田中達也のレビュー一覧

  • いつもの木曜日

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     この本を読むには「木曜日にはココアを」を読んでおく必要がありますね。
     喫茶店「マーブル・カフェ」での12編の物語に登場した人々の出会いのそれぞれの前日譚になっています。
     そして青山作品の装丁は殆どがミニチュア作家写真家の田中達也さんが手がけています。
     「いつもの木曜日」の表紙のデザインにもミニチュアの人物が配置されていて、「この人の、この場面かな?」と想像しながら眺めるだけでも楽しくなります。
     今日は木曜日です。ほぼ土日が休日の私にとっては木曜日は好きな曜日です。「明日1日仕事すれば休みだ!」という単純な理由です。月曜日からずっと働いて、ちょっと心の余裕ができるのが木曜日なのかな?そ

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    2025年11月06日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    『遊園地ぐるぐるめ』は青山さんと田中さんのコラボで出来上がった小説であり作品ということで、とても楽しみに読み始めた。

    各章の扉にある田中さんのアートを見て、青山さんの物語を読む。
    読み終えるとそこには、青山さんの物語を読んで作られた田中さんの作品がある。
    その作品を見て、再び章の扉のアートに戻ると、「ああ!ここに!!」

    連作短編なので、最初の物語に登場した人物たちはその後のアートにも登場し続ける。
    次、次、次と、アートの中に知っている人を見つけるかのような楽しみが広がる。

    ほっこり、じーん。
    あたたかい気持ちになれる一冊だった。

    そして…。
    思い出すのは青山美智子さんの『木曜日にはココ

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    2025年10月28日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    小さいころ、電車で何駅かのこじんまりとした遊園地によく遊びに行った。
    某大型遊園地のものとはほど遠い、なんのことはないジェットコースターが楽しくて友達と何回も何回も乗ったなぁ。
    大切な思い出。
    作中の田中達也さんの作品もとっても素敵でした。

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    2025年10月23日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    回転マシンの章、同年代として本当に刺さる言葉ばかり
    振り回されてるだけで全然進めてないな…って思うことも多いけど、
    回転マシンみたいに着地するところは同じでも“乗る前と乗った後”でちゃんと感情も経験も変わってるんだなって。
    青山先生の言語化力に毎回震える。一生ついていきます。

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    2025年10月13日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    安定のほっこり感。最初の2人のストーリーで、いきなりピークを迎える。
    アートが、その世界を増長させてくれる。素晴らしい組み合わせです。

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    2025年10月09日
  • いつもの木曜日

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    日常で起こる予期せぬできごとや自分の意と反することも自分の考え方や気の持ちようで
    ハッピーな展開になっていく。
    そんなことを再認識させてくれる本でした。

    特別な予定のない、普段の日でも
    1日として全く同じ日はないから
    楽しみをみつけ気持ちよく大切に過ごしたいと思いました。

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    2025年09月14日
  • いつもの木曜日

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    優しくてほっこりする言葉がたくさんでした。いい気付きがたくさんっ。
    どのページもカラーで大人の絵本みたいでした。

    『木曜日にはココアを』は、まだ読んでないので読んでみたくなりました。

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    2025年09月13日
  • いつもの木曜日

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    「木曜日のココア」に繋がるお話。最初のマスターの小望月(満月の前夜の月)のお話のように、これから楽しみが起こる(木曜日のココア)前の出来事、裏話が載っています。シンディとラルフの再会前の様子を知りたい方はぜひ。

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    2025年08月18日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    今回も止まらず一気読み 明日も生きよう
    きっとこの小説のように、暖かくて穏やかでいい1日になるはず

    「だけどあなたが私にどんなふうに幸せをくれているのかは、私が決める。」

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    2025年09月28日
  • いつもの木曜日

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    ページをめくる楽しさを改めて教えてくれた一冊。絵本のようで、表紙も目次も全てで一つの作品でした。シリーズ3作そろえたくなった。

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    2025年06月30日
  • だれもみえない教室で

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    男の子グループでのいじめ
    読むのが苦しい
    苦しかった
    最後も苦しい
    ずんと心が重くなった
    子供にはこんな思いをさせたくないけどみんなが経験することなのかもしれない
    だから本になっているのかもしれない
    つらくて苦しかった…
    誰1人こんな思いを経験せずに大人になれたら良いのに
    仲良くしてくれる人、優しくしてくれる人を大切にしようと思った

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    2025年02月25日
  • だれもみえない教室で

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    いじめって本当に色んな種類が系統があるんですね…。人間関係って何でこんなに難しいんだろうって考えさせられる1冊でした。

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    2024年07月02日
  • だれもみえない教室で

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    児童書と侮るなかれ。
    分かりやすい言葉でいじめ問題に真正面から向き合った作品。

