鈴木貴博のレビュー一覧
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経営コンサルタントの著者が、AIによる社会や企業への影響について述べた本。かなり核心をついた意見が述べられているように思う。ただし、知っていたことが多く、新たな情報は少なかった。
「現在、最先端とされているコンセプトの自動車はSDV(Software Defeined Vehicle)といって、購入後も新しいソフトウェアをダウンロードして自動車の性能を常にアップデートしていくことができます。そのSDVでトヨタは出遅れ、最大のライバルとなるテスラに10年差をつけられているのです」p4
「日本は既に家電王国から凋落し、パソコンメーカーが軒並み赤字に転落してきました。その次に来るのが「自動車王国 -
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『THE21』という雑誌の懸賞でもらった本。帯には「AIによる不都合な近未来を予言する」とある。最後まで読むとタイトルの意味がわかるが、それよりもブルシットジョブ件が印象に残った。
「ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)を武器に、自らの地位を守ろうとする日本人経営者の存在は、短期的には多くの日本人の生活を守るかもしれませんが、長期的に見ればそのことによって私たちの国の経済は世界の限界地として沈んでいくことになるのです(p152)」
「日本企業が喫緊に取り組むべきは、ブルシップジョブの撲滅という本当の意味の「働き方改革」ではないでしょうか(p152)」 -
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今読んでいるのが2023年の年始。
この本でいう5年目にあたる年だ。
興味深く読ませていただいた。
AI失業があったとしても新しい雇用は生まれるでしょってなんとなく思っているわたしだが、AIが社会に大きな影響を与えていくのはたしかなことだとは思うので、自分と社会と便利と豊かさと…考えていきたい。
気になった点
・著者は記事を書くときにスマホで調べた記事を使っていると書いていた。
→ここの部分を読んで、なんかこの本に対してもそうなのかなと思ってしまった。
・AI失業に対して40代以上は今何をすればいいのかというところで、金融資産を増やすと書いていた。しかしそれは所得がそれなりにある人に対して -
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AIが人間の仕事を大きく代替するのはまだ先のことだけど、そこに至るプロセスでいまわたし達はどう立ち振る舞えばいいのか…そういう近い将来の展望を解説した本です。過去の技術革新の歴史と関連付けてこれからの時代の予測をしており説得力があります。
4年後の2022年には日産・ルノー連合がレベル5の自動運転車を発売する予定なんだとか。2022年といえば今年入学の4年制大学生が卒業する年…こんなにも目前に迫っているんですね。
本書の未来予測は具体性がありましたが、その解決策はいまいち釈然としなかった印象です。本書が提案しているように、個々人の仕事量は今より減るもののベーシックインカムによって生活水準は保た -
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今やっている仕事をどう自動化するか、では人手は減らない。
無駄な仕事を探し出す、ことで人手が減る。
まずドライバーがいらなくなる。次に頭を使う専門家の仕事、がなくなる。その後管理職、研究者、クリエイターがなくなる。
指先の起用さが有意性。マックジョブのような仕事が残る。
徐々にワークシェアが広まって仕事がなくなる。
頭脳労働のほうが仕事がなくなる。体力自慢の仕事が残る。
将来は年功序列の逆になる。若いほうが給料が高い。
イノベーションによる新しい仕事は30~40年単位の入れ替わり時間がかかる。
生活必需品しかない世界と贅沢品がある世界では、結果が違う。
贅沢品がある世界では、貧富の -
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経営コンサルタントであり経済評論家でもある著者が2025年に訪れるであろうAIによる仕事消滅の現実とそれによる影響、対処法について書かれた一冊。
AIのディープラーニングなどによる発展や職業別の状況や失業の状況などを経済に精通する著者ならではの切り口で書かれており勉強になりました。
そして、本書では著者がAIによる失業に備えてロボットを国有化して給与を付与しそれを国民に循環するという提案をしており、一理あるという論点でもあり面白いものだと感じました。
ただ、AIに対して無限の可能性があることを前提に書かれているので実際に意思を持つことなどは可能なのか疑問には感じました。
そんな本書の中でも -
ネタバレ 購入済み
勉強にはなったが
著者の言うロボットに給与を払う論の主張が強すぎて後半ちょっとしんどかった。
ただ、今後のAIやロボットの世界観を感じられるので一読をおすすめする。 -
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ビジネス版「頭の体操」
クイズ形式で戦略思考発想トレーニングができる本。
とはいうものの、本書内の与えられた条件下で戦略的思考やロジカルシンキングを駆使して、求める回答を導き出すのはちょっと無理があると思われます。
あまりにも条件が少なすぎる(笑)
なので、どちらかといえば、知っている・知らないのビジネス雑学事例集になってしまいます。
そうはいいながらも51もの事例をクイズ形式で読み解いていくことで、新たな知識を得られるのも事実。
どうでもよいようなネタも少なからず含まれていますが、すでに知っていること、初めて知ったこと、さらに事例も身近なところでとても良かったです。
本書の中で問題02