ペイルライダー

ペイルライダー

660円 (税込)

3pt

3.4

クラスに守るものはあるか!?青春破壊小説

転校を繰り返してきた享一は他人と親しく接する事はせず、転入から転出までの期間をひとつの人生と捉えていて、最後は破壊で終わる事で去っていく自分を他人の記憶に残そうとする。鷹音は、自分が加わっていない他人の和が、円満に円滑に幸せに転がっていくのを、ドラマや映画を見ているように横から眺めている。女教師である蒔絵は、生徒に対し取引による統治を試みる。密告と評価の交換、推薦枠を餌にしたその取引はクラスに一見完璧な静穏と緊張を与え、生徒による相互監視の自律という「完璧さ」を目論む。
三者三様それぞれの思惑がクラスに混乱をもたらし…そして!

江波節全開の青春破壊小説

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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ペイルライダー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年12月08日

    前作『パニッシュメント』に引き続き
    興味深い筋書きのお話であるところが良いところ
    高校という場でおきる事件というより状況に対し
    ライトノベル風でなく現実味というより小説における登場人物的なキャラクタが
    青春とか教養とかでなく冒険という非日常のひとつとして通過する話
    「非日常」にも現実味を持って起こり...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月13日

    孤独に酔う映画フリークの転校生デブが、密告蔓延る管理社会化したクラスの崩壊に挑む話。

    本来ディストピアSFで描かれるような大きな物語を、高校の1クラスという極小単位に圧縮転写した、意欲作。

    ラノベらしく自己陶酔的な主人公が、一貫性をもっていじめを煽る。
    好きなタイプのキャラクターではないが、ラス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月30日

    内申点をネタに密告を推奨するクラス。それに対抗する破壊衝動を持つ転校生。といった殺伐とした世界の物語。最後は小さくまとまりすぎたかな。

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月04日

    決して明るい物語ではないのに、どこか癖になる。密告制度がある進学学級に、その場の人間関係を壊さずにいられない転校生が転入してき、化学反応が起こる話。愛や夢や希望は出てこず、暴力と犯罪と後ろ暗さとが出てくる話。なのにどこか夢中になる。これはヤバい。毒なのに、それが堪らないって感じ。危ない。

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月02日

    201112

    前作、パニッシュメントには、ラノベのふりして「信じる」ことへの根源的な問いのようなものが感じられた。

    なので若干期待外れではあったが、それでも、熱量はすごい。

    「俺は太っていて、背は高くない。腫れぼったい顔に不機嫌そうな目、手入れもしていない天然パーマの汚い髪」 てなルックスの主...続きを読む

    0

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