あらすじ
首切り兎、再び。入り乱れるは血と硝煙。
ある傭兵部隊が盗み出した30億円相当のダイヤモンド。
正規登録されていない違法ダイヤモンドを現金に換えるべく、彼らがダイヤを輸送している途中に事件は起きた。
バニーガールの強襲。つまり呂商会の介入。
一刻を争う傭兵部隊は、日本に人員を派遣し30億円を抱える男との連絡をとる。彼もまた、バニーガールに執着する謎の男だった――。
その他様々な組織が入り交じり、この大きな山をかすめ取ろうと跋扈する。
ダイヤと金を巡る混沌が、再び世界に首切り兎を呼び込んだ。戦いの空気が、最凶の兎を世に放つ。
巫女、カウガール、チャイナ服。そしてバニー。
各組織が持つ、最強の戦闘員同士の戦いが幕開き、大金を巡る四組織、四者四様の殺し合いの火蓋が切って落とされる。詐欺、裏切り、だまし討ち。さらに血と消炎が吹き荒れて、全てが過ぎ去った荒野にはきっと何も残りはしない。ただ、栄光と欲望の残り香が彼らの死体を包むのみ。
果たして本当の勝者は誰なのか――。
セックス&バイオレンス第二弾。
イラストは、ライトノベル、ソーシャルゲームなどで活躍中の中原。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
国際色豊かな殺し合いバトル!
今回は前巻とは別の2代目バニーちゃん登場。
人斬り巫女(影の主役?)や傭兵騎士、金髪巨乳ガンマンなどが入り乱れて日本を舞台に凄絶な殺し合いを展開します。死にまくりです。
生き残るのはほんのわずかという容赦のない首チョンパ激烈バトル。
雰囲気的にはブラックラグーンとか好きな人におすすめです!
Posted by ブクログ
呂、ラスネイル、灰人の3陣営とその間を行き来するキャラが入り乱れるドンパチが最終的にああいう形に収束するのはやはり江波光則だなぁと。ラストの爽快感がたまらん。呂小丑やトーラス・ザ・ジャッジ等の前巻の内容も踏まえてるシーンにニヤニヤさせられるし悪党どもの生き急いでる闘いが魅せる魅せる。ラスネイルとグレイの扱いがアレだったのは心残りがあるな。どいつもこいつも命を大事にしないのだけれども、プリーストの(褒めてくれる対象が死んでいようとも)承認欲求のために命を張れるみたいなのが特に、こう、グッときてね。
Posted by ブクログ
前巻に比べると本巻には物語まで付いている。ただし訳の分からなさが無くなってチョッと残念でもある。更には結末も予測可能で小さくまとまっちゃった感がぬぐえない。勢いだけでやりっぱなしでも、説明もなく理屈もなくても、ただ在るモノは、それだけで十分魅力的なのだけれど。
トンデモさと不釣り合いな繋げ方
前作のイカレた連中がさらに狂った化け物に追われるシンプルさがあった。
今回はその化け物を中心にして三つ巴の陣営が入り乱れるのだが、それを一本にまとめる複雑ながら細かい展開が成されていく。
正直、その脚本に唸らされるというより、キャラが脚本に振り回されるように感じた。例えば今作では終始色の濃い活躍をする爺のキャラの秘密は、サラサラと流されるように暴露されるのに、その直後展開の中心となる情報として機能するようになるなど、キャラの心情の動きについていけなかった。
最終的には気になるところで終わっているにも関わらず、(これは作者が悪いわけではないが)今作は打ち切りの形となっているようなので、消化不良感も強い。ということで評価は辛口とさせていただく。