凄まじい復讐の様。はじめはいいぞやれやれ、なんて胸がスカッとする思いだったけど、途中からだんだん違和感が出てきて、「この国があの男を怒らせた」という言葉に、思ったより事態は深く壮大なものになっていることに気がつく。
色々と考えてしまう話だった。