ジョンスコルジーのレビュー一覧

  • 老人と宇宙

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    妻に先立たれた主人公が75歳以上限定の軍隊に入り、異星人と戦うSF。
    戦争なので味方が異星人に惨殺されるシーンもあるが、全体的にエンタメ寄りでジョークも多くスラスラ読める。
    テクノロジーが圧倒的な異星人を相手に人類の行く末も気になるが、主人公にはぜひとも幸せな老後を過ごしてもらいたいところ…と言っても、すでに75歳なわけだが。

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    2024年07月02日
  • 老人と宇宙

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    ジョン・スコルジーは、ブログやノンフィクションでの鋭い洞察力でも知られるアメリカのSF作家です。彼の代表作である『老人と宇宙』は、2005年に刊行された後、その斬新さでヒューゴー賞の候補に上がるほどの注目を集めました。この作品の魅力は、宇宙という無限の舞台上で繰り広げられる、人間ドラマの深さにあります。

    『老人と宇宙』の中心となるテーマは、「歳を重ねた人々が未知の領域でどのように振る舞うか」という点です。主人公である75歳のジョン・ペリーが、地球を離れ人類コロニーを守る軍隊に参加するという物語は、ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』にインスピレーションを受けつつも、独自の哲学と人生観を

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    2024年01月22日
  • 老人と宇宙

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    ローカス誌が選ぶ21世紀SF小説オールタイムベスト第1位。

    一言で言うと、小説の要素をすべて、バランスよく詰め込んだ佳作。

    理論はあるがSFにありがちなしつこくなりすぎることはなく、恋愛も深くなりすぎず、エロや暴力の描写も不快にならない程度にまとめられていると言う印象。

    最後が少し駆け足でわかりずらかったかな。違う宇宙の話と違う人生の話をかけているんだろうけど、何度読んでもしっくりこなかった。

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    2023年09月09日
  • 老人と宇宙

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    面白かった。
    21世紀版宇宙の戦士とあるが当にそのとおり。
    続編があるのかと思ったらそうでもないみたい。
    ちゃんと終わってるのでこの一冊で十分でしょう。

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    2022年06月09日
  • レッドスーツ

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    抱腹絶倒。ジャケ買いでこんなおもしろいものに巡り合えるとは。スコルジー知らなくてゴメンなさい。
    宇宙艦隊の旗艦に配属された新任少尉が、遠征のたびに起きる不自然に気づき…って、なにも知らないで読み始めて、「えっ、これ50年代とかの小説!?」と古くさい設定に驚いてたらまさかの…
    【ブラック・ミラー』にもこんなエピソードあったな。

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    2020年07月24日
  • 星間帝国の皇女-ラスト・エンペロー-

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    宇宙に広がる星系が一つの帝国を築いている。皇帝の地位を継ぐ兄が亡くなり、皇帝も亡くなり。その状況で長女が皇位を継ぐところから物語が始まる。皇帝を暗殺しようとする動きや、帝国を支配しようとしている家が暗躍する。宇宙の摂理なのか知らないが、帝国を破滅に向かわせる現象が観測され、新たな支配者となる野望を持った一族がそれを利用して、戦略を練る。本作品は三部作の最初である。ものすごく盛り上がるラストではなく、これからの盛り上がりに期待する巻である。作者のスコルジーは裏切らないと思うので、じっくりと続編を待とう。

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    2020年01月16日
  • 星間帝国の皇女-ラスト・エンペロー-

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    原題は”The Collapsing Empire”であり、こちらの方が内容を的確に表しているのに、どうして邦題を変えてしまったのだろうか。未来、他の星々へ到達するのに利用可能なフローというものを発見し、人類の帝国が広範囲に及んだ世界では、交易の中心となるハブを支配するのが皇帝である。ハブを含めたほとんどの惑星は居住不可能だったため、地下に潜るか、あるいは人工の浮島で生活していた。そんな中で唯一、地上に生活が可能だったのがエンド。その名の通り、辺境の惑星。エンドでは、反乱軍が台頭しており、住民の生活も脅かされている。役者あとがきでは、「ファウンデーション」や「銀河帝国の興亡」と比較して語られて

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    2019年09月28日
  • 星間帝国の皇女-ラスト・エンペロー-

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    みんな大好きジョンスコルジーですよー宇宙を舞台にスケール大きいわりに親近感もなぜか沸き起こる展開。なんとなく古き良きスペースオペラの香りもするなあ。

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    2019年07月01日
  • 戦いの虚空 老人と宇宙5

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    老人と宇宙シリーズの第5巻。コロニー連合とコンクラーベといった大規模な連合で外交問題の解決をベースに、話が進む。外交といってっも宇宙を舞台にするので星間外交といったところだろうか。最初は派手な戦闘などはなく、どちらかというとスパイ小説のようだ。

    主人公のハリー・ウィルスン(CDFの兵士)は、年齢は90歳を超えているが、体は20歳台、真空でも数分間なら無呼吸で生きられるというこのシリーズ特有の兵士である。ただし、物語の前半は宇宙船の中で技術サポートのような地味な仕事をしている。でも後半は、読者の期待を裏切らない派手な展開が待っている。大気圏突入のシーンなどドキドキしっぱなしだ。ページ数が多いけ

