岸田メルのレビュー一覧
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ネット小説の書籍化。入れ替わりファンタジー3巻目。同時に命を落とした町娘が、聖女の魂が戻るまでその体に入ることになるが…。
2日間で一気に読み終えたのに、まだ完結ではないと知り、蛇の生殺し状態です。元となるネット版も少しだけ覗いてみましたが、雰囲気や話もだいぶ違うようです。ネット版は出だしの文章が軽いノリだったので、小説版の方がシリアス要素が高めに感じましたが、多くの人が手に取る書籍化ならその方がいいでしょう。
イーニアスやライサンなどの掘り下げ方が足りないとは思いますが、2人の少女の繋がりが書かれる2巻、反聖女派のクーデターと、ユーナとアシュートの2人の転機となる3巻。そして、ネット版とは -
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ネタバレ大学の先生にすすめられて読んだライトノベル。正直な感想、思っていたよりは面白くなかった。
主人公が終始鬱々としているところが読んでいてつらかったです。ひとりひとりのキャラクター性が濃すぎて何度かおいていかれそうになりました……。
最も納得がいかなかったのは彩夏の死の真相。
ラストの屋上のシーンでは若干心動かされましたが、死ぬことによる解決という手段はどうなのでしょう。罪の意識に耐えられず自殺という手段をとりましたが、個人的には死んで償うよりも生きて償う方がよっぽど覚悟のいることだと思います。
そこは薬によるバッドトリップということで仕方がないのでしょうか?
シリーズを読むかどうかは迷うとこ -
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アリシアの実家であるフェイトリンのお屋敷を売ってほしい──。成り上がり貴族の集合体・フェイトリン五家の最下位であるロベル家が、招待状とともにもちかけてきたのは突然の売買話。珍しく心配顔になったアリシアと何かきな臭い罠を感じたカシュヴァーンたちは一路、ロベル家へ。訪れた先ではなぜか華やかな舞踏会が開催されており・・・。 しかも会場を仕切るのはカシュヴァーンの天敵・ジスカルド。王子様然とした完全無欠の美貌男は死神妻に魔の手をのばし、暴君夫と心理戦を繰り広げる!?
めちゃくちゃ久しぶりに読書できて幸せ。ラノベも久しぶりな感じなので、これくらいほのぼのから入るのもいいものですね・・・ってそんな話は置 -
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彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れて――。ぎこちない関係のまま、僕らが昔通りの園芸部の活動を再開した矢先、僕は生徒会長に呼び出される。「園芸部は廃部にするから」廃部の理由である、設立時のうさんくさい経緯を調べていくうちに、四年前の不可解な生徒死亡事件が浮かび上がる。その容疑者は、テツ先輩だった。口を噤み協力を拒否するテツ先輩とニート探偵団を敵に回しアリスと僕は捜査を始めるが・・・。
ふとしたことで自分との絆が消えてしまっていることを思い出してしまうナルミと、彼に関することで自分が何か忘れてしまっていることを薄々感じとる彩夏。二人のぎこちない関係にもやもや。お互い元々 -
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死神妻と暴君夫、一風変わった新婚夫婦を訪れたのはアリシアの最初の嫁ぎ先、バスツール家の現当主・エリクス伯爵。切り出したのはなんだか妙なお願い事だった・・・。時間を遡ること少し前、いつの間にかお屋敷に出現した少年のような少女・レネ。バルロイの配下である彼女の依頼は 『おふたりの夫婦生活を勉強したい』という困ったもの。微妙に「おなかが痛く」なるアリシアをよそに、来訪者たちに眉をひそめる強公爵カシュヴァーン。そして、さらなる闖入者はルアークの兄を語る暗殺者で!?
相変わらずちょっととぼけた会話を繰り広げる公爵夫妻ですが、今回はカシュヴァーンの意味深な言葉にどきっとしました。まだまだ秘密があるんだろ -
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「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。世界を検索し死者の言葉を見つけ出す」路地裏に吹き溜まるニートたちを統べる“ニート探偵”アリスはそう言った。高校一年の冬に僕と同級生の彩夏を巻き込んだ怪事件、都市を蝕む凶悪ドラッグ“エンジェル・フィックス”――すべての謎は、部屋にひきこもる少女探偵アリスの手によって解体されていく。「真実はきみの平穏を破壊する可能性がある。それでも知りたいかい?」僕の答えに、普段は不真面目なニートたちが事件解決へと動き出す!
ニートでかわいい女の子がメインと聞いて結構軽めのラノベかなーと見当つけてたんですが、思った以上にシリアスな展開でびっくりしました。意外と文体も堅めかな。