江波光則のレビュー一覧

  • パニッシュメント

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    これはガガガ文庫でやる必要があるのか!?

    新興宗教の教祖をしている父をもつ主人公・郁と幼なじみで母親がその宗教に填まっている常磐、タロット占いで一躍クラスの人気者の座についた七瀬の三角関係じみた恋愛模様。新興宗教が柱にどっかりあり、普通の青春かかけ離れたものになっている。結局何が言いたいんだかよく分からない。何よりもガガガ文庫というライトノベルのレーベルでやるべきことなのかが分からない。

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    2013年08月17日
  • 鳥葬 -まだ人間じゃない-

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    オチが読めていたのはまあいいとして、なんかウジウジとどうでもいいことですっと悩んでいたなあ、というのが読み終えた感想。
    もっと悪意や絶望を掘り下げて描いてもよかったのでは、と思ったが、主人公がすでに成長しきっていて解脱の域に入っているからなあ。

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    2013年07月11日
  • ペイルライダー

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    決して明るい物語ではないのに、どこか癖になる。密告制度がある進学学級に、その場の人間関係を壊さずにいられない転校生が転入してき、化学反応が起こる話。愛や夢や希望は出てこず、暴力と犯罪と後ろ暗さとが出てくる話。なのにどこか夢中になる。これはヤバい。毒なのに、それが堪らないって感じ。危ない。

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    2012年08月04日
  • ストレンジボイス

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    最近、ガガガ文庫を気に入ったので購入したうちの一冊です。

    内容はひとつのイジメを発端とした奇妙なヒューマンドラマです。
    1人の行動的なヒロインを主軸に、その奇妙な人間関係は展開されていきます。

    そのストーリーは「いびつ」の一言に尽きます。
    日常的でありながらも歪んだ物語は、先の展開を容易には予測出来ませんね(^_^)

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    2012年06月24日
  • ペイルライダー

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    201112

    前作、パニッシュメントには、ラノベのふりして「信じる」ことへの根源的な問いのようなものが感じられた。

    なので若干期待外れではあったが、それでも、熱量はすごい。

    「俺は太っていて、背は高くない。腫れぼったい顔に不機嫌そうな目、手入れもしていない天然パーマの汚い髪」 てなルックスの主人公。

    トラブルを撒き散らして、いるだけで周囲が壊れていく有害な外来種が転校して来た先は、

    教師が大学への推薦枠を餌に生徒への密告を推奨し、相互監視しあうクラス。

    平穏な、真っ当なクラスを取り戻そうとする鷹音。

    享一は、鷹音の存在により、これまでとは違う意に反した形で壊していく。

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    2012年01月02日
  • パニッシュメント

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    Podcast『文化系トークラジオ Life』にて、「信じる論理、信じさせる倫理」というテーマの時に紹介されていた小説。父親が新興宗教の教祖である主人公と、その宗教がきっかけて家庭崩壊を起こした幼なじみと、その新興宗教に心酔するクラスメート。「信じる・信じさせる」ということは、えらくオオゴトなんじゃなかろうか…と思わされた作品だった。僕は結婚してから三ヶ月が経つけれど、これも相手に将来を信じてもらってのことなわけで。すごいな、これって。「信じてもらう」ということは本当にうれしいことだけれど、無責任にしていいことじゃないなとも感じた、そんなおはなし。

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    2012年01月21日
  • パニッシュメント

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    おもしろかったけど最後がもう少ししこりの残る感じで残念でした。
    内容がけっこうハードなだけに最後はきれいにハッピーエンドにしてほしかった

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    2011年04月16日
  • ボーパルバニー#2

    ネタバレ 購入済み

    トンデモさと不釣り合いな繋げ方

    前作のイカレた連中がさらに狂った化け物に追われるシンプルさがあった。
    今回はその化け物を中心にして三つ巴の陣営が入り乱れるのだが、それを一本にまとめる複雑ながら細かい展開が成されていく。

    正直、その脚本に唸らされるというより、キャラが脚本に振り回されるように感じた。例えば今作では終始色の濃い活躍をする爺のキャラの秘密は、サラサラと流されるように暴露されるのに、その直後展開の中心となる情報として機能するようになるなど、キャラの心情の動きについていけなかった。

    最終的には気になるところで終わっているにも関わらず、(これは作者が悪いわけではないが)今作は打ち切りの形となっているようなの

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    2020年07月05日