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    2019年04月08日
  • 星間帝国の皇女-ラスト・エンペロー-

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    原題は『潰れゆく帝国』なんだけど、どうしてこうなるの?
    (そもそも、皇女ぢゃなくて女帝なんですが…)

    カバー観て、メリケン版モーパイかと思いきや、魅力的な猛女ではあったけど、このひとはタイトルロールではないし…

    モーパイのみならず、星界だったり航空宇宙軍であったり、アメリカ人より日本人の口に合いそうな舞台設定ではあるけど、続きや如何に。

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    2018年12月15日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    老人と宇宙の続編。前作に出てきたジェーンも出てくる。

    前回が夫婦の物語だとしたら、今回は親子の物語になるのかな。

    それと、自分探しの旅。

    特殊部隊の人間は成人した状態で生まれてくるわけだけど、
    正義や道徳の概念はどうやって定着させているのかと疑問に思った。

    それも、テンプレートの人格である程度は補えるものなの?

    善悪の判断や、社会におけるマナーとかって、子供のときから少しずつ身に着けていって、
    ようやく10歳くらいである程度まともになるんじゃない??
    と、自分自身の成長の記憶や、自分の子供を育てた経験から思った。

    なんか、そういうところはこの小説はご都合主義で逃げているよなーと思わ

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    2018年12月09日
  • アンドロイドの夢の羊

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    快調な読み口の軽快な話。しょっぱなからジョークが利いていて思わず引き込まれてしまった。「おなら」とはね。それでも、しっかりした伏線とどんでん返し、控えめで、かっこいいヒーローと、娯楽小説の黄金道をばく進している本だ。面白かった。

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    2018年11月12日
  • 遠すぎた星 老人と宇宙2

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    スコルジーの二作目。前回作に勝るとも劣らず、面白い。なぜ裏切ったのか、クローンということはどういうことなのか。意識を転送するとは?自我とは?軽快な語り口を快調に読み進んでいくなかでも、ところどころ立ち止まって考えたくなるテーマが出てくる。三作目も楽しみ。少し、前作から時間を開けて読んでしまったのが、後悔。世界観は密接にからみあっているので、一気に読んでしまうことがオススメ。

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    2018年11月12日
  • 老人と宇宙

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    文句なく面白い。まさに、21世紀の宇宙の戦士。現代的設定と、緻密な心理描写の組み合わせに思わず、引き込まれていく。ハインラインの宇宙の戦士が大好きな人は必読です。唯一いただけないのは、タイトルかな。とても中身を想像できません。

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    2018年11月12日
  • アンドロイドの夢の羊

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    ハリウッド映画みたいな小説。おもしろいけど、登場人物が覚えられない…昔はそんなことなかったのになぁ。

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    2018年10月10日
  • 最後の星戦 老人と宇宙3

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    最後までどんな決着がつくのか、予想できなかった。このシリーズ、おもしろい。
    ただ、入植した惑星の先住の知的生物についての伏線が回収されてなかったような…

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    2018年10月10日
  • ロックイン-統合捜査-

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    SF。ミステリ。サスペンス。
    パンデミック&ロボット&ニューラルネットワーク&殺人事件。
    主人公は新米FBI捜査官シェイン。
    まず、疫病蔓延後の世界観が、なかなかリアルで良い。
    SF設定が、ミステリのフーダニット・ハウダニットと繋がっていて、なかなかの完成度なのでは?
    シェインと相棒のヴァン、二人の会話が意外とコミカルで、読みづらさを感じないのも好印象。
    著者の作品は初めて読んだが、他の作品も読みたいと思う、非常に満足できる作品でした。

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    2018年06月23日
  • 終わりなき戦火 老人と宇宙6

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    ネタバレ

    前作最後に<均衡>という名の勢力が真の黒幕だと判明した。敵対関係寸前のコロニー連合、地球、コンクラーベは<均衡>の正体を突き止め、策略を阻止するべく奔走する。
    4章仕立てでそれぞれ主人公が代わりながら話が進むのは前作と似ている。<均衡>の企みをいかに利用し裏をかくかの筋書きを追うことに力が入っていて、シリーズ中もっとも話がハードではないかと。
    箱に脳をつめて宇宙船と一体化させるテクノロジーに関してはもう少し追求して欲しかったですね。黒幕の正体もそれだとすっきりしない。そのあたりは伏線ではないのかもしれないが、消化しきれてないと思うので☆ひとつ減。
    1章はボツバージョンが収録されているが、比較す

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    2018年05月30日
  • ゾーイの物語 老人と宇宙4

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    シリーズ前作を別の登場人物の目線で語る構成に期待をしていなかったのですが、このシリーズの世界観をぐっと広げ、楽しませてくれるものでした。

    終盤、主人公のセリフが心に響き、感動も感じ得る内容です。

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    2018年05月30日
  • 老人と宇宙

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    「宇宙」に老人?この邦題に惹かれて本書を手に取りました。トンデモ本かと思いましたが、面白い!ウィリアム・ギブソンがサイバーパンクもので提示した今まで想像もしたこともない設定に魅了された同様に、「老人が宇宙に旅立つ」設定にワクワクしました。SFの醍醐味ですね。シリーズ全てを読んでしまいました。

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    2018年05月30日