田中達也のレビュー一覧
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『木曜日にはココアを』スピンオフ12編&マスターのひとりごと。
帯には“マーブル・カフェの一杯のココアに繋がる、彼と彼女たちが「あの日」に出会う前の物語”とあります。
内容もさることながら、中を開くと色鮮やかな水彩タッチで描かれた挿絵がとても綺麗です。
まるで絵本のよう。
青山さんは私の中では完全に癒し枠。
今回も何度もぐっときて、鼻の奥がツンとして、胸がぎゅっとなりました(すみません、私の語彙ではこれが精一杯です^^;)
なんというか、うまく表現できない心の内を言葉にされていて、とても感情を揺り動かされました。
そして、なんと猫のミクジまで!
シドニーに出張?していました。
読み終わったら、また『木曜日にはココアを』を読み返したくなりました。
大切なものは何か、自分の芯になる部分を思い出させてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
小学校の放課後、歩と孝太郎と連と颯斗の四人は教室でこのあと遊びを探していた。
その時、颯斗が清也のランドセルにクラスで飼育している金魚のエサを入れる。
歩と孝太郎と連は何が起きたかわからなかった。
颯斗のそれは仲直りのいたずらだった。
一週間前、颯斗と清也は小競り合いをしていた。
初めは軽い気持ちのいたずらが、いじめへと変化していく。
章ごとに久保塚連、三橋清也、関颯斗、担任の原島夏帆の視点で書かれています。
大人たちは、軽い気持ちのいたずらだから、『握手しておしまい』でかたずけようとする。
しかし、いたずらをされた方は納得がいかない。なぜ俺なのかと疑問が残る。
小学生のなかなか自分の気持ちが言葉にできないもどかしさが読んでいて伝わってくる。
いじめを注意すれば今度は自分がいじめの対象になるから見て見ぬふりをしてしまう。
大人でも保身を考えて行動できないことは沢山ある。
型通りの解決策では解決しない。
お互いの話を聞くことが必要だ。
それと聞く側との信頼関係も必要だ。
先生だからと言って生徒はなんでも話すわけではない。
ラストはそれぞれが変わる為に一歩を踏み出してゆく。 -
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新年から、とてもいい本を読ませてもらった。今朝コメダで読んでたんだけど、途中から泣けてきてヤバかった…
小学校のいじめ問題。先生、親、子どもそれぞれの立場の真摯な意見を読めてよかった。特に有希子先生の、「(先生と親は)文句を言う側と文句を言われる側ではなく、協力して子どもを守らなくちゃ」という意見にはとても同意。私は子どももいないし、先生でもないけど、小学校で働いて見ていて思うのは、子どもたちの関係に正解はないから、周りの大人たち全員でその子たちに一番いいと思える正解を作っていけたら、ということ。理想かもしれないけど、児童書は理想を書いていてほしいとも思った。 -
ネタバレ 購入済み
大人こそ読むべき一冊
テーマはいじめ。小6の仲良し男子5人組の間に突如亀裂が入る。リーダー格の男の子が一人の子をターゲットにいじめを始める。周りの子は戸惑うばかりで傍観者となる。危機意識がまるでない担任の先生。とまあよくある話なのだが、それぞれの立場の視点から語られる心情吐露によって、各々の気持ちの変化や葛藤が浮き彫りになってくる。成長するのは子どもだけではない。先生もまた成長する。担任の先生やいじめっ子の劇的な変化には思わず拍手。最後がハッピーエンドでホッとした。
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小学6年男子の5人の仲間が、ちょっとしたきっかけで、1人が仲間外れにされ教科書を隠されたり、ノートに落書きされたり…。
それがランドセルに金魚のエサを入れられているのを母親が見つけたことから次第に事が大きくなる。
あやまって、反省文を書かせて、握手させて、はいそれで仲直り…なんて簡単なものでもない。
未だにそれが通用すると思っている大人がいれば、おかしいだろうと思う。
子どもたちもいじめを知っていて誰も声をかけたりしないことが問題で…。
確かに勇気もいることだし、逆に自分がいじめを受けてしまう、といったことも考えてみて見ぬふりをしているのがほとんど。
担任の先生も過去の自分の過ちを告白したけれど、大人になってもずっと後悔している。
親も初めての子育てのことを誰も教えてくれないし、間違っているなどと思わずに育てている。
正しい子育てなんてあるのだろうか?と思ってしまう。
誰が悪いわけでもなく、誰のせいにもできない。
声に出して自分の気持ちを言うしかない。
大人になる前に子どもたちに読んでもらいたいと思う一冊である。
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通称「ぐるぐるめ」と呼ばれる遊園地。そこを訪れた理由、背景。
いろいろな立場の人が「ぐるぐるめ」において自分を、相手を想う。
各章ごとに訪れた人々の想いが綴られる。
内容自体は、なんてことないのだが、
今、この瞬間にぐるぐるめに身をおいたことによって感じた
その人たちの深い深い気持ちが文章として綴られる。
そういえば、私も、常日頃の何気ないコトに、心の琴線が動き、
いつまでも考え続ける経験が少なからずある。
↓以下ネタバレです
その章を読み終えた次のページにその主人公、そして今まで登場した主人公が、田中さんのミニチュア作品に登場していて
ある意味、「ウォーリーを探せ」みたいな感覚で
探すのが楽しかった。
そして、最後はミニチュアで全員登場しているので、
読まれる方はお楽しみください! -
Posted by ブクログ
「ぐるぐるめ」この言葉の意味をあらゆる場面で考えさせられたことか。
遊園地の別名、アトラクションからの由来、人生での悩みの歯車、ピエロの生き方、恋愛・仕事の空回り…「ぐるぐるめ」の意味をそれぞれの主人公から考えさせられた。
世の中には「ぐるぐるめ」というほんのわずかな時間があり、イメージの世界とリアルの世界の狭間にあって、どちらにも自由に行き来できる素敵なスポットーという一文に触れた時、私にとっての「ぐるぐるめ」は「本の世界」だ!と思った。イメージの世界とリアルの世界の狭間にあるスポットーその「ぐるぐるめ」を行ったり来たりする中で高揚や興奮を覚えるのが本の世界、私の大好きな空間だ。
最後の観覧車の章、あれれ?今までの話が「ぐるぐるめ」で戻ってきた?