浅黄斑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ書出は東日本大震災。
震災で古文書が海水に浸され、汚れてしまった。
奈良にある「埋蔵文化センター」の世界最大級の真空凍結乾燥設備を使って、丁寧に汚れを取る作業が繰り返された。
その中に発見した古文書から、この話が生まれた。。。。
ワクワクする件である。文書の名前は「地蔵橋留書」
そんなふうに始まったのは、江戸時代よくある妾腹の息子。この主人公である鈴蘭こと、北町同心、鈴鹿彦馬の息子、鈴鹿蘭三郎。そして鈴蘭を見守るのは、江戸当時今でいうアダルトグッズの始祖である『日本一元祖四目屋』の店主で通称『帆柱の喜平』
この本は喜平も50歳を超えて店を息子に譲り隠居しながら、同心から手札をもらう岡っ引 -
Posted by ブクログ
無茶の勘兵衛日月録第二弾
今回は、家督も継ぎ、越前大野から江戸へ出てきて無茶度は下がっている
江戸の時代小説では、江戸のうまさがよいが、まだ江戸開府から間もない頃、あまりうまいものなく、常連となる料理屋は女将が上方出身という設定
数少ない中でも、愛宕さん近くの「穴子飯」はうまそうだ
本話のメインストーリーは、前作で逃げた脱藩者を追う、というものだが、幕府内や大名間のドロドロも見えてきてストーリー展開も変わってきた
使用人もできたことだし、若い頃の無茶だけではあかんのやね、と
主人公の勘兵衛は落ち着いてきた感があるが、若君様はヤバそうな匂いを出している