    発端はランドセルに金魚のエサが入れられた事件。
    6年生のクラスで何が起きているのか。

    加害者、被害者、見て見ぬふりのクラスメイト、穏便に済ませたい担任、謝らせ握手させる事で一件落着とする学年主任、保護者、それぞれの思惑が入り混じる。

    皆の本音から自己保身や想像力の欠如が浮き彫りになり、怒りと悲しみで胸が苦しくなった。

    子どもの気持ちに寄り添う事、言葉に出して話し合う事、想像力を働かせる事。

    一人一人が意識して行動する事の必要性を強く感じた。

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    2024年01月17日
  • いつもの木曜日

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     東京やシドニーで日々を前向きに生きる人たちを描いた超短編集。

     本作は『木曜日にはココアを』のスピンオフ作品で、描かれているのは前作以前のできごと。
              ◇
     満月よりも、その一歩前の小望月の方がいい。「楽しい」より「楽しみ」が多い方が幸せだと思うからだ。
     昨晩はその小望月。美しい月を拝んだおかげで朝は目覚めがよかった。だから今朝はこのマーブル・カフェにこっそりやってきた。

     今は午前5時。店を任せているワタルくんはまだ来ていない。少しばかり1人の時間を堪能させてもらおう。
     店内を眺めながらふと想像してみる。このカフェで大切な想い出を作ってくれたであろう誰かのことや

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    2025年08月04日
  • だれもみえない教室で

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    表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。

    仲良しだったはずの5人。
    颯斗が他のメンバーをけしかけて、清也のランドセルに金魚のエサを撒いたのはちょっとしたいたずらだったはず...。
    でも、本当にただの悪乗り?悪意はなかった?
    6年生という微妙な立ち位置は、自意識と自立、親からの干渉などエネルギーとストレスの間に身を置き、ともすればあらぬ方向に走り出してしまう。
    颯斗も走り出してしまった自分の行動を抑える術を、まだ知らなかったのだろう。
    そんな彼を受け止める誰かがいれば、もう少し早い段階で止めることができたのかもしれない。

    けれど、頼りなかった担任も、葛藤しながらも傍観していた連も変わり始める。

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    2023年07月30日
  • だれもみえない教室で

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    小6の男子5人、仲良しグループだったが、クラスでも明るくて中心人物の颯斗が清也に嫌がらせをするようになり、ある日、ランドセルの中に金魚のエサを流し入れたところから物語は始まる。14章で、語り手が四人。三人は当事者の小学生で一人は担任。
    テーマが重苦しいから、読んでスカッとするお話ではないけど、小学校では配架すべき本だと思います。小学~中学のうちは、こういう心がヒリヒリするような本を選書する児童も多いですし。
    子どもからみたトラブルの解決に大人がどう手を差しのべるべきなのか、考えさせられました。

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    2023年07月23日
  • だれもみえない教室で

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    ネタバレ

    講談社での工藤純子さんらしい学校に対する問題提起の本。テーマはいじめ。いじめの中心人物よりその周りで何もしない人(そして、それは多数)に対し、それでいいのかと問う内容。それぞれの登場人物が章ごとに主人公となるので、わかりやすい。

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    2023年07月02日
  • だれもみえない教室で

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    この間までは仲良くしていたのに……表層だけを取り繕っては問題の根は見えない。こどもの発するサインに気づける大人でいたい。大人である担任の先生が過去を背負いながら子供と向き合おうと変わっていってくれたのは良かった。

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    2023年04月20日
  • だれもみえない教室で

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    教師の仕事は、勉強を教えることじゃない。子どもと向き合うことだよ。一人一人を、しっかり見てあげなきゃ。胸に刺さった言葉。

    小学校6年生男子の友達関係をめぐる物語。いじめられた側の驚き、悲しみ、悔しさはもちろん、傍観者の立場の子の気持ちもひしひしと伝わる。と同時にいじめた側の子の気持ちも丁寧に描かれており、いじめは加害者が抱える問題を解決しないと終わらないことがわかる。大人による表面的で強制された仲直りでは、子どもたちの心は動かない。いじめは大人になっても癒えない傷としてずっと残る。いじめを子どもだけで解決することの難しさと、周りの大人が気づき、行動することがいかに大切かが問われる。子どもと子

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    2023年04月16日
  • だれもみえない教室で

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    いじめた人を、今の自分は許せても6年生の自分は許せない。
    いじめた本人がやったことは一生ついて回る。
    誰にもみつからなくても、自分自身が覚えていて逃れられない。
    いじめをしている人、いじめを傍観している人に是非読んでもらいたい。
    大人としては、子どもの小さなSOSに気付ける自分でいたいなと思った。

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    2023年04月13日