江波光則のレビュー一覧

  • パニッシュメント

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    読みながらあれこれ考えるのが楽しい作品。

    ラスト前まではすんなり読めたんだけど、
    最終章がなるべくしてなったと言うよりは、
    作者が言いたいこと多くてハンドルをあっちこっちに切り過ぎた、
    という感じがしたのがちょっとなー。

    個人的には、最終章で急に主人公の印象があんまり良くなくなった。

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    2011年10月19日
  • パニッシュメント

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    これが本当にラノベなのか? と思うほど妙にリアルで重い。セカイ系じゃなくて、社会と繋がってる話を求めている人には良いと思います。

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    2011年06月16日
  • ストレンジボイス

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    ダウナー系の話です。
    そして暗い、とてつもなく暗い、最後まで暗い。
    萌えも燃えも何もありません。
    でもつまらないかというとそうでもなく、
    かといって面白いかというとそれも違う不思議な話です。
    おそらく人を選ぶ一冊ではありますが、
    あらすじを見て自分は耐性があるなって
    思えたなら読んでも損はないと思います。

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    2010年01月28日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    世界の終わりに備えて、アルカディアマンションと
    いう場所で共同生活を行う人々の話。

    衣食住は補償され、暇を持て余した一部の人間だけが
    仕事をする世界。
    閉塞された天国で死ぬか、
    開放的な煉獄で生きるか

    各章によって主人公は違うが、目の色が左右違う
    一族が脈々とその生きた証を残していくストーリー。

    粗野で投げやりなメイン主人公が、
    最後に求めたのは愛だった。

    悲壮感の少ないディストピア世界と、
    哲学的でもあり投げやりでもある
    文体がよくマッチしている。
    気軽に読めるSF

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    2025年04月14日
  • ソリッドステート・オーバーライド

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    読みにくい。
    延々と言葉が重なり、思考実験のようにぐるぐる回っている。
    この書き方がこの本の作り方なのかもしれない。

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    2024年04月01日
  • ボーパルバニー

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    ネタバレ

    開幕暴力!からの暴力!そして最後まで暴力!
    江波先生のアクション描写……というか暴力描写が存分に堪能できるよ!やったね!

    基本的に殺される奴全員性根の部分からガチクズで同情の余地もないんだけど、そんな奴らでも一人称で行動追ってると「がんばって!」って気分にさせられる不思議。
    そしてみんないい笑顔で果ててくんだな……『忍者と極道』とか好きならハマるノリだと思う。多分。

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    2022年04月09日
  • ボーパルバニー#2

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    前巻に比べると本巻には物語まで付いている。ただし訳の分からなさが無くなってチョッと残念でもある。更には結末も予測可能で小さくまとまっちゃった感がぬぐえない。勢いだけでやりっぱなしでも、説明もなく理屈もなくても、ただ在るモノは、それだけで十分魅力的なのだけれど。

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    2019年07月26日
  • デスペラード ブルース

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    ピカレスクもの。なんとなく読んだことのある雰囲気だな、と思ったらポーバルバニーの人であった。
    一応続きものだけど、どうするかねぇ。

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    2019年03月31日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    正直、めちゃくちゃ評価に困る1冊。世界の終末に備えたシェルター的存在のマンションに引きこもった人間たちを主軸に置いたストーリーから、ノアの箱舟的な要素を強く感じる。マンションの中では労働も必要なく、ただ娯楽を消費しさえすれば良いという設定も偽りのユートピア感があって良い。

    ただし、自分はそこまで惹かれなかった…。ひょっとしたら物語に隠されたメタファーに気づけないと楽しめないタイプの本かもしれない。

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    2018年08月18日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    SF。ディストピア。終末。
    連作短編集のような、長編のような。
    アルカディア・マンション内の描写は、J・G・バラード『ハイ・ライズ』っぽい印象を受けた。
    イマイチだなと思いながら読んでいたが、最終話「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」の結末と、エピローグ的な5章の読後感が良く、評価アップ。

