ジョンスコルジーのレビュー一覧

  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    シリーズ前作『ゾーイの物語』ではコロニー開拓の描写が多いだけでなく、主人公が女子で若干ヤワな雰囲気だったが、今回は陰謀や戦闘が多くこのシリーズらしさを取り戻している。13のエピソードが短編となっており、それぞれ結末を迎えつつ、全体として話がどこかでつながっていく構成。話を追うにつれ、お互いにあまり好意的でない仲間たちが、好意を持てないまま何となくチーム風になっていくさまがおもしろい。
    そして最後…終わってないじゃん。最後引っ張って次のシーズンに続くというTVドラマ的展開はよろしくないと訳者もあとがきに書いてる。そして読後、チュロスを食べたくなったのは私だけではないだろう。

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    2018年05月28日
  • 最後の星戦 老人と宇宙3

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    ネタバレ

    シリーズ2を手にとってパラパラと見たら1とは全然登場人物が違う。毎回違うステージの話なのかと思ったらそうではなく、1と3は同じというので2を飛ばしてこちらを読んだ。結論から言うと2を全然読んでなくても支障はない。2の話が3に出てきているのかどうかはわからないレベル。
    ジョンは家族とともに行政官として植民惑星ロアノークへ向かう。ロアノークへ向けて宇宙船はジャンプを終えたが、到着した惑星はロアノークではなかった。仕組まれた間違いには何が隠されているのか。
    『月は無慈悲な夜の女王』が、アメリカ人にとって独立戦争を想起するものだというが、こちらのこの話もそういう含みがあるんじゃないかと思った。ただ、植

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    2018年01月11日
  • 老人と宇宙

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    ネタバレ

    楢山節考。姥捨山。
    それを連想せずにはいられない。この作者はそういうことを知ってるのかなぁ。
    人生終わりかけの年寄りを使って地球防衛するのだが、ピチピチの若者レベルまで人体改造を施して訓練しても生存率は極々わずか。
    主人公は生き残るから物語になる。しかし、物語の背景に結局は年寄りを使い捨てているところがある思うと、単におもしろいで片付けていいものか。小説としてそこに突っ込んでいくとおもしろくなくなってしまうのは間違いないが、そっちに行けばノーベル賞も夢ではないと思うね。
    地球防衛するわけじゃないにしても、生産年齢から外れるお年寄りに生産性を上げてもらうことは社会的には非常に有意義なんだよな。高

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    2018年01月06日
  • 最後の星戦 老人と宇宙3

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    面白くなってきた、続きがあるのが楽しみになってきた
    表紙   5点前島 重機   内田 昌之訳
    展開   6点2007年著作
    文章   6点
    内容 660点
    合計 676点

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    2017年12月11日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    単独では普通だが、シリーズとしては必要な部分
    表紙   6点前嶋 重機  内田 昌之訳
    展開   6点2006年著作
    文章   7点
    内容 645点
    合計 664点

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    2017年11月21日
  • レッドスーツ

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    ネタバレ

    スタートレック、特にTOSへのオマージュ満載。
    当初は『宇宙大作戦(笑)』を揶揄する不条理劇かと思ったが、
    終章では涙がこみ上げた。

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    2020年12月26日
  • 最後の星戦 老人と宇宙3

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    他の惑星を植民地にする人類。宇宙にはたくさんの部族が存在する状況で、あたかも全宇宙を支配するかのように振る舞うコンクラーベ(地球で一般的なコンクラーベとは異なる)。ジョン・ペリー(かつて緑色の肌で戦った老人兵士)とゾーイを含む者たちは、新しいコロニーに入植するが、そこにコンクラーベの魔の手が伸びてくる。さて、この危機をどう乗り越えるか。状況が二転三転するのはエンタメ小説の定石なので、素直にストーリーを堪能しよう。コンクラーベの本当の姿やポリシーに翻弄されながら、先を想像するのが楽しい。さて、本作品は「老人と宇宙」シリーズの完結編となるらしい。とはいえ、続編があるので、引き続き読んでいきたい。

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    2017年09月27日
  • レッドスーツ

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    スコルジーさんの代表作「老人と宇宙」で見せる ちょっとしたユーモアセンスを全開にした感じ
    落語のように笑わせて、最後にホロリと感動させるあたりが 流石!
    「スター・トレック」そして
    「ギャラクシークエスト」ファンなら読むべし

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    2017年08月10日
  • ロックイン-統合捜査-

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    ユーモアが本当に好き。キャラクターの会話とか面白すぎて…。お話も面白かった。身体がなくても障害じゃないし、むしろ肉体がないぶん自由。

