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「我々は世界の終末に備えています」そう主張する団体により建造されたアルカディアマンション。そこでは働かずとも生活が保障され、ただ娯楽を消費すればいいと言うが……創作のために体の一部を削ぎ落とした男の旅路「クロージング・タイム」、大気汚染下でバイクに乗りたい男と彼に片思いをする不器用な少女の物語「ラヴィン・ユー」など、鬼才が繊細な筆致で問いかける、閉塞した天国と開放的な煉獄での終末のかたち。
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Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白くて一気に読みました!これは聖書がベースです。世界の終わりが近付いている世界。世界を終わらせようとしている世界。配置されているもの全てに意味があってめちゃめちゃよかった!オッドアイの御園一族。御園は神に捧げる作物を作る畑。御園洛音とアルバドル・フーリーは実の兄妹で夫婦。アダムとイブ…なのか。リリスかも。最初の二人からはじまってオッドアイの一族が方舟のなかで外でどんな風に交わっていくかが何百年にも渡って書かれている。なんて広大なんだろう。面白すぎた。久々にスゴく好きなSF作品にあたった。日本にもこんな面白い作品書くSF作家いたんやなーと。哲学的でもある。ワタシは作品には隠れてても見えててもいいから、哲学がないとダメだと思ってるから。これは自分の勝手な言い分ですが。
Posted by ブクログ
何もしなくても安全に暮らしていける管理されたシェルターマンション社会の出来事を、色々な時系列で切り取ったような短編集?長編?
各パートの視点キャラクターたちに共通する「泥臭さ」みたいなものが、世界観にがっちり嵌まってて良いなって思った。
マンション住民側は自己実現欲求だったり片思いだったりで思い悩む場面が目立つ一方で、黎明期の人達や外側の人を描いたパートは妙にカラッとしてたりして、その対比も好きだなぁ。リアリティ。
ダラダラ何もしなくても生かされる側の凡人と、損してるって自覚してても働いちゃう変わり者、そんな理想郷のような環境を拒んで反抗する勢力。
自分がこの世界の住人だったらどの立場になりたがるのかな……とか、読後に考えてみるのも楽しい(楽しいか??)
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