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    2018年07月29日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    面白かったです。御園一族は一体何人いて、この人は何代目なんだろう…というところは混乱しましたが。ここまで世界が壊れても、意外と人間は滅びないのかもしれないと思わされます。でも何もしないでただ娯楽を消費する人生はわたしは無理だな…例えそれが底辺であっても。それともこんな世界になったら適応するのかな…もやもや考えました。世界の終末に備える。ラストの一行がとても好きでした。

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    2017年02月20日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    終始哲学めいた独白が続き、いまいち世界に浸れませんでした。しかし、これは今まで探していた理想の小説の一つになりそうです。
    結局理想郷なんて人それぞれで、自分が納得するかどうかで決まるものだと思いました。

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    2017年01月18日
  • ペイルライダー

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    内申点をネタに密告を推奨するクラス。それに対抗する破壊衝動を持つ転校生。といった殺伐とした世界の物語。最後は小さくまとまりすぎたかな。

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    2016年06月30日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    タイトルは絵画。

    アルカディア=理想郷。
    アルカディアにも死の存在はある。死は必然、といったところか。

    世界観は違和感なく受け入れられたが時代が前後するので読み終わるまで疑問が尽きなかったりする。短編集かと思ったけど、長編SFラブストーリーだった。

    個人的にはクローズド・タイムは良かった。御園珊瑚への憧れと、憧れから来る焦燥・渇望が狂おしいほど感じられて、文章が生き生きしてた。
    他の話は少し主人公に諦観が滲みすぎてて物足りなく感じた。

    衣食足りて礼節を知る。が、衣食足りるだけでは満たされないのが人間。

    個人の理想郷の実現と社会の安定を最大化できたとすればこんな世界になるのかなとも思う

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    2015年12月21日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    ネタバレ

    生活保護者を集めたマンションから始まり、ベーシックインカム、生活すべてを提供するシェルター、成長や肉体改造を制御が可能になった未来。
    生きていくだけならオートモードでいけるが、それぞれの満足を求める話。

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    2015年11月04日
  • ボーパルバニー

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    ポーパルバニーてウィズしか思い出さんわ、懐かしい。
    と思ってネタ購入。
    目次で吹いた。

    まんまかよ。いいのか、これ。

    らしくもあり、いや、なんかWizやりたくなってきた。

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    2015年10月11日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    諸々の環境汚染で国民ほぼ全員が国営のシェルターマンションに引きこもりになった日本で生きる、とある一族のクロニクル。
    連作短編を読み進むと、次第にマンションの成り立ちがわかってきて面白くなった。働く必要もなくなった世界は、果たして理想郷と言えるのかな。その辺りの設定は興味深かったけど、キャラクターにはイマイチ乗り切れず。つかみどころというか、自分の中の評価に難しい一冊だった。

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    2015年09月26日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    作者のライトノベル作品が好きなこと、早川文庫であることとあらすじから購入。夢中になって読み進めた訳ではないのに、いつの間にその世界に入り込んでいる。不思議な虚無感と諦念がある。

    国民の大多数が生活保護を受給しニートとなり、窓のない外に出ることもない8畳の個室で衣食住に不自由なく生活している。外は大気汚染で満ちており、生身で出掛けるとリアルに寿命が縮む。生体チップを体内に埋め込むことが当たり前になっており、自分の寿命でさえ秒単位で確認できる。目指す将来の夢に対し心身の成長の指向性をもたせるなど、興味深いガジェットも登場する。

    文明が崩壊したわけではなく、かといって目的意識のあるディストピアで

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    2015年08月09日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    シェルターであり、何もしなくても生きることができる保証がされているアルカディアマンションの中で繰り広げられる短編集。
    それぞれの話の時間と人物は違うが、「血縁」という関連がある。

    内容的には人間の負の部分の話が多いものの、軽快に語られるのでさらりと入ってくる。
    同じ内容の自分語りが繰り返されることも多いが、逆に人間くささが表現されている気がする。

    理想郷、天国、楽園とは。

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    2015年07月18日
  • 我もまたアルカディアにあり

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    ネタバレ

    「クロージング・タイム」★★★
    「ペインキラー」★★★★
    「ラヴィン・ユー」★★★
    「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」★★★

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    2015年07月12日