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    2016年12月11日
  • 老人と宇宙

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     文字多めかなーと思いましたが、さくさく読めました。
     ご老人が宇宙に出てとにかくバトル。ストーリー的にも、頭からっぽにして、突っ込みどころは気軽に突っ込みながら、目の前のシーンを楽しく読んでいると終わるような本。想像がふくらむし、スケールは大きいし、こういう話は好き。
     どう考えても老人のメンタリティじゃないっていうか、皆さん完成豊かだなあとか、年齢の割りに精神がヤング。枯れた感じがほんとにないなぁと思うけど、老人要素は「既に一つの人生を終わらせている」という部分で感じればいいかという感じ。
     ブレインパルとか、スマートブラッドとか、あのへんのロマンあふれる設定が楽しいです。そこまでやって、

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    2016年09月11日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    シリーズ1-3作を一気読みした流れで外伝にも手を出した。。第3作「最後の星戦」の主人公ペリーの養女ゾーイの視点で書かれている。

    神宮外苑のスケート場で娘がスケートしている午前中にダウンロードして読み始め、代々木公園の森の中と、品川の映画館でズートピアがはじまるまでの間に読み進み、夕方自宅で読み終わった。

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    2017年05月02日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    クローン培養された兵士が主人公。まさに神林良平の「膚の下」と同じ設定。意識・セルフとは何か、ということをぼんやり考えてなから読み進んだ。展開しまくった話は最後にまとまる。

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    2016年06月19日
  • ロックイン-統合捜査-

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    ウィルスに感染した人が意識はそのままに体が動かなくなる症状に陥った。その状態をロックインと呼び、ロックイン状態になった人は“スリープ”というロボットのようなものに意識を移して日常生活を送る。ロックイン状態の人だけが入れるサイバー空間などもあり、この舞台設定だけで、もう面白い。

    ストーリーは殺人事件の捜査であるので、犯人探しがメインとなる。物語の舞台がモロSFなので、捜査方法から犯人の行動が常識では考えられない展開を見せる。純粋なミステリーファンには、もしかしたら受け入れられないストーリーかもしれない。一方でSFファンにとっては、ロボットやらサイバー空間やらは慣れているだろうから、違和感なく物

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    2016年04月07日
  • アンドロイドの夢の羊

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    まさにSFという内容で、のめり込んで読むことができた。
    宇宙を舞台にした、近未来の話であるが、設定がおもしろく、最後もすっきりと終わっているので、個人的には好きな小説である。

    地球が宇宙の星々を相手に貿易を行っていたり、その中でも地球は弱小の部類に入っているなど、楽しめる内容であった。

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    2015年10月20日
  • 老人と宇宙

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    単純に面白かった。老人たちが兵士になるまでが一つの区切りで、そこまでの流れやガジェットや設定も面白い。映画になりそう。
    で、兵士になった後はスターシップトゥルーパー状態に入るわけだが、それも読みやすい文章なのでエイリアンの描写とかもなんとなく分かりやすく、話の流れもタイトで勢いに読ませる。
    ラストもテーマと繋がる感じで、うまくまとまってる。総じて面白いと思います。

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    2015年09月01日
  • アンドロイドの夢の羊

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    タイトルから想像されるようなディックへのオマージュは,特に無いように思う.昔はこういう話を書く人がたくさんいて,僕も大学生の頃は沢山読んだのだけど,今はないんだよね.映画的でよく出来ています.ただ,ブライアンがパジミの戦いのシミュレーションを繰り返して悟った結果は,どこに繋がっているのかが,少々疑問.今のところ,スコルジーに外れなし.

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    2015年07月05日
  • 老人と宇宙

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    小難しい事を考えずに読める娯楽作品。「ジジイとレーズンの違いは前立腺があるかどうかだけ(意訳)」など、ジョークが冴えてるし、異星人やその異星人にぶっ殺される地球人の描写もエグくて最高!これの元ネタになったと言われている「宇宙の戦士」も読んでみたい。

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    2015年03月03日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    前回は外伝だったけど、今回はTVシリーズ構成を参考にした短篇集。13話なんだけど一つの話になってる。
    コロニー連合のBランク外交チームの活躍シリーズとでも言えばいいのかな?とっても面白かった。
    第2シーズンも書くつもりらしいので気長に待ちたい

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    2014年07月07日
  • アンドロイドの夢の羊

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    スコルジーに外れなし。
    いやー、気持ちいい。私はこういう話が読みたくて、ずっとSFを読んでいるんだよ。
    冒頭のおバカなおなら話のせいで、久しぶりに『地球はプレイン・ヨーグルト 』を読みたくなっちゃった。

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    2014年05月16日
  • アンドロイドの夢の羊

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    あはははは。期待して読み始めたSFだったのに、コメディだったけれど、全くもって面白かった。おなか抱えて笑うのって久しぶり。だったおならだもん!!お約束の展開でSF小ネタをちりばめつつ、安心して最後まで読み切れる。

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    2014年01月29日