田中達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミニチュア写真家の田中さんとの共著とも言える作品。
このことを知ってから私の印象はガラリと変わった。
知らずに読んでいたときは、「日常の些細な出来事から、自分のしていた行動や思考を反省し、先に進もう、楽しくやっていこう」というファンタジー系のいつものパターン(いい意味で)の度が増しているような気がして、数日前まで桜木紫乃を読んでいたのもあってその落差にモヤモヤしていた。
でも読み終わって改めて各章の始めと終わりにあるミニチュア作品を見ると、実に内容にぴったりの作品で嬉しくなった。
「遊園地ぐるぐるめ」はミニチュア作品も併せての連作短編集なんだ。
ぐるぐるめの意味も結局わからないところがいい。
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Posted by ブクログ
田中達也さんのミニチュア作品が好きで手に取った短編集。
美味しそうなご飯といきいきとしたミニチュア人形たちの作る遊園地の1日を記した作品。
一つの作品をテーマに繋がっている短編なので読みやすかった。いろんな人生を送ってきた人たちがその1日だけを楽しむためにやってくる場所。そこが遊園地なのだなと。
全ての短編と収録されている全ての写真に出てくるピエロのお話がとても良かった。別の日のピエロの1日も見てみたい。
"猫はいいな、とピエロは思いました。
だけど、猫になりたいのではありませんでした。
あこがれるのと、なりたいのとは、違うのでした。"
この愛おしいピエロが迎えてくれ -
Posted by ブクログ
「木曜日にはココアを」に登場した人たちの、“その前”の時間が描かれている物語。
いわゆるアナザーストーリーというよりも、どちらかというと前日譚のような一冊だと感じた。
「あの人に、こんな過去があったんだ」「このとき、こんな気持ちでいたんだ」と驚きと同時に、心の奥にそっと触れるような感覚があった。これまで断片的に見えていた感情や選択が、静かに補完されていくようで、登場人物たちがより身近に、愛おしく思えた。
街の小さな喫茶店を軸に、それぞれの人生がやさしく重なり合っていく。派手な出来事はないのに、人の心のあたたかさや、ささやかな勇気がじんわりと胸に残っていく。
読み終えたあと、誰かに少しだけ